《魔饗クランフォール》前夜祭

今宵は今年最後の夜。 闇に集うは四つの影、四つの冠。 さぁ、祭りを始めよう。
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魔饗クランフォール @ClownFallFesta

昼には葡萄酒の盃を交わし 夜には語らいに花を添える 王冠を分けた兄弟たちよ 世界を分けた支配者たちよ さあ 『始まりの地』へ集え “Twitter創作企画【魔饗クランフォール】” ────その、前夜。

2015-08-28 22:33:42
【北の魔王】フォルカ @folca_CFF

ぼう、と灯火が闇の中に灯る。 煤けた嫌な匂いを放つそれは、ぼう、ぼうと音を立てて次々に闇を照らしていく。

2015-08-28 22:41:14
【北の魔王】フォルカ @folca_CFF

交流企画【クランフォール】PC参加アカウント。北の魔王フォルカ。 無限の瀝青を生み出し技術を発展させる博学の王。 亀と蛇を足し合わせたような奇妙な容姿をしている。 PL:佐々木(@ikikusu

【北の魔王】フォルカ @folca_CFF

「ふむ、今宵は僕が一番先に辿り着いたらしい」 フォルカは瀝青の照らす光の中ひとりごちる。 望めば光も情景も思いの儘ではあるものの、せっかくの100年振りのこの地の闇を噛みしめるように、自らのわずかな光のみで他の魔王が来るのを待った

2015-08-28 22:43:25
【南の魔王】ギルガ @guilgoer

──ズブッ ──バシャア! 「ああ、くそっ、今年こそボクが一番乗りだと思ったのに!」 粘度の高い水音を伴って、不満そうに声を荒げながら、その少年──【南の魔王ギルガ】は、沼の中に築かれた亜空間の壁を突き破るようにして、その場所へと、降り立った。

2015-08-28 23:12:58
【南の魔王】ギルガ @guilgoer

南の国【ラズイオリ王国】を治める魔王。首飾りの封印の力により、黒い肌、黒鉄色の髪、金の瞳、鮫の牙を持つ、幼い少年の姿をしているが、その正体は四つ脚の鮫に似た怪物である。魔力を一切持たないかわりに、本来の姿であれば大地を蒸卵菓子(ふわとろプリン)のごとく破壊する程の【力】を持つ。頭は弱い。

【南の魔王】ギルガ @guilgoer

「しかも、フォル亀に負けるなんて。あーあ、ボクもう帰ろうかな」 そんな理不尽な文句を垂れながら、身をよじる。 ──ガシャン! 背負っていた巨大な鉄箱が、乱暴な音を立ててその場に落とされる。

2015-08-28 23:13:00
【南の魔王】ギルガ @guilgoer

その置き方は、『大切な荷物』の運搬にはいささか手荒な扱いである。 ……が、それも仕方のない事だ。 枷、というよりもはや鉄塊と呼ぶに相応しい、厳しい拘束具により、彼の両腕は後手に封じられていた。 その姿は、まるで奴隷か咎人。 鮫を模した『王冠』の輝きには、不相応と言わざるを得ない。

2015-08-28 23:13:03
【西の魔王】リッカ @Licca_Queen

二人の間に割って入るのは硬質なハイヒールの音。未だ遠いその音は、ゆっくりと時間を掛けて一歩ずつ相対する魔王の元へと近づいてくる。 先に小柄な影から漏れた文句が耳にまで届いたのか、歩みの主が小さく笑う声が彼らの元にまで届くだろう。

2015-08-28 23:42:38
【西の魔王】リッカ @Licca_Queen

Twitter創作RP企画「魔饗クランフォール」参加用アカウント。大陸西方の農業国オストベルデを統べる魔王、リッカドンナ・フィオレンツァ・メラグラーナ。萌葱の髪に深紅の瞳を持つ女。頭上には決して枯れぬ柘榴の花冠を戴く。/PL:@Pitti1097 ヘッダ:By http://t.co/ta6jZ8fSn0

【西の魔王】リッカ @Licca_Queen

「まったく、変わらないね。嘆きゃいいのか安心すりゃいいのかいつも迷うよ」 歩みを進める度、頭上に小さくとも艶やかな輝きが揺れる。灯火を受けて美しく煌めく頭上の花冠こそが彼女の、そして王の徴。 「ま、安心しとく方が無難ではあるか。変に大人しくなったらそいつはそいつで心配だ」

