燭青SSbotポッキーの日

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燭青SSbot@一周年 @shokuao_SS

同衾した恋人が「お寝坊さんだねえ」なんて微笑むいつもより少し遅い朝。二人でゆっくり言葉を交わしながら朝餉の時間をまつ。もうそろそろだね、と布団から出かけた恋人を引き寄せてキスをしようとしたら、「おあずけだよ」口に何かを入れられて阻止された。 #燭青SSbotポッキーの日

2015-11-11 09:19:38
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「今日はそのお菓子を食べる日らしくてねえ。美味しいかい?」キスしようとしたら口に入れられたのは長い棒状のチョコレート菓子だった。思わず、「うん」と言って口の中のそれを咀嚼する。あまい。「ほら、朝餉の時間だ」行こう、と手をひかれる。あれ、なんか違う。 #燭青SSbotポッキーの日

2015-11-11 11:25:52
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「青江くんがキスさせてくれないんだ」あれから、朝餉を食べ終わったあとや片付けが終わったあとにキスをしようと試みたものの、その都度あのチョコレート菓子を口に入れられる始末。あの、薄くて形のいい唇を全く奪うことが出来ない。くやしい。 #燭青SSbotポッキーの日

2015-11-11 13:26:26
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「どこかで見た動きだね」 これで何回目、否、何本目になるだろう。今日は全員が非番であちこちではしゃぐ楽しそうな雰囲気が漂っているのに、僕はずっと青江くんのくちびるを奪うことで頭がいっぱいだ。「おめでとう。一袋完食だ。あともう一袋だよ、がんばってね。」#燭青SSbotポッキーの日

2015-11-11 15:56:32
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「どこかで見た動きだね」 これで何回目、否、何本目になるだろう。今日は全員が非番であちこちではしゃぐ楽しそうな雰囲気が漂っているのに、僕はずっと青江くんのくちびるを奪うことで頭がいっぱいだ。「おめでとう。一袋完食だ。あともう一袋だよ、がんばってね。」#燭青SSbotポッキーの日

2015-11-11 15:56:32
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流石に此処であの菓子も出ないだろうと思った風呂場ではまるで見計らったかのように、青江くんの姿は見えなかった。おかしい。夕餉前までにはいつも湯汲は済ませている彼がこの時間にいないわけもない。折角当番を変わってもらったというのに。いじわる。 #燭青SSbotポッキーの日

2015-11-11 17:46:14
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格好悪いけれど若干いじけながら湯汲を済ませて脱衣場で服を着ていると、がらりと入り口のドアが開いた。「おや、珍しい」探していた人物。僕は思わず、まるで飼い主を見つけた犬みたいに青江くんめがけて走って、キスをしようとした。けれど、「残念でした」 #燭青SSbotポッキーの日

2015-11-11 18:53:44
燭青SSbot@一周年 @shokuao_SS

今日何度も味わった物が、また口の中に広がる。イタズラっ子みたいに笑ってチョコレート菓子をぼくに食べさせ続ける青江くんに、いい加減にしてという意味愛をこめて咀嚼しつつ睨む。「怖い顔しないで。君にこの菓子を完食させるように頼まれたんだ。もう少しだから」 #燭青SSbotポッキーの日

2015-11-11 20:24:43
燭青SSbot@一周年 @shokuao_SS

完食したらご褒美あげる、そう言って脱衣場から追い出された。今は温かで美味しそうな夕餉が目の前に並んでいる。今日は和食中心だ。ずっと甘いものばかり食べていたから塩っぱいものを欲していて、味噌汁がとても美味しかった。早くキスしたい。沢庵 を落とした。 #燭青SSbotポッキーの日

2015-11-11 21:16:56
燭青SSbot@一周年 @shokuao_SS

そういえば青江くんは、『頼まれた』と言っていたけれど誰に頼まれたのだろう。頼みごとに乗じてこの状況を楽しんでいるようにしか見えないけれど。しかもそれが、なかなか可愛いと思ってしまうから僕は疲れてしまっているのかもしれない。嗚呼、食後の緑茶が美味しい #燭青SSbotポッキーの日

2015-11-11 22:01:30
燭青SSbot@一周年 @shokuao_SS

「光忠くん」もう一杯どうだ、という鶯丸さんの誘いを丁重に断って部屋へ戻ってきた。疲れた、というより物足りなさと寂しさが募っている。格好悪いけれど、もうこうなったら縋ってでもキスを迫ろうかな、と考えていたら部屋の障子戸が開いて、青江くんが入ってきた。 #燭青SSbotポッキーの日

2015-11-11 22:31:41