【TB腐向け】#一日一虎兎　2016年

ゆみ@祝二期♪ @sayahino

#一日一虎兎/お疲れさん、と労うと、ええ疲れました、と滅多にない言葉が返ってきた。甘える事を知らない涼しい横顔。頬を撫でて抱き寄せ「俺が癒してやるよリルバニー、何してほしい？」甘やかして全身蕩かせたい。そう思ってたら視線を咎められたけれど、その肌は桃色で、煽られてる気がした。

のなか／壁打ち用 @lapin_blanc_TB

言われるがままてのひらを差し出せば降ってくるとりどりの菓子。「随分開発部に長居してたんですね」琥珀がまあるくなる。「これは斎藤さんの最近のお気に入り、こっちは秘書の方のデスクにありました」言うと「詳しいってことはお前も入り浸ってるってことだな」今日の相棒は名探偵だ。 #一日一虎兎

のなか／壁打ち用 @lapin_blanc_TB

いつも売切れのチョコチャンククッキーもあったし、寝癖（結って誤魔化した）は気にしないことにしました。入口のスタンドで買った珈琲を手にそう言うと、現金な奴、サンドイッチを齧る彼が笑った。休日の午前十時。空気は確実に春の濃度を増している。これからふたり何をしようか。 #一日一虎兎

かすみ🐰 @kasumi_821

#一日一虎兎 飲むと眠くなる、前にそんな話を聞いていた。お前そんなんで大丈夫なの、顔を覗き込めば外では緊張しているのでと言いつつ、早くもまぶたが上がったり下がったりしている。よほど気を許しているからですよ、抑揚のない言葉にドキッとさせられる。とどめに、あなたと一緒ですからと。

みろ @mrmrboo

仕事で疲れた日は夜のことを考える。晩飯は大好物な炒飯でポカポカの風呂に入り温かいベッドに早々に潜り込む。幸せな一時を想像し頬を緩ませているとバニーが意味深な視線を寄越した。強引に両頬を両手で掴まれて額にキスが落ちる。「…続きは後で」最強の幸福が夜に待っているらしい。 #一日一虎兎

のなか／壁打ち用 @lapin_blanc_TB

毛布を減らすのが少し早かったかもしれませんね。マグカップを両手で包み、睡気の残滓を宿す翠が笑った。お気に入りのバナナマフィンと珈琲のおかわりで話題を逸らす。暖かくなるごとに背に、胸元に触れていた温度が失われてゆくのが惜しいから。なんて、明かすのが悔しかったので。 #一日一虎兎

のなか／壁打ち用 @lapin_blanc_TB

ジンジャービアの代わりにジンジャーエールで飲み口を軽く。故郷ではこういう呑み方をするのだと、アルコールに強くない相手を気遣う振りを装って。ふわふわの綿菓子みたいになったうさぎを米俵よろしく抱えて持ち帰る。ふたりとも明日は非番だ。夜はまだまだ長い。 #一日一虎兎

のなか／壁打ち用 @lapin_blanc_TB

「体内で合成できない、もしくは合成しにくい栄養素というものがありまして」グラスの中身とおんなじ顔色で、場に合わぬ話題を持ち出した相手がずいと翠を近寄せる。「そういう栄養素は体外から摂取するしかないのれす」という訳で頂きまふ、呂律の怪しい兎に喰いつかれた。鼻に。 #一日一虎兎

美樹 @suma_miki

彼と付き合って数年…こんな僕でもようやく幸せなんだと実感出来るようになった…今では彼が僕の前から消える事はないと分かっている…どんなに喧嘩をしてもどんなに不安になっても彼は僕から離れないし僕を安心させてくれる……でも、僕は…貴方を安心させられているんでしょうか？ #一日一虎兎

いかさ @tmsk_tb

ソファで寝てしまったバニーの髪を撫でる。前髪からサイドを耳にかけて輪郭、首をなぞる。擽ったそうに身体を捻り、また夢の中へ。規則正しい呼吸に耳を傾け、長い睫毛が数えられる程に。「ん…」ピクリと瞼が動き、緑の瞳が少しずつ大きくなる。「起きた？俺の眠り王子さま」 #一日一虎兎

美樹 @suma_miki

毎年、年末になると両親のお墓に行く。仕事があって行く時間はまちまちだけど…そして、いつも誰かがお花を置いていた。でも僕は知っているんだ。彼と会うとほのかに香る花の香り…「どうした？」貴方は何も言わないから僕も知らないふりをする…虎徹さん…いつもありがとうございます… #一日一虎兎

みろ @mrmrboo

星のように煌めく瞳から流れるバニーの涙はとても尊く綺麗だ。ただ負けず嫌いで我慢強いから簡単には拝めない。だからこそ耐えきれず零れ落ちた涙は神秘的なのだ。隣りでバニーが動物のDVDを観ている。神秘の雫を隠す姿が美しい。ああでもそんな事よりもバニーの泣き顔がエロいです。 #一日一虎兎

