2VGと幼女の物語

🍭まじ無理ちゃん🍯 @majimuri_chan

幼女「おじさん、誰ぇ？」 ２ｖｇ「おじさんはねぇ、キミのことが大好きなんだよ？だからさ、こうして連れてきたんだよ」 幼女「でもさ、これっていけないことなんじゃないの？」 ２ｖｇ「そんなことないよ。おじさんは、純粋にキミを……」

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幼女「でも、これって未成年者略取・誘拐の罪になるんじゃない？」 ２ｖｇ「へ？」 幼女「仮にここで私を好きにしても、おじさんは社会的に抹殺されるよね？今の世の中、顔なんてすぐにネットで出回るし、ろくな就職なんて出来ないだろうし。仮に就職しても私や家族への慰謝料で大半は飛ぶけど」

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２ｖｇ「ええと……」 幼女「つまり、おじさんの人生は、私の手にかかってるってことよね？おじさんを生かすも殺すも、私次第なのよ？」ｸｽｸｽ ２ｖｇ「」

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２ｖｇ「ご、ごめんなさい……」 幼女「あら、謝罪の言葉程度で終われると思ってるの？おじさんは、もう既遂なのよ？あとは私が警察署に駆け込むだけなのよ？」 ２ｖｇ「くっ……」

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幼女「さあ、どうするの？おじさん？？」ｸｽｸｽ　 ２ｖｇ「……なんでも、します。だから……許してください……」 幼女「アハハハ……！分かってるじゃない！それでいいのよ、それで！アハハハ……！」

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２ｖｇ「……それで、何をすれば？」 幼女「そうねぇ……。まずは、私の家に電話して貰おうかしら」 ２ｖｇ「家に？なんて言えばいいんだ？」

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幼女「……」 ２ｖｇ「……？」 幼女「……まだ、自分の立場が分かってないのかしら？敬語くらい使いなさい！！」 ２ｖｇ「ヒィィ！す、すみません！」 幼女「ふん。まあいいわ。……簡単なことよ。私を、誘拐したって言えばいいのよ」 ２ｖｇ「ゆ、誘拐！？」

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幼女「なにを驚いているの？」 ２ｖｇ「だ、だって誘拐って……」 幼女「なによ。現に、今してるじゃない」 ２ｖｇ「そ、それはそうですけど……。電話したら、もう後に引けなくなるじゃないですか」

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幼女「ああ、それなら大丈夫よ。ちゃんと考えてるから」 ２ｖｇ「ほ、ほんとですか？」 幼女「疑い深いわね……。もういいわ。私がかけるから」ｽｯ―― ２ｖｇ「スマホ、持ってたんすか……」 幼女「当然よ。今の世の中、幼稚園で持ってても不思議じゃないわ」ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ…

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２ｖｇ「……」 幼女「ふぅ……こんなもんでいいでしょ」 ２ｖｇ「マジでしやがった……」 幼女「私の演技もなかなかでしょ？」ｸｽｸｽ ２ｖｇ「やべえよ。マジでやべえよ……」 幼女「今さら何ビビってるのよ。ほら、行くわよ」

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２ｖｇ「行くって……どこへ？」 幼女「どっかよ。まあ警察には連絡しないとは思うけど、仮にされたときに逆探知されたら面倒だし。携帯の電源は切るわよ。後の連絡は、公衆電話からね。もちろん、防犯カメラの心配がないところで」 ２ｖｇ「……」

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幼女「ほら、行くわよ」ｽﾀｽﾀ……　 ２ｖｇ「お、おい！待てって……！」ｽﾀｽﾀ……

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２ｖｇ「……なあ」 幼女「何よ」 ２ｖｇ「電車なんて乗って、どこ行くんだよ。おまけに、あんなに大金引き出して……。てか、なんでキャッシュカードなんて持ってんだよ」 幼女「敬語くらい使いなさいって言ったでしょ？……お金を下ろしたから遠くに行くのよ。履歴にのこるし」

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２ｖｇ「だったら下ろさなきゃ良かっただろ？」 幼女「バカね。これからの旅費、あんたなんかに出せるわけないでしょ？カード使ったらバレちゃうし、基本は現金払いなのよ？」 ２ｖｇ「……クレジットカードも持ってるんかい」 幼女「当然よ」 ２ｖｇ（え？何者？）

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２ｖｇ「とりあえず、海に来たのはいいけれど……」 幼女「……」 ２ｖｇ「こんなところに来て……」 幼女「……」 ２ｖｇ「なんんんもないんだけどさ……」 幼女「……海だあああ！」ﾀﾞｯ――!! ２ｖｇ「！？」

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幼女「水気持ちい！アハハハ…！」 ２ｖｇ「……あんなにはしゃぎやがって……。子供かよ……」 ２ｖｇ「……」 ２ｖｇ「……」 ２ｖｇ「……子供だけど」

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幼女「ああ楽しい！」 ２ｖｇ「……おい。こんなことしてる場合か？」 幼女「別にいいじゃない。こんな短時間に居場所なんてわかるわけないし。山と海しかない片田舎よ？当分は安全よ」 ２ｖｇ「はぁぁ……なんでこんなことに……」 幼女「あんたが私をさらったからでしょ？」

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２ｖｇ「どっちかって言うと、今は俺がさらわれてるけどな……」 幼女「……ところで、あんた仕事は？してないの？」 ２ｖｇ「……してたけど、もう辞めた」 幼女「は？なんでよ」 ２ｖｇ「俺に合わなかったんだよ。したくもないことを毎日毎日してさ。なんか、どうでもよくなったんだよ」

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幼女「……で、私をさらった、ってこと？」 ２ｖｇ「ああ」 幼女「ふ～ん……」

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２ｖｇ「お前こそ、なんでこんなことしてんだよ」 幼女「私？」 ２ｖｇ「そうそう。なんでこんな大それたことしたんだよ」 幼女「う～ん……退屈だったから」 ２ｖｇ「退屈？毎日遊んで、幼稚園行ってるんだろ？」 幼女「ああ、私幼稚園なんて行ってないわよ」

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２ｖｇ「は？じゃあ保育園？」 幼女「ううん。自宅学習してる。この前、高校課程終わったとこ」 ２ｖｇ「こ、高校！？嘘だろ……」 幼女「ほんとよ。なんなら、なんか解いてあげるわよ。微分積分？正弦定理？なんでも出していいわよ？」 ２ｖｇ「い、いや……いいけど……」

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幼女「今の世の中学力が全てじゃない？だから、小さい頃からたくさん勉強させられてたんだよね」 ２ｖｇ（いや、今も小さいんだけど……） 幼女「最初は家庭教師付けてたんだけど、あの人達って参考書通りにしかしないのよね。だから断って、自分で勉強してるの」

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２ｖｇ「……お父さんとお母さんは、何も言わないのか？」 幼女「別に。パパもママも、毎日仕事忙しいし。たまに出かけるけど、いつも途中で呼び出されて仕事。ただ、勉強してたら褒めて来るのよね。よく出来たね、凄いねって……」 ２ｖｇ「だからしてるのか？」

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幼女「そんなわけじゃないわよ。ただ、私の居場所ってそこしかないのよね。私の価値も。私が勉強することで、パパとママのステータスになるのよ。自分の子供は天才だって、仕事の人に自慢できるでしょ？」 ２ｖｇ「……」

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～数時間後～ 2vg「……で？今日はどこに泊まるんだ？」 幼女「そうねぇ……」 2vg「もう日も落ちてきたし。今から宿探しても見つからないぞ？」 幼女「……仕方ないわね。今日は野宿しましょ」