いぬのアラキタ〜福富、来日〜

いぬのアラキタ @inu_arktbot

福富「そういえば、猫を飼いはじめたのか」 金城「ああ、アラキタの散歩の途中でついてきてな、そのままこうして飼っている」 福富「そうか…待て猫、これはお前の魚じゃない」 金城「猫じゃない、クロダだ」

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金城「アラキタ…福富は風呂だ、ドアの前で待つのはやめるんだ」 キューン…（ふくチャンまだかヨ…）

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金城「アラキタ、クロダ……寝るぞとは言ったが……」 ハッハッ（どーしたヨきんじょー） 金城「アラキタ…お前、どうして福富の布団にもう入っているんだ…」 福富「オレはかまわんが」 バウッ！（だよナァふくチャン！このクソネコにふくチャンがふまれねーようにオレがみはってやんヨ！）

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福富「オレはかまわん、それよりも、布団が犬の毛だらけに…」 金城「それこそ構わない、問題ないぞ福富」 福富「そうか……」 ニャー（金城さん、オレはそっちのベッドで寝たいです） 金城「クロダ…よし、来…お前…よりによって真ん中で寝るんじゃない…」

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福富「アラキタ、もう少しそっちへ行ってくれ」 グルル…（わーったヨ） 福富「布団を動かすな、冷えるだろう」 ガウッ（チッ、わーってるっつーの） ニャア…（アラキタさんが素直に従ってる…すごいな福富さんって） 金城「クロダ…腹の上に乗らないでくれ…苦しい…」

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福富「夜に吠えたりしていないだろうな」 キューン（ったりめーだろぉふくチャン） ニャー（結構寝ぼけて鳴いてますけどね） ガウッ！（ッセ！クロダ！） 福富「アラキタ、静かにしろ」 グルル（チッ…） 金城「アラキタはいい犬だ、いい犬だぞ福富…今のように素直だしな…」 福富「そうか…」

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金城「いい犬だ、だがそんないい犬のそんなに素直な姿はオレも中々見た事がないがな…」 福富「……まあ、素直というか、なんというか、そうだな、アラキタ」 アグアグ（ふくチャン、あそびたりねーかも） ニャー…（福富さん、手かじられてますけど…）

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金城「……クロダ、尻の下で寝ないでくれ、寝辛いぞ…」 ニャー（寒いんですよ）

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金城「福富、飯はどうする？外に行くか？」 福富「ああ、そうだな。どこか…」 ハッハッ（メシかァ？！） 金城「……」 福富「どうかしたのか？」 金城「…オレが最近アラキタとよく行く店がある。そこなら今日もやっているだろう…そこにしよう」 福富「そうか、わかった」

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金城「まあ、あまり男二人で行くところでもないんだが…アラキタも連れていけるんだ。アラキタ、行くぞ」 ワンワン！（またさんぽか！？ふくチャンもいくのかァ！？オレがあんないしてやんヨ！） 金城「アラキタ、福富じゃなくてこっちを向け、リードがつけづらい」

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金城「それじゃあクロダ、いってくるぞ」 ニャー（オレはここで日に当たってるんで）

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スンスン（ここはあぶなくねェな、ふくチャン、ちゃんとついてきてっかァ？） 福富「アラキタ、ちゃんと前を見ろ、ぶつかるぞ」 金城「そうだぞアラキタ…そんなに振り向かなくても福富はついてきてるからな…いつものように、まっすぐ前を見て歩けばいいんだぞ…いつものようにな…」

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福富「いい場所だな」 金城「そうだろう？静かだし、犬用のメニューもあるしな」 キューン（ふくチャン、それくれヨ） 福富「ただ…」 金城「そうだな、わかるぞ福富…」 福富・金城「食事の量が少ない…！！」

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金城「（場所柄女性も多いからな…ましてや一人はスポーツ選手ときたらそりゃあ少なくも感じるだろう）」 福富「すみません、このリブステーキとジャーマンポテトと生ハムサラダの大を追加で」 店員「サラダは4名様ほどの量ですが…」 福富「問題ないです」

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福富「しかしアラキタはおとなしくしているな」 金城「お前が帰って来たからじゃないのか？」 福富「いや…前回の遠征から帰った時はオレの服を全てひっくり返していたからな、それに外に出るとオレの足にまとわりついて歩けなかった」 金城「……」

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福富「それがおとなしくしているからな、リラックスしているんだろう」 金城「そうなのかアラキタ？」 スンスン（パンくずおちてんなァ）

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福富「アラキタ、来い。よし」 ハッハッ（ヘヘッ、ンだヨ） 金城「…ぐっ」 ニャー（金城さん、不思議な顔になってますよ）

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金城「アラキタ、骨があるぞ」 バウッ！（マジかヨ！！はやくくれヨ！！） 金城「ははは、こっちだぞ」 ニャー（おとなげねぇな…）

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福富「しかし、本当にすぐに馴染んだな」 金城「なにがだ？…よーし、アラキタ、こっちだ、福富じゃなくて骨を持っているのはオレだぞ」 福富「アラキタがだ。新開や東堂に預けようとしたときは大人しくなるのにずいぶん時間がかかったからな」 金城「……」

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福富「新開や東堂のところへは連れていこうとしただけで抵抗されたからな。オレが来ても暴れてばかりだったが…お前のことは気に入ったようだな」 金城「……そ、そうか。それならよかった。そうか…そうかアラキタ、肉も食うか？」 ニャー（…現金だな） ワンワン！（ニク！！くれ！！）

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福富「世話になったな」 金城「いや、構わないサ、アラキタも喜んでいたしな」 福富「また落ち着いたら寄るようにする、ありがとう」 金城「ああ」 ワンワン！（ふくチャン！！） 福富「すまん、またしばらく空けるぞ」 ワン！（おう、まかせろヨ！）

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キューン（ふくチャン…） 金城「（アラキタ…まだ玄関の前から動かないな…そっとしておいてやるか）」 ワンワン！（いってこいヨ！ふくチャン！） 金城「…？どうしたアラキ…ぐっ」 ワンワン！（またよろしくなァ！） 金城「どうしたいきなりとびついて…こら、ふふっ」