「不沈猫オスカー」の伝説は作り話

こんぱすろーず @flowerclass

不沈猫オスカーについては ・関係する各艦（「ビスマルク」「コサック」「アークロイヤル」沈没したコサックの乗員を救助した「ジョンキル」）の乗組員は誰もその存在を知らない。 ・確実にそうだ、とされる写真が一枚もない（ほかの艦猫は豊富に残っているのに…）

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・後年になってオスカーを知っている、と主張する証言者が現れたが、オスカーの容姿が証言者ごとにバラバラ（黒猫、キジトラ、ハチ割れ） と、普通に考えれば実在しなかったと結論づけてもよいと思われる非常に疑わしい逸話です。

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エピソードに不信を抱いたイギリスのブロガーに質問された「コサック」の戦友会の事務局長も「そんな話は初めて聞きました。「コサック」は「ビスマルク」沈没現場付近には居合わせましたが、距離があったため生存者救出に参加はしていません」と述べています。

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現在「オスカー」の写真としてTwitter上で流布しているのはすべて「プリンスオブウェールズ」に乗っていたブラッキー en.m.wikipedia.org/wiki/File:Blac… とスループ艦「アメティスト」に乗っていたサイモン en.m.wikipedia.org/wiki/File:Able… のものです。

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こういうことをいうとよく野暮だといわれるんですが、誰かのホラと宣伝で作り上げられたエピソードよりも、実在し、乗組員たちに愛され、そして悲劇的な最期をとげた艦猫たちのことを覚えていてもらいたい、と願うことはそんなに不遜で野暮なことなんですかね…

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モスクワ防衛戦の英雄として有名な「パンフィロフの28人」の逸話がすべて当時の「赤い星」記者による捏造であることを明らかにした研究者の言葉：「この国では長いこと実在の英雄よりも架空の英雄のほうが手厚い扱いを受け続けてきました。もうそういったことは終わりにすべきだと思ったのです」

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「アメティスト」の艦猫サイモンは国共内戦に巻き込まれて抑留された（揚子江事件）「アメティスト」乗組員をその愛らしさく無邪気な行動で元気付けたとして、戦功を上げた軍用動物に与えられる勲章「ディッキンメダル」のこれまでで唯一のネコの受章者となっている（他の受章者は馬と犬と伝書鳩）。

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英海軍はサイモンを上等水兵として扱い、砲弾の破片による負傷がもとで亡くなったのちは、正式な海軍葬をもって見送った。