shinple140字漫画歓想 1/5まで

しん山下 @shinple

『木曜日のフルット』一巻読了。それ町の石黒正数がチャンピオン巻末で一年半程前から連載している作品が、ようやく初単行本化。猫もＳＦもフリーターも、あふれる遊び心で、ふわっと２Ｐにまとまっております。立派な人は出てこないけど、可愛い人はたくさん出て来るよ。

しん山下 @shinple

『虫と歌』市川春子読了。著者のアフタヌーン受賞作から近年の作品までを集めた短編集。一年に一作、四年がかりで集められた作品は、どれも繊細に構成され、不思議な雰囲気で淡々と進み、深くじんわり染み込みます。まるで儚い夢を見て起きたときの微睡みのような読後感です。

しん山下 @shinple

『シグルイ15巻』山口貴由 歓想。南條範夫原作の残虐時代劇がついに完結。最後の最後でこれは対立劇ではなく壮大なラブストーリーだったことに気付く。武士道で通じた男と男の愛憎劇。あぁ粘っこい。でもせっかく広げた風呂敷を、いまいち畳まずに終わった感だけ残念です。

しん山下 @shinple

『ワンパンマン』ONE勧想。週刊VIPで連載されるweb漫画。ヘタな絵と分かりやすい展開で、作者のリビドーだけが鋭く伝わるヒーロー物です。パロディ漫画だと侮ってると、 鋭くヒーローの矛盾を突いてたりして、熱さに胸が持ってかれます、ぜ。 http://bit.ly/3MC1U

しん山下 @shinple

『よつばと！10巻』あずまきよひこ 勧想。五才の子供、よつばがいる日常漫画。半年くらいに一度のお楽しみ、10巻がついに出ました。子供っていう生き物の、可愛い所がふんだんに詰まった漫画です。今回の個人的ツボは、「わにはだまって！」 よつばは今日も、楽しく精一杯生きてます。

しん山下 @shinple

『３月のライオン５巻』羽海野チカ 勧想。高校生プロ棋士が葛藤しながら将棋の世界で戦う漫画。いつ読んでもこんなに胸が熱くなる漫画はない、と思う。生きてることは戦いだし、人は弱いからこそ戦うんだ。頑張れ、ひなちゃん。そしていつか僕も島田八段のようになりたい、と思う。

しん山下 @shinple

『海月姫６巻』東村アキコ 勧想。著者が送るネオ少女漫画。尼〜ずという腐女子の集団が、お洒落を武器に自分達の居場所を守ろうとする漫画です。今回は賑やかしのまやや様の意外な才能が発覚。オタク描写もさることながら、結構ちゃんと夢物語です。だって少女漫画だもん、やっぱり夢がなくっちゃね。

しん山下 @shinple

『男子高校生の日常』山内泰延 勧想。ガンガンONLINEで連載中の、男子高校生のダラダラした日常を描いた漫画です。本当に馬鹿で、くだらない話ばかりだから、等身大の男子が詰まってます。馬鹿だなこいつらと思いながら、結構心当たりもあったり。きっと死ぬまで男は男子なんだろうなぁ。

しん山下 @shinple

『惑星のさみだれ10巻』水上悟志 勧想。僕と君と地球を巡る物語、ついに完結。最後までドキドキの素晴らしい漫画でした。俗に言うセカイ系で、こんなにきちんと最後まで物語が綴られてる物はないんじゃないでしょうか。僕は君に出会って、君は僕に出会って、僕たちは少し大人になった。そんなお話。

しん山下 @shinple

『それでも町は廻っている８巻』石黒正数 勧想。アニメでお馴染み、商店街と女子高生とかの漫画に最新刊登場。毎回遊び心いっぱいで、落語みたいにきれいなオチが満載です。今回は主人公の性格や個性で乗り切れない、少し切ない話をメインにまとめたそうです。しかし表紙の髪短い歩鳥かわいいなぁ。

しん山下 @shinple

『ふわり！２巻』元町夏央 勧想。社会人の鳥人間漫画、完結。前回がぐじゅぐじゅからふわっと離陸するまでなら、今回は上手く着陸するまでお話。人力（人生）だから飛んでる間は漕がなきゃ安定しないし、着陸だって命がけなんだ。欲を言えばもう少し飛んでて欲しかったです。まだまだ書けたと思う。

しん山下 @shinple

『らいか・デイズ』むんこ 勧想。しっかり者の天才少女と、その周りの生活を描いた四コマ漫画。出てくる人が皆優しい稀有なお話です。読んでたらなんか泣きそうな笑顔になっちゃいます。天才キャラなのに孤立してないなんて素敵。らいかちゃんも竹田くんも、みんなみんな可愛いなぁ、もう。

しん山下 @shinple

『ピューと吹く！ジャガー20巻』うすた京介 勧想。ジャンプの巻末を10年支えたギャグ漫画、完結。ジャガーさんやピヨ彦達の愉快な日常も見納めです。今回は単行本企画のその後のみんなが結構リアルでしみます。まぁとにかくお疲れ様でした。巻末が寂しいのでまた新しい連載で戻って来て下さい。

