『飢造夢臓 之 夢』』【夢の話　番外】

天晶 @tensyou99

祭りか何かに参加した帰り、自分はどこかの舗装された道を母と友人と友人の母と一緒に帰っている。自分と母は自転車とバイクを引きながら友人たちと一緒にゆっくりと歩いていた。時刻はもう随分と夜へと傾いている。結構遅くなってしまったね、と友人の母が笑った #夢の話

天晶 @tensyou99

別の場所で三日月が鶴丸と一緒に誰かを捜している。どうやら、その探している誰かに三日月がきすをしなければならないようだが、相手が男らしく、気が乗らない様子だ。 一方平和島静雄はいつも通り、様々なものを持ち上げたり殴っていたりした。 その平和島がある場所に通りかかった。 #夢の話

天晶 @tensyou99

それは事件現場だった。立てこもった犯人を説得しようと一人の刑事が建物の中に入っていったが、逆に捕まってしまい人質にされ、その他様々なことにキれた犯人が立てこもっている建物に火をつけたところだった。 #夢の話

天晶 @tensyou99

火はゆっくりと燃え広がったらしく、犯人が建物からでなくてはならない状況になった時には、複数の消防車が既に建物を囲んでいた 建物から出てきた犯人が刑事の首もとに刃物を突きつけながら一台の消防車へと走る。乗っていた消防隊員に下りるよう命令して、人質の刑事と一緒に乗り込んだ　#夢の話

天晶 @tensyou99

そして、勢いよくハンドルを切り、建物の方を向いていた消防車を反転させて、その場から離れようとする。 その際に、放水中だった二、三本のホースが引っ張っられた。消防隊員の手を放れたホースは宙で波打ち、辺りに大量の水をまき散らした。 #夢の話

天晶 @tensyou99

その筋となった水が、歩きながらタバコを吸っていた平和島に、直撃した。 火の消えたタバコが、折られる。 辺りはまき散らされた水が薄い膜のように地面を覆っていた。建物の敷地外まで広がっているその膜を引き裂くように、犯人と刑事が乗った消防車が道路へと向かう。 #夢の話

天晶 @tensyou99

その道路と敷地の境界、門の所に一人の男が立ちはだかっていた。 犯人は一瞬たじろぐも、意を決したように男に向かってアクセルを踏み込んだ。 立ちはだかっていた男ーー平和島は迫り来る消防車を見据え、折れたタバコを投げ捨てると右足を軽く後ろに引いて、力を込めた。 #夢の話

天晶 @tensyou99

そして、何の仕掛けもなく真正面から突っ込んできた消防車を、両腕で受け止めた。消防車と同じように水しぶきを上げながら道路へと押し出される平和島。だが、押されてはいるが確実に消防車の勢いが弱まっている。 #夢の話

天晶 @tensyou99

赤い外装にをめり込んでる五指に更に力が加わり、金属がひしゃげる音と共に消防車のフロント部に深いシワがよった。平和島の喉から獣のような雄叫びが上がる。一瞬押され、浮き上がった消防車に、捻りが力ずくで加えられ、咆哮をあげる平和島を主軸としながら消防車は、横転した。 #夢の話

天晶 @tensyou99

先ほどとは比べものにならない量の水しぶきが宙を舞う。犯人と刑事の悲鳴が車内と車外に響きわたった。 中央分離帯にぶつかるか否かの所で、横転した消防車は止まる。犯人は車内でハンドルを握ったまま唖然とし、刑事は頭を打ったらしく気絶していた。 #夢の話

天晶 @tensyou99

その車内に唐突に現れたのは三日月宗近であった。手にはバイクのフルフェイスとアメフトの選手が被るようなヘルメットがあった。 三日月は犯人の姿を認めるとニコリと笑い、手に持っていたアメフトの方を犯人の頭にスポリと被せた。 #夢の話

天晶 @tensyou99

そして自身はバイクの方を被ると、唖然としている犯人の肩に手を置き、頭を軽く引いて、ぶつけた。 軽く、固いものが衝突した音が鳴る。鳴った音は大きな音でもないし、ぶつかった三日月の勢いも大したものではない。が、犯人の体からは一瞬にして力抜けて車内に倒れ込んだ。 #夢の話

天晶 @tensyou99

三日月はそれを頷きながら確認すると、バイクのヘルメットを脱ぎ、犯人からアメフトのヘルメットを回収した。 #夢の話

天晶 @tensyou99

そこで終了 本家平和島なら消防車ぐらい持ち上げそうですよね。デュラララ！！は横目でしか見てないんで余り内容詳しくないっす。 #夢の話

天晶 @tensyou99

まあ、起きたときに自分は思ったんですよ。なんで夢で男ばっか見にゃあかんのだ。どうせならかあいい女の子にしろよ、と。

天晶 @tensyou99

さて、そう願ったその次の次の日に見た夢の話をしようじゃないか！

天晶 @tensyou99

（つまり、ここからが本番だぜ！）　 （あ、ちょっと演出の都合上、改行がいつもより少し多いです。ご容赦を）

天晶 @tensyou99

自分はある建物の廊下を一人の女の子と一緒に走っていた。女の子は傷だらけであり、自分も少なからず傷を負っていた。 そこは自分が管理する鎮守府であった。 そして、その鎮守府は燃えていた。 #夢の話

天晶 @tensyou99

敵の襲撃により、破壊されひび割れ崩壊し瓦礫が散らばる廊下。そこは夕焼けによって燃えているかのように真っ赤に染まっていた。窓や壁にあいた穴から見えるドックや施設からは実際に火の手が上がり、同時に黒煙も所々で上がっていた。 #夢の話

天晶 @tensyou99

隣を走る女の子は自分よりも走る速度が遅い。廊下に散らばっている瓦礫にけっつまづきヨロケた彼女を慌てて自分は支える。 ありがとう、提督。そう言って彼女は息を切らしながら笑顔を浮かべた。彼女は艦娘だ。当然、普通ならば自分よりも走るのが遅いということなどありはしない。 #夢の話

天晶 @tensyou99

だが彼女の足を赤く彩っている裂傷が、彼女の機動力を著しく下げているのだ。 自分は先を急ごうと彼女の腕を引く。しかし、体勢を立て直した彼女は、彼女の腕を掴む自分の腕に手を乗せて、ゆっくりと首を横に振った。 それに合わせるかのように後ろで冷たく、重たい金属音が、鳴り響く。 #夢の話

天晶 @tensyou99

再び彼女の腕を引こうとした自分の腕を彼女は外すと、廊下の先を指さした。 大丈夫、提督なら逃げきれるよ。自分を元気づけるかのようにほほえむ彼女。崩れて穴のあいた廊下の壁から射し込む夕日が、その彼女の笑顔を照らし出す。彼女の後ろに広がる風景にまた一つ、黒煙が増えた。 #夢の話

天晶 @tensyou99

違う、自分が言いたいのは、そんなことじゃない。 聞きたいのは、そんな言葉じゃない。 それを伝えようと口を開くが、何故か、どうしてか、声が出てこない。 頭ではわかっていたのだ。望む言葉は得られない、そして、望む結果も、得られない また、重い金属音が後ろで響く。 #夢の話