C89戦利品感想

八割覚え書きも兼ねて。 こんなの読んで感想書きましたよー的なアレです。アレ。
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しんかい(神海心一) @e_mist

今回は一冊ずつ感想出してこう

2016-01-02 17:27:49
しんかい(神海心一) @e_mist

読み終わってさーっと書いていかないと忘れそうだってのもある

2016-01-02 17:28:06
しんかい(神海心一) @e_mist

天気朗報(そらきちさん)の『シンデレラガール、荒木比奈。』 荒木先生こと比奈さんのスカウト~ライブまでの話を書いた小説本。構成的には非常にシンプルかつスタンダードで、登場人物も結構人数出てた割には差分化されてたんじゃないかって気はします。

2016-01-02 17:36:22
しんかい(神海心一) @e_mist

モノローグや台詞から垣間見える彼女の魅力はなかなか来るものがあって、自分に自信がないけど可愛い、という持ち味は存分に活かされていたのかなと。いやホントね、荒木先生めっちゃかわいいからね……。普段野暮ったいからこそ、アイドルとして着飾った時、正に化けるわけですよ。

2016-01-02 17:38:42
しんかい(神海心一) @e_mist

周囲を取り巻くメンバーの中でも特に際立っていたのは岡崎先輩で、子役としての過去の経験を上手く要素として盛り込んでいた印象。ユッキ島村さん小梅紗南と癖の強い他のメンバーをコントロールする意味でも、配役の妙が感じられました。

2016-01-02 17:41:31
しんかい(神海心一) @e_mist

物語の着地点も含め、大変比奈さんらしい話だったと思います。惜しむらくは……まあ、その惜しむところいっぱいあったんですけど、まず誤字や表現的なミスがかなり多い。小梅が金髪になってたり、ところどころ文末に句点がなかったり、推敲してないのか時間なくてできなかったのか……。

2016-01-02 17:43:46
しんかい(神海心一) @e_mist

単純な文法面で見ても、感嘆符や疑問符の後ろにスペースがなかったり、あっても何故か半角だったり。三点リーダやダッシュ(――)が過剰に多かったり(感覚的には倍あった)、他人に見せ慣れてないんだろうなーというのが端々から感じられた。勿体無い……。

2016-01-02 17:45:21
しんかい(神海心一) @e_mist

構成に関しても、全体を通してわかりやすくはあるんだけど、特に序盤と終盤は「おや?」と首を傾げるところが。例えばスカウトからアイドルになることを決意する流れ、これがあまりにも呆気ないというか、比奈さんの心の動きを見せるべきプロセスに欠けていたかなと。

2016-01-02 17:47:47
しんかい(神海心一) @e_mist

スカウトされて半信半疑ながら様子を見に行きました、そこでレッスンしている子達を見て憧れました、で済んじゃうと、彼女が元来持つコンプレックスの出所だったり、じゃあ具体的にどんなところに心動かされたのかな、みたいなのがわからないんですよね。だから唐突に思えてしまう。

2016-01-02 17:49:06
しんかい(神海心一) @e_mist

この心情描写の薄さをさらに助長しているのが三人称っぽい描写で、どうも微妙に荒木先生の一人称寄りなんだけど、肝心なところで視点を突き放しちゃってるわけです。Pや他の子の描写より、荒木先生自身の描写が欲しいなーと思うところが結構あった。一人称の方がよかったんじゃないかなあ。

2016-01-02 17:51:09
しんかい(神海心一) @e_mist

終盤も、転⇒結に至る流れの中で、Pと岡崎先輩が持つ因縁からのトラブルがあるんですが、これも事前の説明はほとんどなく、また後のフォローもないので、結果的に必要なかったんじゃないか的な感じに。二人の関係性にも項を割いている分、主役たる荒木先生が割を食ってるんですよね。さらに勿体無い。

2016-01-02 17:53:32
しんかい(神海心一) @e_mist

あとがきを見る限り、コミケへの参加は初のようですし、Pと岡崎先輩の問題については別の形で書きたいということなので、そこで詳しく語られるのかもしれませんが。ちょっとやりたいこととまとめ方が乖離しちゃってたなーという印象でした。でも将来性ありそうだし、次見かけたら期待したいです。

