雨取千佳誕生日企画2016

ユカイな玉狛支部bot @yukatama_bot

唯「ちょうど1週間前の満月の日。定期的に行っている我が家のパーティーでの話だ。月見用の団子がなくなったかと思えば犬の鳴き声が響き、姿はないのに何人も転ばされてしまった。さらにすすり泣く女の声と高笑う女の声が同時に…！思い出してもゾッとする！！」

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唯「その晩ボクの部屋の前で声が聞こえた。『団子を用意しろ』と。次の晩もその次の晩も『酒を用意しろ』だの『美味い飯が食いたい』だの好き勝手に…」修「用意したんですか？」唯「したとも！しないと枕元で鳴き続けるんだ！」修「それは…」烏「ツライな」

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迅「なんとなく正体がわかった気がする」遊「それにしてもユイガ先輩はよく狙われるね。一月前にもイズミ先輩とようすけ先輩に絡まれてたよな」小「金持ちに加えて反応が一々面白いから、ここらの妖怪はローテーション方式でイタズラに来るらしいわよ」修「不憫な…」

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風「今夜は泊りで調査だな」迅「風間さんも式神出すの？」風「一応な。犬もいるとなれば…あいつがいいだろう。……来い。俺の式たちよ」木:風間が式紙に息を吹きかけると、眩い光を帯びた紙はやがて人型になった。　犬「どーもー」半「式神でーす」迅「ゆるいな！」

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犬「風間さんの式神その1、犬飼です。犬神やってます」半「その2、半崎です。スナイパーやってます」迅「ええ～…何この人選。つーか犬飼はわかるけど半崎のスナイパーって。世界観無視なの」風「半崎は誕生日サービスだ」修「き、昨日誕生日でしたもんね」

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太「相手が犬だからって犬神出すのは安易じゃないか？」犬「そこはまあ軽く流してくださいよ。ていうかまたユカ玉来ちゃったけどこういうのもやるんだね。個人単位で呼んでもらえると思わなかった」遊「ユカ玉ですから」犬「なるほど」小「納得するんだ…」

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風「三雲」修「は、はい」風「未だに式神を使いこなせていないらしいな。使役した妖怪たちがたまたま本来の姿でも襲い掛からない奴らだからいいが、そうでない奴ではこうはいかない」修「…わかってます。空閑や千佳に甘えているのは」千「修くん……」

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修「ぼく自身の力は弱いけど、そのせいで空閑や千佳の本来の力を無駄にするわけにはいかない。そのために、自分の技を磨きます」風「……わかっているならいい」　　太「何この原作並の緊迫感」烏「このままだと師匠の立場が…」迅「そこ気にしちゃうんだ」

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唯「何やら楽しそうだが……大丈夫なんだろうな。このまま眠れなくなったらボクは家出するしか……」迅「安心しろって。このメンバーなら大丈夫だって、おれのサイドエフェクトが言ってる」

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木:夜、屋敷の者が寝静まった頃。陰陽師たちは屋敷に結界を張り、それぞれに分かれて敷内のパトロールをしていた。 ？？「あら？……あらあらあら？あの子ったらようやく陰陽師を呼んだのね」？？「結構耐えましたね」？？「さて、オレたちのお目当ては来てくれたかな」

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風「来る…！半崎、そこの木を撃って結界を強化しろ」半「了解」風「犬飼は招集を」犬「はいはい」太「おー凄い気だな。俺も戦いたい」迅「ダメだって。太刀川さん問答無用で屋敷事ぶった切るじゃん。それに今回は唯我の護衛でしょ」太「つまんねえな」

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修「来た…！」遊「オサム、伏せろ！」修「っ……！！この気配は…犬！？」千「修くんあそこ…！」修「空閑！」遊「了解！」ドガッ　？？「いって～～！！」修「……ん？」遊「おまえが犬か」緑「犬って言うなよ。オレは緑川駿って名前があるんだから」

