Paranoia発えろSSまとめ

露出散歩ネタ
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シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet 「皮膚迷彩-カメレオン-……?」自分の能力についての検査結果が届いたのは、今朝の事だった。多くの人が密かに様々な能力を持っているこの世界で、隠すべき華やかな世界の一歩を踏み出せると思っていた私を待っていたのは、【人は選ばれる】というあまりに辛い現実だった。

2016-01-29 11:11:19
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet 「皮膚組織の色を変化させることで、事実上の不可視になることが出来ます……か」ただ、”隠れる”というだけの機能。 本来が細胞組織の突然変異ということなのだから、こういった”どうってことない”能力が出てくるのなんてあまりにもありふれた話だったということに気づく

2016-01-29 11:13:19
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet 同じような人が、【無能力だった】というのと同じ……。私はこの能力を隠すことを決めた。 そしてその能力を隠して、数週間が立った時の事だった。 深夜の街で酔っぱらいに絡まれそうになった私は、路地に入ると能力を使って壁際にぴったりと体を合わせる。ただ壁に貼りつ

2016-01-29 11:15:19
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet き、「どっかいって」と祈るだけ―――しかし、思った以上の効果があった。目の前に、私が居るというのにキョロキョロと酔っぱらいは視線を巡らせて肩を怒らせて本当に見失っていたのだ。 ……酔っぱらい、だったからなのだろうか?私はある日友人と歩いている最中に

2016-01-29 11:17:01
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet 曲がり角で、一瞬だけ能力を使って回りこむ。 「あれ!?い、いまどうやって回りこんだの!?」驚く友人の表情に、嘘はなかった。 (……見える範囲なら、本当に見えなくなるの……?)  ―――その時何故か、胸が高鳴るのを感じた。 それはきっと能力が有用だと思えた

2016-01-29 11:18:36
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet 高鳴りだと、その時の私は信じていたが。 「―――フーッ……♥ フーッ……♥」 ホントウの私が、こんなに厭らしい劣情を抱えているのだから。 そんなドラマチックな、詩的な感覚なんて在るはずもないのだ。

2016-01-29 11:19:45
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet 夜、人通りのめっきりへった道路へ私は立っていた。 『一糸まとわぬ』姿で、堂々と道を歩く。 (すごい、すごい、すごい……!!)凄いのは、胸の鼓動。凄いのは、あまりにも馬鹿らしい事を実行した後悔。 凄いのは……絶望感と背中合わせの究極の高揚感!! (私、裸で外

2016-01-29 11:22:08
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet を歩いてるんだ…!見つかったら、おしまいなのに、はだかんぼで歩いてる…!!) バクンバクンと胸に手を当てれば手を押し返しそうになるほど心臓が鼓動を打っている。でも、止めない。もう止められない。服はダストシュートに放り込んで、家までのお金もなく私は道を歩いて

2016-01-29 11:23:56
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet いるんだから! 「ハッ…♥ハッ…♥ハッ…♥」熱帯夜のぬるい風が体を撫ぜると、不思議と歯が鳴りそうなのを抑えて口を開けると犬のように舌がだらん出て、ねっとりとした唾液が地面に落ちる。 犬だ、私は発情している犬だ。 盛りがついてバカな真似をしている雌犬だ……!

2016-01-29 11:26:16
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet そう自覚すると、もう身体の疼きは最高潮になって物陰にへたり込むと狂ったように指をマンコに突っ込む。 (スゴイ、スゴイ、スゴイ―――!!!)リフレインするだけの言葉。何もわからない無-ゼロ-の思考で私はオナニーをする。 やがて、絶頂を迎えた時には全身の筋肉が

2016-01-29 11:28:27
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet 引きつって動けなくなっていた。 「ハーッ…♥ハヘッ…♥ヘヒヒ…ッ♥」 白目をむきかけた顔で、全身をおっぴろげて股からだらだらと淫液を零しながら、私は最早高揚感を超えた全能感を覚えていた。 ―――再び道路に出た時には、『能力が切れていた』とも知らずに。

2016-01-29 11:30:45
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet 深夜の露出散歩は、快調に進んでいた。 ―――それは人っ子一人居ない、という意味で、だ。 私の家の近くまでは住宅街で、そうなると本当に外に出る用事のある人間なんて殆どいないから。 少しだけ私はソレに”残念感”を覚えながらパタパタと駆け足で歩いていた。

