恥の多い生涯を送って来ました 自分には、料理というものが、見当つかないのです。自分は田舎に生まれましたので、ポテサラを見たのは、よほど大きくなってからでした。自分は芋が冷めてからマヨを加える事には全然気づかず、芋が熱いうちにマヨを加えるものだとばかり思っていました #文豪料理本
2015-12-05 22:15:40徒然なるままに、湯沸かし鍋に向かいて 味噌色に染まりゆく野菜たちをそこはかとなく混ぜ合わせれば美味しうこそ物狂ほしけれ #文豪料理本
2015-12-05 22:19:11「キルフェボンに並んだよ。」 「なぜキルフェボンに並んだの。」 「作れなかったからだよ。」 「作れなかった。」 #文豪料理本
2015-12-05 22:22:26「ごん、お前だったのか。いつも味噌汁が沸騰する前に火を落としてくれたのは。」ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなづきました。兵十は、おたまをばたりと取り落としました。白い湯気が、まだ鍋から細く出ていました。 #文豪料理本
2015-12-05 22:27:00柚子入りのアンコ餅、牛乳、珈琲、飴玉、サブレたくさん、芋、やまもも梨キウイあられ、すあま時々、アンコ餅 源氏物語よりw #文豪料理本
2015-12-05 22:27:36えたいの知れない不吉な塊が鍋の水面を始終圧えつけていた。馬鈴薯と云おうか、澱粉と云おうかーー短すぎる茹で時間の後に生煮えがあるように、鍋を延々と火にかけていると煮崩れに相当する時期がやって来る。それが来たのだ。 #文豪料理本
2015-12-05 22:30:01天は飯の上におかずを載せず、おかずの下に飯を置かずといえり。 されども今、この人間世界を見渡すに親子丼あり、海鮮丼あり、カレーライスあり、その有様雲と泥とのあい違いに似たるはなんぞや #文豪料理本
2015-12-05 22:32:31出来の良い料理は似通ったものだが、出来の悪い料理は皆それぞれに出来が悪い。 #文豪料理本 ……逆な気がしなくもない。
2015-12-05 22:39:51つれづれなるままに、日ぐらし調理台にむかひて、心にうつりゆくたべたいものを、そこはかとなくつくれば、ズボンが入らなくなるほど太りけれ #文豪料理本
2015-12-05 22:43:30