#ふぁぼいただいた方のイメージで小説の冒頭書く

ふぁぼ
0
升目 @merongree

#私が1冊の本だとしたら最初の1行には何と書いてありますか これふぁぼくれた方に対してやりたい 一行書きます いや一行にならんかもだけど

2016-02-03 21:07:57
升目 @merongree

実際、何であろうと構わなかった。私は手のひらでそれを転がし、自分がただきらきら光る石としか認めていない物に、青年が聞き慣れない名前を降らせるのを、見逃すように受け入れていた。私の無力さを、青年が気に入っているのを知っていたから。@mizuhos60 さんイメージ小説冒頭

2016-02-05 00:54:31
升目 @merongree

「このまま手を放したとしたらどうする」彼の前の生徒がその部分を読んだところで、現国の教師が「そこまで」と言った。俺は自分が息を呑んだことに気が付いた。「ちょうどいい、やってくれ」の番が彼に当たることを懇願しながら、俺は自分の欲望から目を伏せた。@mkm_ さんイメージ小説冒頭

2016-02-05 01:02:26
升目 @merongree

智恵子の言うことに潜む正しさを、解読してやれるのは私だけだと、あの頃の私は周りの大人たちに対する怒りを交えつつ感じていた。私は「トイレさせてくる」と叫び、彼女のビロードのワンピースの裾をまくりあげ、斎場の裏へと連れ出した。 あさくらさん @ha712jp イメージ小説冒頭

2016-02-05 11:33:03
升目 @merongree

僕は自分の驚きを彼に見つけられることを恐れた。そして己の感じたその緊張が、あの白石の顔にも稲妻のように表れただろうことを想像し、それを己の創造した自然として眺めるのは、定めし愉快だったに違いないと思った。果たして穂村は笑っていた。@kakari01 まぎょイメージ小説冒頭

2016-02-05 11:41:05
升目 @merongree

私はクミコが呼びに来るまでそこに居ていいのだと思っていた。屋上では風が、患者たちの下着を一繋ぎの巨大な魚のように見せていた。私はそれが日本で見た、死者のための魚の凧に似ていると思って、彼女にそれを伝える代わりに、他人の下着を手に取った。@tyukyu0 中さんイメージ小説冒頭

2016-02-05 18:27:22
升目 @merongree

亜喜良を見るまで、私は自分が勇気によって選ばれたと信じていた。でも、彼の突き出た歯を見たとき、私は恐れよりも可憐さを感じた。彼が私を、前任者と同じサインで呼んだのは、私の秘密と国の機密を一度に表していた。私は誰かの同類なのだ。@matanelemon えるれちゃんイメージ小説冒頭

2016-02-05 18:58:09
升目 @merongree

四人の少年のなかで、あとは木村だけとなった。一人だけ下宿していた彼には、駆けつける家族とてない。仲間の名前を聞いても、痩せるように黙っている彼をみて、安藤はふと、この容疑者を友人にすることを思いついた。 →正井さんイメージ小説冒頭 twitter.com/kelmscott_masa…

2016-02-05 19:28:13
升目 @merongree

内心、私たちの誰もが、それがボビーの骨だと気づいてはいる。しかし誰もがその沈黙を破れない。正しいことがこれこれだと言ってガキ共には早いと取り上げる、横暴な大人の手が来るのを、今や私たちじしんが望んでいる。三太が洟をすすった。 @utrechtom トムヤザさんイメージ小説冒頭

2016-02-05 21:11:06
升目 @merongree

私たち三人姉妹が仲が良かったことは、むしろ積極的な秘密だった。末の妹のアンナが、父にもらった人形を没収されるときの悲鳴も、彼女の病気の発作を言い訳にする必要があった。私たちは、歌だけをこっそりあの暮らしから運び出した。 @tinamisango 三五さんイメージ小説冒頭

2016-02-06 10:08:23
升目 @merongree

サク、この手紙がきみの目に触れることはないだろうと書いたら、きみは笑うに違いない。『そちら側の責任だ』と言って。確かに、私はきみに二つの目を返すつもりはない。そちらでのきみが、この手紙を読みあげる他人を篭絡したことを私は願っている。 @LINEN9973 麻さんイメージ小説冒頭

2016-02-06 11:07:12