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緑「ちょっ…ふつう植木鉢ごと壊す！？これ一応あいつが大事にしてたやつだよ！？」遊「そこに隠れていたのはお前だろ」緑「まさか壊すと思わなかったからさ…あーあぐちゃぐちゃ」修「き、きみが唯我先輩にイタズラしてた物ノ怪…？」緑「まあね。オレと、あと二匹いるよ」

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烏「小南先輩！」小「任せて！」ドゴォッ　？？「足癖の悪い式神ね。くすぐったいじゃない」烏「…気を付けてください先輩。こいつは妖狐の…」小「言われなくても分かってるわよ。まさか加古さんクラスが来るとはね」加「私のこと知ってるのね。それなら、うんと可愛がってあげる」

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半「どうやら犬じゃないみたいですね」犬「あれって濡女子の那須ちゃんじゃない？」風「笑い返すと一生付き纏ってくる妖怪か」那「女性に対してその言い方はどうなんですか？」風「気を悪くしたのなら謝ろう。だが…ここで消えてもらう」那「あら…怖い顔」

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緑「オレたちがなんのためにイタズラしてたかって？そんなの面白いからに決まってるじゃん」修「ふざけるな…！苦しめられてる人の気持ちを考えろ」緑「は？やだよ。一応ちゃんと目的があってやってんだから」修「目的のために誰かを傷つけるなんて間違ってる…！」

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緑「…さっきからあんた弱いくせに度胸だけはあるよね。見逃してあげるからさっさと帰れば？オレが会いたいのはあんたじゃな………っ！！？」千「遊真くん！？」緑「(なんだ…？今何も見えなかった…)」遊「弱いのはどっちか、教えてやるよ」緑「！？」

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遊「おれたちの主はおまえより強い」緑「っ……だったらなんだよ」遊「それをわからせてやるよ」緑「(やばっ…これ死んだ…！！)」迅「はーいストップ～」遊「迅さん…止めないでよ」迅「おまえが熱くなって霊力増したら、誰が辛いかわかってるだろ？」遊「！オサム…！！」

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修「ぼくは大丈夫…それより千佳を…」千「わたしは平気だよ修くん！待ってて今霊力を……」修「うっ…悪い…」遊「オサム…すまん」修「大丈夫だって…これじゃあいつもと逆だな」遊「……本当だな」

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迅「さて、大人しくしてて貰おうか？」緑「〜〜〜！！迅さんだー！！」迅「うおっ」遊「なんだ…？」緑「迅さん迅さん！！わー！本物の迅さんだー！」迅「……えーと何これ？」緑「オレは迅さんを誘き出すためにイタズラしてたんだ〜」迅「は」修「へ？」

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加「この気配……」烏「なんだ…？」加「悪いわね。ちょっと用事ができちゃった。また遊びましょうね、武闘派の式神さん」小「あっ…」烏「まさか風間さんの方に…！？」小「追うわよ！」烏「はい！」

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半「何か来る…！」犬「あれ？あれって…」加「風間さん、見つけた」風「加古…お前か」那「あら、こっち来ちゃったんですね」加「強い人と戦いたいんだもの。さっきの子もよかったけどやっぱり風間さんと遊ぶのが楽しいわ」風「嬉しくないけどな」

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小「……で、これはいったいどういうことよ！」烏「唯我にイタズラしてたのは迅さんと風間さんを誘き出すための暇つぶしだったってことすか？」加「まあそうね。退屈なのよ。妖怪っていうのも」那「あとはあまりゲストに来てなかったから呼ばれたの」緑「オレも含めてね！」

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遊「ともかく一件落着ってことか」修「強引に終わらせたな……」迅「しかも今日の主役のはずの千佳ちゃんがまったく活躍してない…」千「でも楽しかったです」迅「それならいいんだけど」太「予想外に長くなったから最後は省略だってよ」迅「太刀川さんとのやりとりが長かったんじゃないの…？」

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宇「キリは悪いですが今回の企画はこの辺で！皆様どうでしたか？」那「ゲストに来たわりに活躍シーンがなかったわね」半「出番多くてもダルいすけどね」緑「次はもっと出してくれないと！」唯「せっかく顔出てから初登場だったのに活躍シーンがないっ！」烏「そういえばそうだったな」