クトゥルフと無情な仕事風景を混ぜ合わせたような何か

ホラー小説っぽく書いてみた。
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(現在考案中)いつまでもハンドルが決まらない @genzaikouanchu

【ついったーDE小説】眠りの中、私は終わる事のない残業を繰り返す夢を見る。 その夢が怖くて眠る事ができない。 だが、人であるゆえに眠りはやってくる。 そして、大都会の深淵にあるあの社屋で、私は働いてるのだろう、寝ても覚めても。 ああ、眠りすらも私に安息を与えないのか

2015-12-09 20:24:24
(現在考案中)いつまでもハンドルが決まらない @genzaikouanchu

【ついったーDE小説】そして夢の中で私は、大いなる影に遭遇する。 逆らう事もできない恐怖の影は、私に仕事を私、実現不可能な締め切り時間を伝えてくる。 無駄なあがきと知りつつも、私は「無理だ」という言葉を懇切丁寧に婉曲に伝える。 @genzaikouanchu

2015-12-09 20:26:07
(現在考案中)いつまでもハンドルが決まらない @genzaikouanchu

【ついったーDE小説】 もちろんの事、そのような言葉が受け入れられるわけもなく。 私はうちひしがれた気持ちで机に戻り、作業を開始するのだ。 まだ終わってない仕事を抱えながら。 猛烈に動き出す頭脳は、作業の優先順序を考えていく。 @genzaikouanchu

2015-12-09 20:27:01
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【ついったーDE小説】 しかし、そこにどんな意味があるのだろうか? 無茶ぶり・丸投げを絵に描いたような作業量に対して、与えられた時間と私の能力は既に限界を迎えている。 手分けするにも人はおらず、それすらもままならない。 @genzaikouanchu

2015-12-09 20:27:56
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【ついったーDE小説】 結局、何かを優先して片付け、何かを諦めるしかない。 すぐに終わりそうなものを片付け、優先順位の高い物から手を付けていく。 それを決めて作業に入るが、その時に私は既に大きな絶望を抱いている。 @genzaikouanchu

2015-12-09 20:28:56
(現在考案中)いつまでもハンドルが決まらない @genzaikouanchu

【ついったーDE小説】 その絶望を言葉にすれば次のようになるだろう。 (どうせまた、何一つ終わらないうちに新しい仕事を放り込まれるんだろうなあ) 悲しいことに、この予想が外れた事はない。 私は自分の未来予知能力を恨めしく思う。 @genzaikouanchu

2015-12-09 20:29:50
(現在考案中)いつまでもハンドルが決まらない @genzaikouanchu

【ついったーDE小説】 そんなこんなで仕事を続け、休憩もとらず、進んでいく時計の針と競争をし、ただひたすらに仕事に打ち込むのだ。 嗚呼、何故に私は夢の中でまでこのような仕事をなさねばならぬのか? 答えは見つからない。 @genzaikouanchu

2015-12-09 20:30:47
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【ついったーDE小説】 しかし、都会という深淵の奥からの呼び声に私は引き込まれる。 私の名前を呼ぶ、声無き声は、逆らう事のできない大いなる力で私の魂をつかみ、引き寄せ、離さない。 なすすべなく私は、その呼び声に引きずり込まれていく。 @genzaikouanchu

2015-12-09 20:32:37
(現在考案中)いつまでもハンドルが決まらない @genzaikouanchu

【ついったーDE小説】 その者、明確な姿ははっきりしないが、異形と呼ぶにふさわしい姿で私を圧倒する。 いったい何者なのかと夢の中の私は思案し、相手の正体を探ろうとする。 手がかりのない状態で、それは全て徒労に終わるのだが。 @genzaikouanchu

2015-12-09 20:34:07
(現在考案中)いつまでもハンドルが決まらない @genzaikouanchu

【ついったーDE小説】 それでも、その者の発する、人ならざる声とも言えぬ声、空間に、あるいは魂に直接響くような音ならぬ音を、私はその者を示す名前としようと考える。 人に発する事のできぬその音を、言葉にするのは難しい。 @genzaikouanchu

2015-12-09 20:35:22
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【ついったーDE小説】 言うならばそれは、火の燃えさかる音であり、水の流れが生み出すせせらぎであり、頬を撫でるそよ風であり、大地を踏みしめた時に生まれる足音のようなものなのだ。 言葉として音をあらわしても、そのものをあらわす事は出来ない。 @genzaikouanchu

2015-12-09 20:36:47
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【ついったーDE小説】 その無理を承知でその者を、いや、その存在を言い表すなら次のようになるだろう。 Cthulhu アルファベットであらわしたのは、ひらがなカタカナより表現に幅が出来るからだ。 @genzaikouanchu

2015-12-09 20:38:06
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【ついったーDE小説】 先の言葉をあらためて日本語にするならば、様々な発音になるだろう。 くとぅるふ、くとぅるー、くするー、くたぁうるぉう。 いずれにしても正しく、いずれにしても間違いである。 だが、今はこれをクトゥルフと呼ぼう。 @genzaikouanchu

