2015年12月21日

映画『絞死刑』ファーストシーンより

大島渚『絞死刑』(1968年)
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seki_yo @seki_yo

死刑場は 広い 拘置所の すみの 一隅に ひっそりと 建っている。それは 拘置所の 他の 部分から 目隠しするために、使い古しの 木材を 使って 作られた 塀で 区切られている。その 真中の 普通 地獄門と 呼ばれている 門を 通って 中に 入る。(大島渚)

2015-12-20 00:12:38
seki_yo @seki_yo

中は 300坪ばかり、一面に 芝生で、桜、ツツジなど 花の咲く 木が 植えられている。そこは 全体として まろやかな 丘のようになっており、死刑場の 建物は その上に 文化住宅のように 建っている。(大島渚)

2015-12-20 00:15:54
seki_yo @seki_yo

縦6間、横4間の この 建物の 壁は 薄い クリーム色、屋根の 亜鉛鉄板は 光を 浴びて 輝き、まさに 文化住宅と 呼ぶに ふさわしい。(大島渚)

2015-12-20 00:18:56
seki_yo @seki_yo

建物の 中も また 明るい。壁は サーモンピンク、その上 三方に 五カ所もの 窓がある。(大島渚)

2015-12-20 00:21:50
seki_yo @seki_yo

規格品の 金属サッシの 窓、そういえば 鉄筋コンクリート、モルタル仕上げの この 建物の 建築材料は すべて 規格品である。まず 左手手前に 六畳の 応接間風の 部屋があり、ソファー、椅子、テーブルが 置かれている。(大島渚)

2015-12-20 00:25:06
seki_yo @seki_yo

死刑に 立ち会う 検察官などのための 待合室で、その 向こうが 三畳ばかりの 洗面所・便所、ただし 男性用しかない。(大島渚)

2015-12-20 23:36:03
seki_yo @seki_yo

さらに その 向こうが 三畳ばかりの 監房である。 これは 死刑囚を 一時 待たせるために 作ったものだが、実際には 使用しない。片隅に 便器が ポツンと 置かれている。(大島渚)

2015-12-20 23:38:26
seki_yo @seki_yo

その 向こうが 半間の 廊下で、そこから 監房に 入る ドアがあり、一方では さらに 向こうの 八畳の 仏間へ カーテンを 隔てて 通じている。カーテンは すべて 暗い 黄色、仏間は 死刑執行前の 儀式の 場所である。(大島渚)

2015-12-20 23:42:18
seki_yo @seki_yo

仏間正面の 扉を 開くと 粗末な 仏壇が 置かれている。死刑囚が キリスト教信者の 場合は 扉を 閉じたまま ユリの 花などを 飾るという。(大島渚)

2015-12-20 23:51:54
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コメント

seki_yo @seki_yo 2015年12月21日
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