新春シロニクル【錦戸、渋谷、横山】

白色 @whiteeighter

1 ゼミの忘年会 ノリでなぜか王様ゲームすることになって 《《王様だーれだ》》 《イェーイ！おれー♪えっと〜３番が５番にチュー♡》 《男同士だったらどうすんだよー？笑》 『あ…』 〈え？錦戸くん３番？〉 学内で知らない人はいないってくらいのモテ男 #新春シロニクル

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２ その錦戸亮からキスがもらえるってなって色めき立つ女子達 私はちょっと苦手かな イケメンだけど話しかけにくいもん 《５番はー？》 あれ？誰もいない？ …って …５番のカードが私の手元に。 〈えーー！羨ましい！〉 〈すっごい！錦戸くんだよ？！〉 #新春シロニクル

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３ 辞めようって言ってくれないかな… 《《キッス、キッス♡》》 悪ノリし始める酔っ払い達 『こーゆうん辞めようや// ノリでも良くないと思うねん！』 《ゲームなんだしやっちゃえよー》 『やって…俺はえーけど可哀想やん！』 〈じゃあ私立候補するー♡〉 #新春シロニクル

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４ 『あーもう！分かったって！』 私の方へつかつかと歩いてくる 《そーそー、ほっぺなんだしたいしたことないってー》 『ほっぺでええん？唇じゃなくて』 「えっ？」 急に男の顔になって 近づいてくる 肩を抱いて 耳元で小さく、ごめんな って。 チュ #新春シロニクル

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５ ーーーーーー！！！ されちゃったーーー！ 〈〈きゃーーーー♡♡♡〉〉 その後の忘年会のことはほとんど覚えてない その帰り道 『あ』 「あ…」 好きでもなかったのに意識してる私 『あのさ、ごめんな…？！まじでごめんっ』 「ゲームだし！ね！」 #新春シロニクル

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６ 『…ゲームやったら誰とでもするん？』 え？ みんなの群れから外れて 路地裏に引っ張り込まれる 『なあ…答えてや』 「だって、錦戸くんもゲームに乗っかっただけでしょ？ノリで…」 『は？』 なぜだか怒ってらっしゃる… 『お前やからしてんけど』 #新春シロニクル

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７ 「…え」 『好きやった、ずっと…』 さっきの王様ゲームみたいに頬に手が添えられる 『これはゲームやなくて本気なんやけど。唇にしてええ…？』 なんかもう頷くしか出来なかった… チュ 唇が離れて 目の前にある色っぽい目つきの彼に見惚れる #新春シロニクル

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８ 『…あかん…もっかい…//』 「っん…！ん、んぅ…」 とろけそうなキスで 気がつけば背中に手を回していた 何度も何度も唇を重ねて 『ほんまごめん…っ！酔ってたとはいえ…』 なんか素直な人だな笑 「ううん…あの、ね嫌じゃなかった…//」 #新春シロニクル

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9 『…ほんまに？』 頷くとまた抱き締められて 『俺と、付き合ってくれへん…？』 子犬みたいな目で見つめられる 「私でよければ、よろしくお願いします…//」 『もうほっぺでもどこでもしたらあかんで？！』 俺だけのもんやから… END #新春シロニクル

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10 〈あれ…？あの子、錦戸くんと消えたね！ 〉 渋『亮のやつやりよんな笑』 〈いーなー。キス〉 ぼそっと出た本音 渋『したいか？あんなもんゲームなんかで』 それを渋谷くんに聞かれてしまった この人も錦戸くんに負けず劣らずめっちゃモテる #新春シロニクル

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11 〈渋谷くんはないの？ゲームでもなんでも可愛い女の子とキスしたいって願望〉 渋『それやったらちゃんとしたいなー』 ちょっとドキッとしてしまう 〈ちゃんと？〉 渋『ゲームやなくて、好きな女と二人きりでしたいやろ』 なるほど… 言う事がかっこいいな #新春シロニクル

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12 〈それは…そうだね、うん〉 渋『せやろ？』 〈うん〉 渋『わかってくれる？』 〈え？うん…〉 なんか食い気味に同意を求められる 渋『俺んち寄ってかへん？』 〈え？急に話変わってない？笑〉 渋『嫌ならえーけど。すぐ近くやねん』 #新春シロニクル