のなか／壁打ち用 @lapin_blanc_TB

相棒は二泊三日の撮影旅行で星の街の外。二十四時間以上離れるのはいつぶりか。淋しいですか、珍しい悪戯っ子の笑顔。「ああ、腕が軽くて眠れねえ」だから、さっさと戻ってこい。画面の向こうには桜色の兎。やり込められたままは面白くない。このくらいの意趣返しは許されていいだろう。 #一日一虎兎

みろ @mrmrboo

テレビ番組でヒーロー達と二人三脚をする事になった。バディの僕達はもちろん断トツの一位で他のヒーローは遥か彼方。ズルイとヒドイとギブアップの声が背中に届く中「ラブラブ見せ付けないでよ、んもう！」の声にのみ反応しすっ転んだ。そこはまだ完璧なバディじゃないから触れないで！ #一日一虎兎

たくみ @takumitb

どういう意味ですか。尋ねても酔っ払いは、うーんと唸って潰れた。無数のビールの空缶と、貴方が置いたマグカップ。ひっくり返して触ると窪みの底にすぐ指が届く、つついてハローハロー俺のバニーちゃん。なんて、僕は底が浅いですか。貴方と居る時だけですよ。すぐに届くのは愛だけだ。 #一日一虎兎

みろ @mrmrboo

特に意味はねえ、と念を押されて虎徹さんに渡された虎と兎のぬいぐるみが僕の机で笑っている。下らない事で喧嘩したこんな日でも寄り添っている二匹にデコピンをしたら無性に可哀想になり軽く口付けた。「バニーちゃん」ドスの効いた低い声がして隣りの羨ましそうな瞳がまた睨んでいる。 #一日一虎兎

のなか／壁打ち用 @lapin_blanc_TB

撮影スタッフの朝食の誘いを丁重に辞し、ブロンズへの最短ルートを検索する。この時間ならまだきっと。果たして扉を開けると、彼が階段を降りてくるところだった。「おう、お帰り」広げられた腕の中へ。「飯喰うか」「パンケーキがいいです」「了解」「その前に」 おはようのキスを。 #一日一虎兎

いかさ @tmsk_tb

『帰ったらお湯溜めて風呂入れよ。じゃな』寒さに悴んだ手足、真っ赤な鼻。マフラーを僕に譲り、モノレールを降りた貴方。ふわりと香る貴方のいい匂いに思わず息を吸い込む。身体に血が巡るような感覚に体温が上がる。風呂もいいけど、一言『家来るか？』それだけでいいのに。 #一日一虎兎

ぼらきち@冬コミ1日目東O38b @borazakana

@borazakana 「あなたみたいだ」「？」「今晩使ってみますね」「おう」嬉しそうにはにかむあなた。小さな塊に秘めた甘い香り、武骨な愛でもっと僕を甘やかして。＃一日一虎兎

投下用の迷子 @maigo_tbss

「責任とってくださいね。僕をうさぎにしたのはあなただ」俺の上に乗り上げた身体はすでに熱を帯び、白いその肌も艶やかな唇も、春の訪れに綻ぶ花の蕾のように色付いていた。「イースターエッグはどこに隠した、兎ちゃん？」尻を掴んで問えば、舌の上で吐息が答える。「僕の、なかに」 #一日一虎兎

いかさ @tmsk_tb

彼は『おじさんだから』を盾に僕を突き放す。何度も『貴方だから』と槍を突き刺しても破れない。こんなにも研ぎ澄まされた槍を作ったのは貴方なのに。『男同士だから』を盾にしないのなら、いい加減、そんなの捨てて僕の手を握ってください。『二人だから』がどれ程強く尊いものか。 #一日一虎兎

投下用の迷子 @maigo_tbss

街を歩けば両腕の中にはチョコの山。オフィスに戻ればデスクの上にもチョコの山。「応援の気持ちですよ、ありがたいです」「んじゃ俺も」リボンや包装紙で飾られたてっぺんに、買い置きのピーナツチョコを一粒載せた。その時の笑顔がが今日一番の可愛さだと思ったのは、恋人の欲目かな。 #一日一虎兎

投下用の迷子 @maigo_tbss

真珠の粒を並べた門は待ちかねたように俺を招き入れた。縮こまっていた舌がすぐに絡み付いてきて、互いの唾液を混ぜ合わせようと俺を急く。 年上らしい分別なんてこの瞬間にケツを捲った。「バニー…！」呼んだ名さえも飲み込まれる。三層を落ちる密室で獣の口づけ。束の間、地上まで。 #一日一虎兎

投下用の迷子 @maigo_tbss

見慣れた筈の唇が色めいて見える夜がある。潤んだような艶を乗せ、何気ない言葉のひとつひとつが、甘い響きを含んで聞こえる。「酔いました？虎徹さん」僅かに笑んだ緑が見つめる。俺の名前すらも呪文のようだ。「…まだ、足りねえな」触れて、味わって、五感の全てでバニーに酔いたい。 #一日一虎兎

投下用の迷子 @maigo_tbss

押し倒すより押し倒されることが多い。むっちり逞しい太腿で腰を挟まれれば逃げようがない。「バイクだと思ってねえか、バニーちゃん」「これがあなたを一番深くまで感じられるんです」白い胸をしならせて、今夜も俺の上でうさぎが跳ねる。熱くうねったその肉の、最奥へ注げと俺を誘う。 #一日一虎兎