【エロ無しSS】現代のミミック娘

ネコ・ソ・ノモノ(かげひと(ΦωΦ)) @KGHT_2

現代のミミック娘はスーツケースに潜むんだろうか

ネコ・ソ・ノモノ(かげひと(ΦωΦ)) @KGHT_2

「どもー」 「……あのさ」 「なんですか？」 「いくつか質問がある。お前は誰だ？どうしてここにいる？入っていた俺の荷物は？」 「私はミミック娘、居心地がいいので中身を投げ捨てておじゃまさせていただいてます」 「俺のノートパソコン……会議の資料……」 「まぁまぁ」 「（カチッ）」

ネコ・ソ・ノモノ(かげひと(ΦωΦ)) @KGHT_2

「……私はどうして人間界に来て資料作成を手伝っているんでしょうか」 「プレゼンがあるんだよ」 「仕事なんかやめてセックスしましょうよぉー、気持ちいいですよ？」 「……来月父親になるからな、そうも言ってられん」 「意外」 「時々失礼だな！」

ネコ・ソ・ノモノ(かげひと(ΦωΦ)) @KGHT_2

「……ふぅ、完成だ」 「つかれましたー」 「これでなんとかなるだろ……」 「朝、ですね」 「出社の時間だな」 「寝てないじゃないですか！」 「どうにかごまかすさ」 「ダメです！あなたは寝て下さい！」 「会議はどうする」 「私が代理で出ます」 「はあ！？」

ネコ・ソ・ノモノ(かげひと(ΦωΦ)) @KGHT_2

「……という感じでした」 「しかし、あっさり代理を受け入れたな」 「ちょっと細工を」 「ふーん」 「それより……ミミックは箱を出ると戻れないんですよ」 「そうなの？」 「そういうわけで、今日からお世話になります！」 「あらあら」 「すまないな」 「いいのよ、賑やかな方がいいし」

ネコ・ソ・ノモノ(かげひと(ΦωΦ)) @KGHT_2

そんなわけで、男と妻と同居人の奇妙な家族生活が始まったのでした。 おしまい。