【2014．8.19 紅雨と圭　水族館にて】

等々力良涼@東異審 @amaha_tis

＋＋＋＜２０１４年８月１９日＞＋＋＋

ブライアン @asasmamama1

【2014年8月19日／昼／水族館入口前】

ブライアン @asasmamama1

圭】都内某所の水族館前。家族連れやカップルたちが館内へ入っていくのをちらりちらりと眺めながら待ち人を待つ。 やはり夏休み真っ最中とのこともあり、なかなかに皆忙しないようだ。それらをぼんやりと眺めつつ

ブライアン @asasmamama1

圭】（…今更だけど紅雨って水族館キライじゃねえかな…） はっとする。

等々力良涼@東異審 @amaha_tis

紅雨】慌てていて少し乱れてしまった髪をぺたぺたと手で直しながら、待ち合わせの場所へと足を進める。夏休みの昼ということもあって、待ち合わせ場所である水族館には多くの人の姿が見える。

ブライアン @asasmamama1

圭】新聞屋のおじさんから無料券を貰ったから誘ってみたのだが、大丈夫だろうか。魚に嫌悪はもっていないだろうか。いや平気だろう。いやもしかしたら、と内心とてもぐるぐるする。

等々力良涼@東異審 @amaha_tis

紅雨】（...圭ちゃん、何処かな...） キョロキョロと既に待たせているであろう海を思わせる髪をした彼を探す。彼のことだからきっと既に来ていて待っているはず。そう考えて少し慌てた様子で入り口付近へと向かう。

ブライアン @asasmamama1

@amaha_tis 圭】「あ、」 小さい背丈が首を回しているのに気付く。 「紅雨」 そちらへ歩を進めながら声をかけよう。

等々力良涼@東異審 @amaha_tis

@asasmamama1 紅雨】聞き覚えのある声にくるっと振り返って、 「けいちゃん」 こちらへと歩いてくる彼に近づく。 「あの....今日は、ありがとう」 誘ってくれたことへのお礼を込めて、小さく頭を下げる。

ブライアン @asasmamama1

@amaha_tis 圭】頭を下げられれば思わず目が丸くなる。 「なんで、こっちこそ有難う。一人で来るのはなんとなくあれだったから」 思わずはにかむ。彼女の雰囲気がいつもと違っている気がして

ブライアン @asasmamama1

圭】独りでくるのはやはり、”あの事”を思い出してしまうから。否、誰かと来ても思い出すのだろうが、独りで来るのではまた差がある。

ブライアン @asasmamama1

圭】火柱のような赤い炎が蒼いこの場所を包み込んだことを覚えている。

等々力良涼@東異審 @amaha_tis

@asasmamama1 紅雨】数度目を瞬いて、 「...誘ってもらったから、お礼は言わないと...」 少し不思議そうに首をかしげた。 「水族館、来たかったから....」 なかなか機会がなくて、と少しばかり微笑む。

等々力良涼@東異審 @amaha_tis

紅雨】今日の服装は、袖なしの白いワンピースの上に淡い水色の上着を羽織った比較的軽装で、足にはベージュのパンプスを履いている。手に持った小さなバックの中には念のためにと白い薄手の手袋を入れてあるが、マフラーは流石に持ってきていない。

ブライアン @asasmamama1

@amaha_tis 圭】「あ、それなら良かった」 それを言われれば密かに胸をなで下ろす。 「じゃあこれ」 手に持っていたチケットを一枚手渡してチケットカウンターへゆっくり歩きだそう。

等々力良涼@東異審 @amaha_tis

@asasmamama1 紅雨】「...ありがとう」 チケットを両手でそっと受け取って、彼の後ろへと続いて歩き始める。何があるのだろうと、傍から見ておかしくない程度に辺りを見渡しながら。

ブライアン @asasmamama1

@amaha_tis 圭】受付のお姉さんにチケットを手渡して中へ進めば一層涼しく感じられる。 「えーと」 奥へ進み、とりあえずこっちに行こう、と『大海の旅』と呼ばれるエリアの方へ進もう。

等々力良涼@東異審 @amaha_tis

@asasmamama1 紅雨】コクリと小さく頷いて、彼について館内を進む。 「....わぁ.....」 『大海の旅』エリアへと足を踏み入れて、目の前に広がる水の世界に思わず感嘆の息を零す。

ブライアン @asasmamama1

@amaha_tis 圭】人が大勢いる中ではぐれないように一歩前を歩きつつ、辺りを見回す。直ぐに見えてくるサンゴ礁の海に口が思わず開いた。 「すげえ」 インクを溶かしたかのような青い海に声が出る。目がきょろきょろと動いて落ち着かない。

ブライアン @asasmamama1

圭】灰色の瞳に蒼が入り込んでくる。

等々力良涼@東異審 @amaha_tis

@asasmamama1 紅雨】視線をあちらこちらに動かしながらも、どうやらはぐれないように気にかけてくれているらしい彼の気遣いに表情を緩める。 「...綺麗、だね」 そっと彼の横で感想を述べてみる。

等々力良涼@東異審 @amaha_tis

紅雨】この一面に広がる蒼の世界に目を奪われる。

ブライアン @asasmamama1

@amaha_tis 圭】そっと紅雨の方へ視線を移せばその表情にこちらの頬も無意識に緩む。 「もっと近くで見ようぜ」 隙間を見つけて水槽の間近へ寄る。すると一層青の光を全身で浴びる。気分がいい。思わず携帯を出してそのサンゴ礁を写真に収めながら道なりにゆっくり歩こう。

等々力良涼@東異審 @amaha_tis

@asasmamama1 紅雨】「うん...」 彼に続いて近づこうとして...一瞬足を止める。全身に蒼い光を受けた姿はこの世界に溶けているようで、 （絵になるなぁ....けいちゃん） 少しクスっとしてから彼を追っていこう。

Heil Wenzel @A_bras_tis

聖】なんとなく訪れた水族館の館内を見る。水族館は好きなもんで、よく足を運ぶのだが今日は間違えた。 （人、多いな） ミスった、と少々しかめ面をしながら亜麻色の髪の少年は設置されているベンチに座っている。