2015-12-09 20:39:26
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【ついったーDE小説】 このクトゥルフが何故に私を呼び寄せているのかは分からない。 だが、終わらない仕事を片付けるため、深淵に潜む者として私を誘ってるのははっきりと理解出来る。 その声が、魂が、私に呼びかけてるのだ。 @genzaikouanchu

2015-12-09 20:40:30
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【ついったーDE小説】 逃げ出したい、抜け出したい。 そう思い、魂は悲鳴をあげ続けている。 だが呼び声は決して私を離さず、奥へ奥へと引きずり込もうとしている。 否。 度重なる呼びかけに、私は既にとらわれ、逃げ出すことが出来なくなっている。 @genzaikouanchu

2015-12-09 20:41:59
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【ついったーDE小説】 やがて私は目覚めるだろう。 しかしその時私は私でいられるのであろうか? 大いなるクトゥルフの呼び声に応え、魂だけでなく体までも引き寄せられてしまうのではなかろうか? わき起こる考えに、私は恐怖をおぼえている。 @genzaikouanchu

2015-12-09 20:43:09
(現在考案中)いつまでもハンドルが決まらない @genzaikouanchu

【ついったーDE小説】 それでも朝はやってきて、私は目をさますだろう。 寝ていても起きていても変わらない毎日を迎え、夢の中でそうしたように家を出ていくのだろう。 そう、あの存在が待つであろう場所に。 @genzaikouanchu

2015-12-09 20:45:53
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【ついったーDE小説】 そして私は思い出すのだ。 声無き声が心に直接伝えてきたあの思いを。 言葉にすれば次のようになるだろうか。 「ルルイエの館にて死せるクトゥルフ夢見る内に待ちいたり」 夢の中で待つあの者に応じ、私は今日も目をさますだろう @genzaikouanchu

2015-12-09 20:47:19
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【ついったーDE小説】 分かるのだ、あと少しで私は現実で目をさますと。 怖い。 はっきりとした恐怖をおぼえる。 嗚呼、なぜに私は呼ばれたのだ? 何故私を呼んだの? 答えのでない問いかけを胸に、私は目覚めへと向かっていく。 @genzaikouanchu

2015-12-09 20:48:26
(現在考案中)いつまでもハンドルが決まらない @genzaikouanchu

【ついったーDE小説】 その時にも私が私でいられる保証はない。 恐ろしい。 だが、それより恐ろしいのは、私が私でなくなる事に恐怖すらおぼえなくなりつつある事だろう。 今の自分でない何かになってる事に違和感をおぼえる事もなくなっている。 @genzaikouanchu

2015-12-09 20:49:38
(現在考案中)いつまでもハンドルが決まらない @genzaikouanchu

【ついったーDE小説】 これ以上の恐怖があるだろうか? そんな自分を受け入れ、全く違う何かになっている、しかもそれは明確に私なのだ。 呼び声に引き寄せられた、呼び声に応えてしまった私の、それが定められた道なのかもしれぬ。 @genzaikouanchu

2015-12-09 20:50:29
(現在考案中)いつまでもハンドルが決まらない @genzaikouanchu

【ついったーDE小説】 抗う事もできぬまま、私はそうなっていくだろう。 何者かわからぬ何かになってしまって。 その時の私がいったいどうなってるのか検討もつかない。 だから、この手記を残そう。 同じ悩みを抱えてるかもしれない誰かのために。 @genzaikouanchu

2015-12-09 20:52:00
(現在考案中)いつまでもハンドルが決まらない @genzaikouanchu

【ついったーDE小説】 私はもう引き返せない。 だが、これを目にしている君はまだ大丈夫かもしれない。 この手記とも言えぬ手記が何かしらのヒントになるよう願いながら、私は眠りからさめよう。 この、どちらが夢でどちらが現実かも分からぬ中で。 @genzaikouanchu

2015-12-09 20:53:22
(現在考案中)いつまでもハンドルが決まらない @genzaikouanchu

【ついったーDE小説】 それでは私はここで筆を置く。 これを読んでる君とはこれまでであるが、ここまで読んでくれてありが・・・・・・ まて、なんだあれは! 窓に、窓に手が! だが、ここはマンションの六階だ。 外に人がいるわけが・・・・・・ @genzaikouanchu

2015-12-09 20:54:55
(現在考案中)いつまでもハンドルが決まらない @genzaikouanchu

【ついったーDE小説】 いや、違う! あれは、あれは人の手ではない。 あれは・・・・・・そんな、あれは! 背広の袖口に通されたあの手は、まちがいなく・・・・・・ ああ、窓を破ってきた。 それは私をさぐるように部屋の中にさしのべられ・・・・ @genzaikouanchu

2015-12-09 20:56:05