渋谷家の人々 渋谷家に、あれがやってきた！

あさこ。Lv.MAX @yoko_7d8u_asako

【渋谷家に、あれがやってきた！】 ① ある日の夕方。 俺は台所で絶叫した。 ｢ちょお妙ちゃん！ なんでキュウリをスープに入れるん！？ そんなん、俺無理や！ なんやその料理は！！ クックパッドに載ってたんか！！｣ 俺は必死になって、 それを阻止しようとした。 #渋谷家の人々

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② すると妙ちゃんはため息をついて 俺の手を振り解く。 《あほぉ！ これ、キュウリちゃうの！ ズッキーニ！ 夏野菜で、スープとかに入れると 美味しいんよ？》 ｢･･･ズッキーニ？｣ 俺の頭にははてなマークだらけ。 そこへ、玲奈が声をかけてきた。 #渋谷家の人々

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③ 《ズッキーニ、私が持ってきたん！ いっぱいもらったからおすそ分け♡》 俺は玲奈を見て、 それからぼやく。 ｢なんやねん。 俺の辞書にそんなこじゃれた 野菜あらへんわ。｣ 何となく、バカにされてる気がして 俺はぷいっとそっぽを向いた。 #渋谷家の人々

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④ すると玲奈は俺を台所から ダイニングに連れていき、 妙ちゃんに聞かれぬよう耳打ちする。 《あれな？エッチの時 おもちゃ替わりに使う人もおるんやって♡ ほら。キュウリより太めやし、 イボイボなくて痛ないみたいで･･･》 ･･･なんやて？ そんな使い道が？ #渋谷家の人々

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⑤ とりあえず脳内で それを使う様子をイメトレしていると、 玲奈がきゃっきゃとはしゃぐ。 《ねぇねぇ。使ってみる？ 今から･･･すばるくんの部屋で♡》 ･･･あん？ 俺は目を丸くして それから ｢･･･食べ物で遊んだらアカンやろ｣ と漏らした。 #渋谷家の人々

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⑥ すると玲奈は膨れて。 《たまに真面目になるー。 ええよ。一人で今度試すから。》 そう言って背を向けた。 いやいやいやいや。 それはアカンやろ？ そんな。 一人でやるくらいなら。 どうせやるなら。 俺は玲奈の肩を掴んで引き止める。 #渋谷家の人々

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⑦ ｢一人でするくらいなら。 俺にさせんかい。 ･･･声。我慢せぇよ？｣ 耳元で囁くと玲奈は喜んだ。 《もちろん♡我慢する！》 そう言って俺の腕にしがみつく。 ったく。手のかかる女。 たまらんわ。 #渋谷家の人々 pic.twitter.com/k4bkR9dhEr

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⑧ そうして、 妙ちゃんに気づかれぬよう 自分の部屋に玲奈と向かうと、 出し抜けに叫び声が聞こえた。 『母ちゃん！？ 暑さで頭やられたんか！？ あかん！あかんやろ！ キュウリをスープに入れるとか･･･ 地獄絵図やぁぁぁ！！！』 ･･･亮、お前もか。 #渋谷家の人々

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⑨ ･･･亮。 それはズッキーニっちゅう野菜や。 夏野菜でな。 スープに入れるとうまいらしいで？ 女相手にも使える万能野菜らしい。 その辺は兄ちゃんが確かめて。 ･････色々教えたるな。 【おしまい】 #渋谷家の人々 pic.twitter.com/HsLSOgVkRq

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