2016-01-02 17:55:55
しんかい(神海心一) @e_mist

Sky Skipper(yossyさん)の『せせらぎの詩skyskipper.info/publish/imas_c…  アイドルになる前の楓さんと、川に関する話。さすがに文章力はあるというか、上手いですよね。特に情景描写については、風景を想像しながら読むための導入として優れていたと思います。

2016-01-02 20:59:05
しんかい(神海心一) @e_mist

1,2P単位の短い分量で、過去と現在の視点を行き来する形式が取られているんですが、この辺りの試みについてはあんまり上手くいってないように感じました。センテンスが短過ぎて結果的に全体が薄く見えてしまうのと、特に現在視点の物語的意味合いが弱かったのかなーと。

2016-01-02 21:01:24
しんかい(神海心一) @e_mist

別の方が小説というより詩集、みたいな感想を書かれていて、私もそうだなと思ったもので。雰囲気を出す書き方としてはしっかり成立している反面、小説として成立しているかはちょっと疑問です。読者に想像させるには物語の情報が少ないような……。楓さんをよっぽど理解している人ならいけるかも?

2016-01-02 21:04:01
しんかい(神海心一) @e_mist

物語全体を通して、いったい何が主題だったのか、何を伝えたかったのか、というところが薄かった気もしていて。頻繁な視点変更、もっと言えば二章の語り手変更が余計にその印象を強めていたのかなと。いや、明確なコンセプト自体が存在しなかったのかもしれませんが。

2016-01-02 21:06:36
しんかい(神海心一) @e_mist

視点を変更すれば、その分読み手の意識は散らされていくわけですから、明確な目的意識というか、ギミックとしての使用が推奨されると思うのですよね。テレビのチャンネル頻繁に変えてるのを見てなんだかなーっていうのと同じ感じ。過去と現在の視点に、あまり意図が見えなかったのも一因でしょうか。

2016-01-02 21:09:41
しんかい(神海心一) @e_mist

テーマの中に「川」、言い換えれば原風景としての「せせらぎの詩」があり、それが物語上での要素を繋ぐものになるんですけど、この要素も活かされているかというと微妙で、ある程度普遍性のあるものだったら代替できちゃうんじゃなかろうか。

2016-01-02 21:11:32
しんかい(神海心一) @e_mist

勿論それが一概に悪いというつもりはないんですけど、二章における語り手の「彼」からしてみれば、別に川が大事な何かだったわけでもなく、語り手が楓さんではなくなった時点で要素を繋ぐものとしては成立しなくなってるんじゃないのかなーと。

2016-01-02 21:12:52
しんかい(神海心一) @e_mist

ちょろちょろっと誤字があったのも勿体無かった。あと、ダッシュ(――)から行が始まる時に行頭空けられてなかったんですけど、これって三点リーダと同じ(文章記号じゃなくて文字表現の一種としての)扱いなら行頭下げた方がいいんじゃないでしょうか。

2016-01-02 21:14:59
しんかい(神海心一) @e_mist

総じて、あとがきで書かれていたように、こじらせたイメージから脱却しきれなかったんじゃないかなー、という印象でした。個人の所感になりますが、ポエミーな感じはここぞというところで使うからこそ活きるんじゃないかと思います。

2016-01-02 21:16:51
しんかい(神海心一) @e_mist

他人を刺す人間には刺される覚悟もないとだめですよね(部屋の片隅で震えながら

2016-01-02 21:20:08
しんかい(神海心一) @e_mist

虫かごハイツ101号室(はんのこしょんぼりさん)の『いちごとあじさい』  三船さんとありす、いわゆるみふありの短編集。オムニバスというほど横の繋がりは強くないので、単純に短編の集まりとして読めました。 pixiv.net/member_illust.…

2016-01-03 21:21:44
しんかい(神海心一) @e_mist

全編通して順当に上手いというか、順当過ぎてあんまり言うことないというか。読んでて感じたのは二人の距離感の絶妙さで、ほんのり百合っぽい香りもありつつ、親愛としての「好き」をギリギリ飛び越えてないんですよね。仲の良い姉妹的な関係性が素晴らしい。

2016-01-03 21:23:32
しんかい(神海心一) @e_mist

ありすの刺々しさ、もしくはある種の賢しさといいますか。他人に対する壁みたいなものを、包容力のある大人な三船さんが丸ごと包み込むわけです。そして例によって音速でデレるありす。やはりチョロイン……! まあ、あの子って子供らしい承認欲求が見えますしね。三船さんは相手としてぴったり。

2016-01-03 21:26:33
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