2016-01-29 11:41:42
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet 風が身体を撫ぜる。オナニーのせいで濡れた太ももがヒンヤリとする感覚でゾクゾクして、またねっとりとした液が溢れる。 ヘンタイの無限機関だ。 スキップしそうになる狂った思考で私は踊るように街を駆ける。 全裸で、笑顔で、存在しない全能に浸って街を駆ける。

2016-01-29 11:43:28
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet 心臓の鼓動は落ち着き、今の私は 『なんで今まで全裸で外を歩いちゃいけなかったんだろう?』という倒錯的な思考すらも抱きながら、家から5分先の街路までたどり着いていた。 ―――友人の家が、直ぐ近くにあった。 あの子と、何度も歩いた通学路を今私は全裸で歩いてい

2016-01-29 11:45:44
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet るんだ! そう思うと、また胸がときめくのを感じた。 あの子に教えてあげたいぐらいだ、この感覚を、裸で歩く素晴らしさを!そうしたらあの子だっ―――「………なに、してる…の…?」―――て………

2016-01-29 11:47:07
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet 今までとは違う『ドクン』という感覚に全身が震える。 ……今、私は、声をかけられたのか? どくん、どくん、どくん、どくん、「え、あ、何…えぇ…?何を…なんで裸で…?ちょ、ちょっとまって…!?」どくん、どくん、どくん、どくん 嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ

2016-01-29 11:49:25
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet 嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ―――!!! 血流が逆転したかのように脳に血が巡り、熟れたトマトのように真っ赤になった顔で振り返る。 そこには、『わたし』を見ている友人の姿があった。荷物を取り落とし、困惑した表情で紛れも無く『わたし』を見ている友人の姿があった

2016-01-29 11:51:07
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet 「……ァ……、……っ…」パクパクと口が動いて何かを言おうとするが、最早何もいうことが出来ない。【何故?】が大量に湧き出る中で、しっかりと着込んだ彼女の前で、裸で立ち往生する私。 「え、えぇと…その、別に…うー…その…」困惑する彼女に、明後日の方向にまで

2016-01-29 11:54:37
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet 飛んでいってしまった思考が(困らせてごめん)と、見当違いの言葉を浮かべていた。 (あぁ、これで”終わったな”)とも、思っていた。 きっと、優しい彼女のことだから黙っていてくれるのだろう。そして、私のことを露出狂の”元”親友として―――― そこで、ぷつんと

2016-01-29 11:56:07
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet 何かが切れた音がした。 此処で終わりならそれでいいか、と。それなら、思ったこと全部ぶつけて完全に縁が切れても良いか、と。 「――、ちょっと…?え…な、なに…なになに待ってやめ―――!!」 ギュッと彼女を抱きしめるようにして押し倒す。服を掴んで、脱がして

2016-01-29 11:57:56
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet いく。いつだったか、本当に子供の頃にやっていた悪ふざけのように。彼女の服を毟るように外していく。 「ハァッ…♥ハハッ…♥アハハハ……ッ♥」 脱がして、脱がして、脱がして――― 「う、あ……! ぁ…、お願い…! やだァ…!!」 ギュッと掻き抱く腕を包み込むよ

2016-01-29 12:00:01
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet うにして、下着まで外して、奪い取る。何処にこんな力が有るのだろうと思うけど、これがきっと私にとっての”火事場”なんだろうなと自嘲する。燃え盛り、燃え尽きる、私の最期の場所。 「ハハ…♥……アハ…ッ!…ぅ、…クフ……うぁ…」笑いながら、泣いた。同じ辱めなん

2016-01-29 12:02:18
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet かじゃない、彼女は”まとも”で私は紛れも無い”変態”だ。だから――― 「だ、大丈夫…大丈夫だから…!」 物凄い慌てた顔で、剥かれたまま私のことを抱きしめる他人-カノジョ-の事が、その時本当に理解できなかった。 「その…貴女が…その…なんか…っ!大変な性癖

2016-01-29 12:04:21
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet でも、その、大丈夫…!だか、ら…!」何が大丈夫なのか、彼女も分かってないだろう。なにせ、私も分かってはいないんだから。 「その、ええと…!ええと…!!」でも、彼女が私を、捨てないでいてくれることだけは分かって。 「わ、わ、私は貴女と友達、止めないから!!」

2016-01-29 12:06:32
シャクティ/檻葉 @oriha090

@R18_tweet お互いに、真っ赤な顔で。 馬鹿みたいな格好で-ハダカ-で。 そこで、私は、また泣いた。 「大丈夫、だからぁ…!!」  一緒に泣いてくれる彼女が、本当に得難い親友だったと理解出来たのがこの大冒険で手に入れた事実だった。 ―――END ……?

2016-01-29 12:08:44