秋田禎信全作品紹介1992-2015

きさだ @kisadalog

秋田禎信入門作品 togetter.com/li/15801 2010年、秋田読者たちが「てはじめに何を読めばいいか」で知恵を絞るさまです。あれから5年、状況はどのように変化したでしょうか。

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・シリーズもの 「魔術士オーフェンはぐれ旅」秋田禎信を富士見ファンタジア文庫の看板作家におしあげ、アニメ化されたこともあって知名度は随一。2003年をもって完結したが、ひょんなことから2011年に「設定だけはあった」と語っていた第四部が始動。こちらも2015年にめでたく完結。

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・シリーズもの 「エンジェル・ハウリング」全10巻。愛読者からして「5巻までは辛い」と口を揃えて語る。いわゆる「秋田節」が炸裂するファンタジー小説。ミズーのツンデレ、作者自ら「男前」と語るフリウの勇姿をご堪能あれ。もっかKindleなどで全巻セット417円でっせ。

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・シリーズもの 「シャンク！！」全4巻。軽い雰囲気の「ザ・レイトストーリー」、他作品にまたがる裏設定を感じさせる「ザ・ロードストーリー」の二部に分かれる。互いに、秘密を知られたら相手を殺す、という凄惨な設定なくせにイチャイチャする主人公と黒猫ブリアンにあなたもノックアウト。

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・シリーズもの 「巡ル結魂者」全5巻。「秀才の男子高校生が異世界に召喚されたら、特殊技術を養成する全寮制の女学園で生活しなければならなくなったり無愛想な女教師と同居したり最強の魔女に取りつかれたり学園最強の美少女に惚れられたりする」話を秋田禎信が書くとこうなる。

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これらのうち、「巡ル結魂者」は最近の作品ということもありもっとも手に取りやすかろう。「エンハウ」「シャンク」は長らく絶版であったが電子書籍でめでたく復活。 「オーフェン」は本編・無謀編・第四部と巻数が多いのでお勧めはしづらい。また書かれた当時、90年代のノリを心配する声も。

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・単巻もの 「ひとつ火の粉の雪の中」デビュー作。いわく、「受験生がエアコンのない部屋でワープロに向かったこんな話になる」そうだが、にしても17歳が書くものとしては一種独特。2014年に新潮社から復刊。出発点らしく、後の作品に繋がるモチーフを多数目にすることができる。

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・単巻もの 「閉鎖のシステム」とあるショッピングモールで停電が発生した。シャッターで閉じ込められ、非常灯もない完全なまっくらやみ。靴屋の店員、スポーツ用品店の店員、高校生のカップル。取り残された4人は右往左往。一応、筋立ては殺人事件の犯人から逃げるという体裁をとってはいるが…？

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・単巻もの 「愛と哀しみのエスパーマン」黙れ豚。 …失敬。想いを寄せていた少女にこっぴどく振られたのをきっかけに主人公は深い哀しみをエネルギーとする超能力に目覚め、「哀しみのエスパーマン」としてスカウトされる。愛と悲しみを胸に抱き、少年は本物のマンになる！

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・単巻もの 「カナスピカ」いわゆる「ライトノベルレーベル」以外からは初の本。異星人が送りこんだ衛星はとある事情から観測対象の地球に不時着する事態に陥ってしまった。首尾よく地球人に擬態し、現地人の少女の協力を取りつけることに成功した彼の運命やいかに。本当はボーイミーツガール物です。

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・単巻もの 「誰しもそうだけど、俺たちは就職しないとならない」渡邊め！の名フレーズを生んだ作品。そう、諸悪の根源は渡邊にある。人生の節目、約束たる「就職」をめぐって学生二人が西へ東へあっちへこっちへ。唯一の正解は「俺」が田代に永久就職すること！？（嘘です）

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・単巻もの 「機械の仮病」身体の一部がいつのまにか機械に置き換わっている「機械化病」が発症し、それが日常となっている社会。設定からイメージされるようなＳＦものではない。身体の内側にあるものが浮き彫りにする人間の心理を描くオムニバス。作者の特徴である暴力的な「性」が色濃い。

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・単巻もの 「ベティ・ザ・キッド」上下巻。父を殺され、その罪を着せられたエリザス。男装し、凄腕のガンマン「キッド」に身をやつして仇敵ロングストライドを追う。彼女を助けるは謎の男ウィリアム、先住民族を父に持つフラニー、そして父の残した砂漠をかける戦車メルカバ。天はいつもそこにある。