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13 結構飲んで疲れたし 渋谷くんちなんてどんなのか興味あるし ついていくことに 〈あれ？私…だけ？〉 渋谷くんちで二次会だと思ってた 渋『当たり前やろ』 〈ふーん？〉 渋『お前余裕やな笑』 〈わっ〉 ソファの隣に座る彼が私の肩を抱き寄せた #新春シロニクル

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14 渋『簡単に男の家ついてくんなや』 〈ええ？渋谷くんが寄ってかないかって言ったんじゃん！〉 渋『俺はええねん』 何そのふてぶてしい感じ！ 文句言ってやろうとしたら 声が出てこなかった 私の口が、彼の口で塞がれてしまったから 〈…んんっ…ん？！〉 #新春シロニクル

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15 遠慮なしにどんどん深くなるキス それを受け入れてしまってる私 〈…んぅ……はぁ ちょ、なんで…っ？//〉 渋『したかったから。あかん？』 〈あかーん！〉 渋『…なんで』 〈だって、なんか普通もっとキスの前になんかない？！〉 #新春シロニクル

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16 渋『…しょーもな』 はあ？！めっちゃ失礼 渋『さっきゆうたとこやんけ』 〈何を〉 渋『せやからさっき。店で。』 ん…？？ そっぽ向いてぼそぼそと何を言ってんだこの人 渋『やから！キスすんねやったら好きな女と二人きりでしたいゆうたやんけ…』 #新春シロニクル

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17 〈え？！好きな女って私？！〉 渋『お前以外に誰がおんねん笑』 〈えーーー！〉 ただただ驚いてしまって 渋『好きな女やないと家に連れ込まんわ、あほ』 〈そ、そうだったんだ…〉 ひょいっと体が宙に浮く 〈なに？！〉 抱っこされてる #新春シロニクル

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18 細い腕なのにいとも簡単に持ち上げられてしまった 〈折れるって！〉 渋『ん、すぐそこやからベッド。』 〈渋谷くん！こら！えっち！！〉 渋『この状況でエロいこと考えへん男なんかおらんわ』 ベッドに組み敷かれて 整った顔を見上げる #新春シロニクル

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19 〈だって！今までそんな素振りなかったし…！〉 ジタバタしても 押さえられていて逃げられない 渋『俺がお前のこと好きなん、今からたっぷり教えたる』 その一言で黙ってしまった私 渋谷くんの愛を注がれて 彼にハマってしまうのは時間の問題。。 END #新春シロニクル

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20 〈ってことが年末の忘年会であったんだよー！〉 「すごいねぇいいなぁ…」 今日はバイト先の新年会 私が風邪で出席できなかったゼミの忘年会で あの錦戸くんがゲームから女の子とうまくいったらしい 渋谷くんもどうやらその後彼女が出来たとか #新春シロニクル

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21 『なんの話すか？』 後輩の横山くんが話しかけてきた 「王様ゲームでキスするって話…笑」 『うわ、それキツイっすわ』 「だよねー！ほっぺとはいえ、ねぇ」 『そらそうでしょ！笑』 二人でデザート代わりの苺を頬張る 『練乳かけるんすね』 #新春シロニクル

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22 「うん♡練乳すきなのー！甘いの大好き」 『俺いちごはこのまんまがええなあ』 あ、そんな感じだな ふっくらした唇に苺が運ばれていくのを眺める なんか…やらし// 「キスしたいな…」 #新春シロニクル pic.twitter.com/JpDNfOecwd

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23 『え。』 「あっ私いま口に出てた？！//」 『おん…//』 恥ずかし…！ 「忘れて、ね？」 『します？俺と』 「何言ってんの//」 『や、するんなら俺ちゃんと雰囲気作りますから』 そんなことを言いだしてソファに誘導される 何この展開 #新春シロニクル

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24 ほっぺならいいのかな？// 『…もうイチゴ全部食べたんですか？』 とっくに空になったお皿を指差して言う 「…うん食べた」 どうしたらいいかわからなくて 残った練乳を手にして 『練乳だけ飲むんですか？』 「え、だめ？」 『いやいいですけど』 #新春シロニクル

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25 私が飲むのをじっと見られてる 「飲む？」 『いやいや…飲んで下さい//』 ん？なんで照れてんの？笑 「飲ませてあげようか？」 『ええぇ//』 笑いながら少し距離を取られた 照れながら否定された #新春シロニクル pic.twitter.com/YJbkhQQu85

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