Twitter落語「パクツイ」

さささ @sasasa3397

Twitter落語 「パクツイ」 他人のツイートがたくさんふぁぼられたり、RTされたりってところを見ると、どうにも羨ましくなっちまうなんてことがよくありますが（羽織を脱ぐ）、ここに一人、そんなそねみで心がいっぱいの男が歩いております。「あー、いいなあ。一万RTかあ。妬ましいなあ」

さささ @sasasa3397

「俺のツイートは……だめだあ、3RTかあ。自信はあったのになあ」などと、たいそう落ち込んだ様子。そこに通りかかった者がいまして、これが何やらニヤニヤとしながら独り言を言っている。「ああ、笑いが止まらねえなあ。大した努力もしねえでRTを稼げるなんて、全くおいらは頭がいいぜ」

さささ @sasasa3397

まあ耳を傾けておりますと、「人の伸びてるツイートをまるまるコピペして、そいつを自分のツイートとして投稿するだけで反応ががっぽがっぽだなんて、こんなにボロい話はねえや」などとね、言っております。それを聞いた男「あいつ、なんてことをやってやがるんだ」憤慨しまして「俺もやってみたい！」

さささ @sasasa3397

「ええと、伸びてるツイート、伸びてるツイート……と。おっ、このガルパンツイートなんかはどうかな……へへへ、ちょいといただきますよ、とコピペして。こいつを自分のツイートとして投稿しちまえばいいんだな。よっ」まあ、良心の咎めもなしに、ぽん、とツイートボタンを押してしまった。

さささ @sasasa3397

さてそれからが大変だ。RT通知が来るわ来るわ、夜に寝ててもスマホがわんわん鳴りまくりますから、なかなか眠れないくらいです。こう、すう、と寝たら通知音で飛び起きる。またすう、と寝たら通知音で飛び起きる。「いやあ、難儀だなあ。アルファツイッタラーってやつは」

さささ @sasasa3397

しまいにゃ通知設定を切っちまいまして、ようやく横になった次第で。そうこうしてるうちに朝が来た。「はてさて、反応はどんなもんかな？」クライアントを立ち上げます。すると、RTとふぁぼの雨あられ。思わずニヤニヤと締まりのない笑いを浮かべたりなんかしてね。「へへへ」

さささ @sasasa3397

ところがそこからがまずかった。反応は芳しいのですが、あれが来た。そう、クソリプだ。「ありゃ、なんだこりゃあ。変な顔文字付きのリプライだなあ。一体どう返事すりゃいいんだい」そんなのがまあ、ずらりと10や20並んでるわけですからたまりません。おまけに、パクツイ指摘までが来た。

さささ @sasasa3397

元のツイートとパクツイ、両方のスクショを並べたやつです。それがきっかけで、まあリプライ欄は荒れるわ、元々のフォロワーには愛想を尽かされるわ、とんだ炎上物件だ。「とほほ、やっぱり人のツイートじゃダメだなあ」「今度は自分のツイートをパクろう」 お後が宜しいようで。