横断歩道で難儀していた年寄りについ手を貸しているところを、葵に見られていた。 その上、翌日にはさっそく弄られた。「普段は悪ぶっていても、ああいうときには地が出ちゃうんですなぁ…続き→ sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=3… #即興小説 お題:裏切りの儀式 制限時間:30分
2015-12-03 23:10:23今期初めて雪が降った日の朝、石塚が寝ぼけ眼でポストを覗き込むと、文野幸子からの手紙が入っていた。「なんだ、珍しい」 と思って、目覚めのコーヒーの準備をしながら封筒を開けた。…続き→ sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=3… #即興小説 お題:私が愛した音楽 制限時間:30分
2015-12-02 22:28:26祖母は毎朝、太陽が昇るとその方向に向かって手を合わせていた。 子供の頃に一度だけ、どうしてそんなことをするのかと訊いてみたことがある。「お日さんが昇る方向にはな、東京いうところが…続き→ sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=3… #即興小説 お題:東京信仰 制限時間:30分
2015-12-02 00:22:04誰もいない放課後、明石が特別教室に入ると、西日の中に天使が立っていた。「予言する。○○さんは今日の午後五時十二分に、交通事故で死にます」「了解。死守します」 顔を合わせた途端…続き→ sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=3… #即興小説 お題:免れた悲しみ 制限時間:30分
2015-11-30 22:24:44彼が通っている高校の美術室には、放課後になるとおばけが出るという噂があった。 そのおばけを一目見てみたいと思った彼は、わざわざ美術部に入部して、毎日のようにそのおばけが出るのを待っ…続き→ sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=3… #即興小説 お題:彼と妹 制限時間:30分
2015-11-29 23:56:54夜露に濡れた窓を開けると、雪が降っていた。 道理で寒いわけだと、半纏の襟元をしめながら、しんしんと降る雪の音に耳を傾ける。雪の足音の中に、時折、深く響く鐘の音が混じっていた。 吐…続き→ sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=3… #即興小説 お題:白い母性 制限時間:30分
2015-11-29 00:18:50ペットボトルで作った風車のような何かが、夕方の風に吹かれてカラカラと廻っていた。 畑を荒らすモグラ避けとして、この辺りの農地に乱雑に立てられている様は、なんとなく賽の河原を彷…続き→ sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=3… #即興小説 お題:簡単なモグラ 制限時間:30分
2015-11-27 21:29:22木から落ちる猿もいるように、歩けば棒に当たる犬もいるように、空を飛べない鳥もいる。 ようするに、生きとし生けるものは何者であろうとも向き不向きがあるということだが、それにしたっ…続き→ sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=3… #即興小説 お題:楽観的な鳥 制限時間:30分
2015-11-26 23:52:07