2015-08-28 23:42:46

―― 20150829

【東の魔王】ラヴィ @Lugh_CFF

「おや、今宵はぼくが一番遅参のようだ」 ──静かな声音が、先に集まった三人の耳朶を打つだろう。 闇に灯火が生まれるかのように。黒き闇の中に滲み出すように。

2015-08-29 00:42:47
【東の魔王】ラヴィ @Lugh_CFF

Twitter創作RP企画「魔饗クランフォール(@ClownFallFesta)」参加PC。東の魔王リグ・ラーヴィナーク。深藍色の髪と淡紫の瞳、水晶の角を持つ。頭上に戴くは月銀色のサークレット。『母』の想いを体現すべくして人々を愛し、王国を善く治めることを旨とする。PL:しののめ(@shurin_shi

【東の魔王】ラヴィ @Lugh_CFF

ゆらり、陽炎が立ち上るかのように空間が揺らぎ。 次の瞬間には、宵色の髪をした青年の姿が其処にある。 「待たせてすまないね、皆、変わりないようで何よりだ」 穏やかな笑みを浮かべる彼の額には、静かに光を照り返す白銀のサークレット。

2015-08-29 00:42:51
【南の魔王】ギルガ @guilgoer

「遅いよリッカ!ラヴィ!」 パァ、と金の瞳を輝かせ、遅れて現れた二人の名を呼ぶ。 先のフォルカを相手にするのとは、えらい態度の変わりようである。 「あはっ、変わるわけないよね、たった100年ぶりだよ?」 笑いながら軽く床を蹴れば、くるりと宙返り。 堅牢な鉄箱に、飛び乗って。

2015-08-29 09:56:38
【南の魔王】ギルガ @guilgoer

「それにしてもフォルカ、お前、なんで先に着いたなら灯りくらい点けないのさ」 この根暗っ!などと、根拠などない一方的な暴言を不躾に添えつつ、くるりと闇を見渡して。 「大理石の壁と天井!床にはそうだな、ふかふかの絨毯がいい!色は赤だ!」 誰へともなく、そう、声をあげれば。

2015-08-29 09:56:40
【南の魔王】ギルガ @guilgoer

──ザァア……! ギルガの足元を中心に、彼の言ったその通りの『空間』が、広がってゆく。 白亜の壁、赤い天鵞絨の絨毯が、天井で揺れる豪奢なシャンデリアに照らし出される。 魔力を持たない彼にでも、造作もなく奇跡の真似事が出来る。 『始まりの地』 此処は、そういう場所なのだ。

2015-08-29 09:56:42
【北の魔王】フォルカ @folca_CFF

「かつて闇を閨としたものとして少しはこの地の闇に浸ろうという感慨はないものかね、せっかちな事だ」とギルガを馬鹿にするようにつぶやき、周りを見渡す。 「僕らは何千何万と生きてはいるけれど、この世界に来てからは日が浅い。変わるような何かに出会う事もある事は、君こそよく知ってるだろう」

2015-08-29 11:07:04
【北の魔王】フォルカ @folca_CFF

「しかも、せっかくの集まりに場所を用意するだけとは些か芸がないね。そうだな、少し珍しい菓子でも出せば話も弾むだろう」 と声を上げると、部屋の中央には緋色の円卓と椅子が4つ現れる。 机の上には色取り取りの果実が切り盛られ、香ばしい香りのたつ焼き菓子が並べられる。

2015-08-29 11:09:57
【北の魔王】フォルカ @folca_CFF

フォルカはぴょこりと最も足の長い椅子に腰掛け、三人に席を勧める。 「さて。せっかくの集まりだ。祭の前に近況でも話さないかい?」

2015-08-29 11:11:31
【西の魔王】リッカ @Licca_Queen

「悪い悪い。どうも遅くなっちまうね、まあ許しとくれ」 軽く手を振りながら、何一つ窺えぬ闇の上を進む足取りには迷いも疑いもなく。 「そうさね、アタシ達に取っちゃたったの百年だ。だがアタシ達が魔王になってから、それかこの楽園を手に入れてから。妙に長く感じるようになった気がするんだよ」

2015-08-29 12:48:39
【西の魔王】リッカ @Licca_Queen

「ま、アタシはあの時に大分変わったからね。感じ方も違うんだろう。気にしないどくれ」 『王冠』を賜るまで心さえ持たなかった西の魔王の時間は600年前から始まる。それ故かと思考に片を付けたーー辺りで、ハイヒールの音が止んだ。否、聞こえなくなっただけだ。歩みは続く。

2015-08-29 12:48:56
【西の魔王】リッカ @Licca_Queen

柔らかな絨毯に足を取られそうになったところで、危うくも手近な椅子の背もたれを掴んで。 そのまま前に回り、椅子にかける。 「ああ、いいね。是非とも話を聞きたいモンだ。魔族は変わらないが、人の様子くらいなら違いはあるだろ?」

2015-08-29 12:49:04
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