しん山下 @shinple

『ふうらい姉妹１巻』長崎ライチ 勧想。fellows!で連載中のお馬鹿な姉妹の四コマ漫画。姉と妹が色んな事を勘違いし勝手な発見をする素敵な物語。読む度起きる失笑がじわじわ後から響いてきます。ツッコミは期待しないでね。どっちも阿呆なんだもん。http://bit.ly/99d2Aw

しん山下 @shinple

『月光条例11巻』藤田和日郎 勧想。青い月で狂ったおとぎ話のキャラクターを主人公の月光が倒して戻してお話を守る、お話です。僕らが小さい頃感じたおとぎ話への矛盾や不満も、月打される度に解消されていきます。今回ついに主人公は何者かというメインの話がスタート。まだお読みでない方は是非。

しん山下 @shinple

『PET』三宅乱丈 勧想。人の心に潜る超能力を持った人達のバトル漫画。人の記憶を書き換える能力なので、伏線の張りようが半端ないです。もう誰の何が正しいのか全くわからず、息つく間もなく物語が終わります。しかも破綻が全くない。凄い。最近大幅加筆した完全版も出たのでそちらで是非。

しん山下 @shinple

『うちの妻ってどうでしょう？３巻』福満しげゆき 勧想。著者と妻の生活ドキュメンタリー漫画。基本担当編集者の悪口や芸なし芸人に卑屈に文句をこねたりする四コマです。そこに奥さんの生態観察が挟まれることで何故か可愛く仕上がっています。きっと読めばあなたも九州弁の奥様萌えっ、てなるはず。

しん山下 @shinple

『うさぎドロップ』宇仁田ゆみ 勧想。三十才の男性がひょんな事から六才の女の子を育てる事になる漫画。出来事は全てリアルに描かれているので、りんちゃんの可愛さも大吉の格好良さもどちらにも全く嘘がない。二人で暮らす毎日には苦しさも楽しさもきちんと訪れます。あなたや私の毎日と同じように。

しん山下 @shinple

『ぼくんち』西原理恵子 勧想。関西のとある島に住む貧しい三人の兄弟の物語。薬漬けだったりチンピラだったりろくな人は出て来ませんが、何故か読んでいると暖かい涙がこぼれます。きっと自分の記憶にもないくらい昔は、こんな風景が日本のどこかしこにあったのでしょう。深い人間愛に溢れています。

しん山下 @shinple

『帽子男』上野顕太郎 勧想。ギャグ漫画界の革命児上野顕太郎の代表的な帽子男シリーズをまとめた作品。どの話もエッジが尖って度肝を抜かれます。構想五分、作画三ヶ月という姿勢にシビれます。劇画タッチの濃ゆい絵で作られるとどんなにしょうもない事やられても敵いません。何度読んでも笑えます。

しん山下 @shinple

『銭』鈴木みそ 勧想。漫画やアニメ、葬儀屋等色んな業界のシビアなお金のお話。どのエピソードもとてもリアリティがあって読むだけで業界通になった気分です。主人公が幽霊？なので物語にギリギリ希望を感じることが出来、嫌な物を見た気持ちにはません。ただ最後のオチはちょっと漫画しすぎかなと。

しん山下 @shinple

『スキエンティア』戸田誠二 勧想。SFな、それでも優しい物語。ロボットやクローン、媚薬など、禁断の科学にすがる人達の姿が描かれています。近未来危機的状況な話ではなく、人間そのものを描き、優しく伝えてくれます。世にも奇妙な物語のいい話みたいだな、て思ったら実際に原作担当してました。

しん山下 @shinple

『アイドル地獄変』尾玉なみえ 勧想。集英社が誇る打ち切り作家、尾玉なみえの、アイドルを目指す主人公が敏腕プロデューサーに見初められるというありがちなお話。実際は下ネタ酷いわキャラなんでもありのかなりカオスなギャグ漫画です。そら打ち切られるわ。でもおち◯ち◯ってやっぱし面白いよね。

しん山下 @shinple

『少年アシベ』森下裕美 勧想。いわずと知れたアザラシの子供ゴマちゃんの漫画。ゴマちゃんが可愛いのは皆知ってると思いますが、今読むと意外とシニカルでブラックな笑いが多いです。特にお祖父ちゃんの会社にいる人達が素敵です。双子だからデスクが一つしかない山本兄弟なんて不遇さが笑えます。

しん山下 @shinple

『ザワさん』三島衛里子 勧想。女子ながら男子野球部に所属するザワさんが主人公の高校生部活漫画。どの学校にもいた野球部の姿を通して高校時代の雰囲気が鮮明に思い出されます。１Ｐ２コマという構成のため、誰かの高校時代のアルバムを覗いているようで、思わず小田和正あたりが流れてきそうです。