中秋の名月ネタ

冷徹な悪魔の鏡bot @evils_mirror

かぐやが手紙を竹筒に入れ、川に流している。 竹筒がころころとぶつかりながら何本か流れていった……

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月明かりの元、川に竹筒が流れてきた。爪の付いた赤い手が竹筒をつまみ上げる……

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フックが海を眺めながらタバコを吸っていると、何かが流れているのが目に入った。右腕のフックで引き寄せると、竹筒を開けた。中から手紙が出てきた……

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かぐやが竹筒に発泡性入浴剤と手紙をそれぞれ分けて入れ、ロケットのように空へ飛ばした……

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ピーターと美猴が空で遊んでいると、突然二本の竹筒が飛んできた。一本目は美猴の頭に、二本目はピーターのみぞおちに当たった。 「ぬおおお！？ぅ頭がぁっ！」 「少し……遊び疲れちまっ……てねぇ…し…」

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シャドウ・アリスとアリスがサンドリヨンとリンが作った月見団子を盗んでいった。 「あっ！待っちなさーい！！」 「リンさん、お月見のお供えものは盗んでいいんです」 「そうですの？」 「お月見泥棒という風習だそうです」 「……お月見……下さい…」 「こんな風に声を掛けてもいいんです」

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「また一つ……」 「流石だな。貴様の刃ならば早々に刈り取れるだろう」 スカーレットとアシェンプテルがすすきを刈っている。 空は赤から紺へと混じりあい、山の向こうで太陽が残光を輝かせている……

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シレネッタが泳いでいると竹筒が流れてきた。中を空けると文が入っていた。 ……今宵は中秋の名月。皆様、よろしければお月見でも致しませんか。かぐやとお爺様とお婆様、歓迎の用意をして待っております…… 文を読み終えると飛沫を上げてシレネッタは泳いでいった……

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おとぎの国の住人がお月見を楽しんでいる様子が映っている……

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かぐやが美猴やフックの持つ盃に酒を並々と入れる。 「ほぉ…月見酒とはわかってんじゃねぇか」 「うふふふふ、盃に映る月という物も良いものですね。」 「ところで美猴よ、頭の竹筒は大丈夫か？」

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ピーターとシャドウ・アリスとアリスとミクサとリンが月見団子を食べている。ミクサが頬袋に団子を詰めたのを見て、アシェンプテルとスカーレットが頬を緩ませて見ている。 ピーターが手の平でミクサの顔を包み込むように持ち、頬を押すとミクサの口から団子が飛び出した。ガラスの鉄槌が落ちた……

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サンドリヨンがすすきを飾っている。シレネッタがすすきを手に取りしげしげと眺めると、サンドリヨンの首筋に穂先を向けてくすぐり始めた。変な声が出てサンドリヨンが笑い転げる……

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「汝、大分飲んでいるようだが」 「うむ…む、美猴はどこへ行った？」 「何を言っている。先程から大聖と飲んでいただろう」 「貴様こそ何を言っておる…かぐや、美猴に酒を注いでいただろう？」 「うふふ、フック様…年を召されましたね」 「船長ー、び…大聖ー団子食うか？」 「小僧？」

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「あっ、ボートがあるっ！」 「フフ、船遊び用のものです……よろしければ乗りますか……？」 「うーん。私は泳ぐ方が好きだからな～酔っぱらいの船長さんでも乗ったら？」 「へへっ今乗ったら酔いで沈みそうだぜ！」 「貴様ら沈めてやろうか？」

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船にスカーレットとかぐやが乗っている。 「…天高く 赤に染まる 雁の群 すすきが原も 身を焦がす…うふふ、サンドリヨン様から聞きました。アシェンプテル様とすすきを刈って下さったのですね」 「気にしないで…」 「うふふふふ、ありがとうごさいます」 スカーレットの頬が赤くなった…

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吉備津彦とかぐやが船に乗っている。 「…無花果の 夜に開けし いみじくも 熟れたる甘さ 秘する花…」 「……どういう意味であろうか……」 「うふふふふ、秘するが花とはよく言ったものではありませんか」 「むぅ……」 決まりの悪そうな吉備津彦が無言で杯の酒を飲んだ……

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「…秋月に 鈴虫の声 鳴り止まぬ 命取の 呼び声響く …うふふふふ、本当に貴方様は…」 「<命取>……か、似合いの言葉だな？」 「うふふ、フック様こそ」 「ハッハッハッ！」 池の小島の角を曲がりながら、船を漕ぐフックが笑った……