2015/9/27月島誕生日イベント

月田同棲bot @tukitadouseibot

ﾋﾟﾝｺﾝｯﾋﾟﾝｺﾝｯ♪「？LINE…田中さんだ」ﾀｯﾀｯ【龍之介:悪ぃ！バイト先でちょっと問題あったみたいで呼ばれたから行ってくるわ！！】「…はぁ!?ちょっ……はぁ」ﾀﾀﾀﾀｯ【月島蛍:わかりました。気を付けて】ﾋﾟﾝｺﾝｯ♪【すまんな！後帰ったら冷蔵庫空けろよ！じゃあ！】

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「…………はぁ」学校に忘れ物を取りに行ったその帰り道。今日は僕の誕生日だから軽く外に出て買い物をし、その後は2人でのんびりと家で過ごそうと決めていたのだが…呼ばれたから仕方が無いとはいえショックが隠しきれずテンションも下がりきり、誰もいない我が家にトボトボと帰ることにした僕だった

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ｶﾞﾁｬｯ「ただいま」誰も居ないと分かってはいるがいつもの癖で言ってしまう。バタンとドアを閉める音が響き、田中さんの声が聞こえない事に少し寂しさを感じながらも中に入っていった。手を洗って嗽をして、その時にふと田中さんからのラインを思い出し台所に向かい冷蔵庫を開けてみた。

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すると中には何時も僕がコンビニで買ってるパックのアイスカフェラテがぽつんと入っていた。その隣には蛍光ピンクのメモ用紙があり【お疲れー喉乾いただろ！これ飲んでいいからなー！！それとお前の部屋のタンス開けてみろ！一番上な！！】と殴り書きがされている。

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「冷蔵庫の次はタンス…？」ラインを送ってくるならこんなメモ書かなくていいのに…そう思いつつ丁度喉が渇いてたので有り難く頂く事に。この味が好きな事を知ってか知らずか良く分からないが帰ってきたらお礼をしようと考え、タンスの中を見るべく自分の部屋に向かった。

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ｶﾞﾁｬｯ ﾊﾟﾀﾝ… 「タンスの一番上…」これまた田中さんからの指示通り部屋のクローゼットに収納してある小さなタンスの元へ向かった。メモには一番上と書いてあったが僕のタンスには一番上だけ左右2つに分かれており、どちらなのか分からなくてとりあえず同時に開けてみる。

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「…あ」僕から見て右側。そこには買ったばかりであろう真新しい靴下が包装のままぽんっと置かれていた。その上には蛍光イエローのメモ用紙があり【この前お前の靴下間違えて使っちまっただろ？嫌だと思って新しいの買ってきたから使ってくれ！次本棚見てみろよ！】とこれまた汚い字で書かれている。

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「別に田中さんだから気にしてなかったんだけど…まぁいいや」パイル素材の赤地に緑のラインが入ってるだけのスニーカーソックス。折角買ってくれたものだから次一緒に買い物行く時にでも履こう。そう心の中で決めてから次の目的地である本棚へ足を運んでいった。

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本棚と言っても僕の腰あたりまでで、高さと横幅とそれほど大きくない3段の小型タイプ。入れてある本も大体参考書だったり辞書だったり…あと恐竜図鑑。それだけしか入れてないものだから見覚えの無いカラフルな包装用紙に包まれた四角い物が3段目の所に置かれてる事に直ぐ気が付いた。

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「………あ！！」そっと開けてみると中には恐竜学の本があった。僕が前から気になってた本で、恐竜学の第一人者が基本から最新研究成果まで書いてくれた1冊。それと一緒に今度は蛍光グリーンのメモが入っており【これラス1だったんだ！あぶねー！！お次は机の右側の引き出しへごー！】と書いてある

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「まだ続くの！？ちょっとこれなんなの…もうほったらかしてこれ読みたいんだけど…」今すぐ読みたい衝動に駆られながらもその本を棚へ戻してから机に向かう。内心次は何が入ってるのか楽しみになりつつあるからほったらかす事なんて出来ないんだけどね。

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部屋のドアを開けて真正面に置いてある黒色のスチーム製のオフィスデスク。使いやすそうだからと買ったのはいいけど殆どリビングで過ごすから勉強をする時以外あまり使ってないような気がする。ポツンとノートパソコンが置いてあるだけのその机には左右に引出しがあり、僕は指示通り右側を開けてみた

