北朝鮮と左翼の転向

イヌノオー＠ @inunohibi

祖父の金日成は恰幅のいい偉丈夫だったが、正恩の場合、ただの太っちょなんだよな。 <金第１書記、体重１３０キロ？ 肥満進み５年間で３０キロ増> nico.ms/nw1813766 #niconews

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正恩が新しい指導者になったときの、北朝鮮国民の言葉、「金日成主席の若い頃を思い出す」。確かに父親より祖父に似ているが、面がボンボン。マイナス３０度の満州でパルチザン活動をやって生き残った金日成と、正恩じゃ、若い頃の経験が違いすぎるから当たり前だけど。

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冷戦時代は、サルトルのような人間存在の自由をうたいあげた知識人（それはなんでもできるが、何も決めるものがない不安と恐怖でもある）すら、「ソ連を批判することは西側資本主義を利することだ」といって、スターリン時代のソ連共産党大会でソ連支持を行った。

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朝鮮総連などが問題をはらんでいることは、まともな判断力を持っていれば誰でも分かっていたわけだが、左翼は「北朝鮮、中国を批判することは、日本帝国主義を利することだ」という論理で内部団結を優先し、批判や反省を抑圧しがちだった。

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後から振り返ってみれば、そういう硬直した組織体質、団結最優先の全体主義こそが、もっとも左翼団体を衰退させた原因だろう。敵を利していたのは、「敵を利するな」という論理だったのだ。

イヌノオー＠ @inunohibi

多くの左翼は、いまや北朝鮮政府や朝鮮総連と自然に距離をとっている。右翼はもっとはっきり決別したという証明書がほしいから、「批判してみせよ」などといってるが、「何かおかしいな」「情熱がわかなくなった」という自然な傾向や選択として、距離をとっているならそれでいいんだよ。

イヌノオー＠ @inunohibi

ちょうどダメな商品が、消費者の不満や要望よりも早く、「買われなくなる」という無言の選択によって生産者が修正せざるを得なくなるように、資本主義の原理とは「なんとなく」な行動の積み重ね。

イヌノオー＠ @inunohibi

ところで旧ソ連とは、批判や異論が一切許されない恐怖の全体主義国家、というイメージがある。スターリン時代までは大体そんなものだが、それ以降は違う。共産主義や共産党の正統性を疑わなければ、社会への不満や要望は活発に意見された。

イヌノオー＠ @inunohibi

当時のソ連市民は、党の集会で熱心に議論し、熱心に党幹部に手紙を送り、採用されることもあった（松戸清裕「ソ連史」）。しかし政治的議論「だけ」で社会を改良しようとする試みは、まぁ失敗する。

イヌノオー＠ @inunohibi

選挙が民主主義の全てではないが、紙に名前を書くだけで政治家にノーを突きつけられる仕組みは、すごく効率的。

イヌノオー＠ @inunohibi

@hasekenrosalind テレビの視聴率、漫画の人気アンケートというのも、要するに多数決ですからね。どうしても少数派は尊重されません。自由な社会で、多数派が自由に少数派を圧殺する問題については、すでにジョン・スチュアート・ミルが自由主義の古典「自由論」で論じたことですね。

イヌノオー＠ @inunohibi

@hasekenrosalind 今の民主主義国家は、「少数派の権利尊重」もセットになるのが当たり前です。たとえば多数派の異性愛者がどう思っていようと、少数派の同性愛者は権利を尊重されるようになりました。

イヌノオー＠ @inunohibi

そう思うと、知識人やマスコミというのは大変な生き物である。言説をなんとなく変える、いいと思う方向に修正していくという傾向性には、「・・・前は何々といっていたが、それは誤りであった。今は何々と思う、その理由は・・・」と書かなければならない。

イヌノオー＠ @inunohibi

書かないものは、「卑怯」とか「こっそり転向」と罵倒が浴びせられる。あるいは「転向」そのものが、悪として扱われる。

イヌノオー＠ @inunohibi

日本政府が、北朝鮮への送金を原則禁止にすると表明。在日コリアンの中には、親戚が北朝鮮に住んでいて、困窮する家族や親戚の為に送金している人もいるらしい。そういう人たちはどうなるのだろうか。

イヌノオー＠ @inunohibi

腐りきった北朝鮮政府に同情の余地はないが、国民に罪はない。北朝鮮への支援事業は、「どうせ政府高官の私腹を肥やし、武器に使われるだけ」ということでどんどん打ち切られていった。

イヌノオー＠ @inunohibi

それは確かにそうかもしれない。そもそも、国家という一単位が国家という一単位に支援したり制裁したりする、今の主権国家体制という枠組みが、ひどく不自由で不十分なものに見える。何かもっとうまい仕組みはないものか。