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「……筒？」引出しを開けるとそこには革で出来た筒らしいものが赤いリボンで結ばれ置いていた。一体何なのかと止めてある所を解き中を見てみるとそこには中央に三角の出っ張りと恒例の蛍光ブルーのメモ用紙。現段階でこれが何なのか分からないから先にメモに目を通すことにした。

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【メガネケース壊れてただろ？お前に似合いそうなやつ発見したんだ！】「…これメガネケースなんだ」見た事も無い形のそれは茶色いベースでとてもシンプルなロール型ケースだった。使い易そうで気に入ったんだけど高級感漂ってて正直田中さんのお財布事情が少々心配。

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気になる所だがそれはさておき、次の目的地が書かれているであろうメモにもう一度目を通す事にした。「【さぁここまで一体何なんだと思ってる月島くん！！最後にリビングへLea't Gow!!】…って」色々と思う事があるんだけどそれよりもLet's go位ちゃんと書いて下さいよ…

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「ありえない…gowってなに…あの日向でさえ書けると思うんだけど…」田中さんの勉強嫌いは相変わらずなんだけどこれは流石に酷過ぎる…今度中学生のドリルを買ってやらせよう。衝撃のあまり動けず考え込んでいたがリビングに戻ろうとメガネケースを机の上に置き、部屋を後にするべくドアを開けた

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パァンッパパァンッ！！！「うわぁっ！！！」「月島おめでとう！！！」「た、田中さん！？」「はっはっはー！！どうだ驚いたか！！！」「こんな至近距離でクラッカー鳴らされたら驚くに決まってるでしょ！？というか何でいるんですか！？」「バイトは嘘だからな！！」「はぁ！！？？」

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田中さんが言うにはまず僕が家を出た後に買い物を済ませ、直ぐに家に戻って今までのプレゼント等をセット。それらが終わってから僕にラインを送り自分の部屋に隠れる。そして僕が家に帰って部屋に入ったのを確認してからリビングにそっと戻り、僕の部屋の前でクラッカースタンバイしていたらしい…

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「ほんっと、一体何してんですか…」「いいじゃねぇかー！普通にプレゼント渡すのもつまんねぇし、姉ちゃんがやると楽しいぞって言ってたからさ！楽しかっただろ？」「…まぁ、楽しかったですけど」「ひひっやったぜ！サプライズ大成功だな！」

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「あ、プレゼントありがとうございました」「おう！気に入ったか？」「はい…けどあんなに沢山頂いて大丈夫なんですか？」「んなもん気にすんなよ全部俺からの気持ちだ！勿論愛情ぎっしりよ♡」「ふふっ何ですかそれ」「愛情たっぷりついでに最後のプレゼントをやろう！」「え？まだあるんですか？」

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「おう！今までのプレゼント以上の愛情を込めて…田中さんからのあつぅいキッスじゃああい！」ぐぃっ「うわぁっ！ちょ…んっ、！」「……っは、…ふ、ははっ！してやったり」「…いきなり何するんですか」「ちゅーくらいいいだろーがっプレゼントだプレゼント！！愛情たっぷりだろ？」

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「愛情たっぷりって…いつもの事じゃないですか」「いつも以上に愛情が追加されてまぁす♡」「ふふふっだからそれ何なんですかもぉ」「ふはははっ！今日はお前の誕生日だからな！いつも以上に愛情プレゼントタイムだ」「愛情プレゼントタイムとか意味わかんないんですけど」「そのまんまだよ！」

月田同棲bot @tukitadouseibot

「えー…じゃあもう1回って言ってもくれるんですか？」「1回だけでいいのか？」「もっと沢山欲しいですけどお出かけしたいです」「あぁそうだ！ よし、出かけるぞ！準備だーー！」「はーい」「月島ぁ帰ったら覚悟しとけよー！！ 」「その言葉そのままそっくりお返ししまーす」

月田同棲bot @tukitadouseibot

「月島！」「はい」「誕生日おめでとう！」「有り難うございます」「俺に出会ってくれてありがとう！」「ふふふっなんですか急に」「なんとなくだ！」「じゃあ僕はお祝いしてくれて、こんなに愛情をくれて、本当に有り難うございます」「ふははっなんだそれ！」「なんとなくです」

月田同棲bot @tukitadouseibot

「ははっ！…よし、じゃあ出発するか！」「はーい」 この後予定通り買い物をし、家に帰ると田中さんはまたお祝いをしてくれた。感謝の言葉を繰り返しては軽くキスをする。馬鹿みたいだけど僕にとっては幸せな誕生日となった。 2015/9/27 Happy Birthday!!