#探偵の死　まとめ

たなはし @tnhs00

#探偵の死

たなはし @tnhs00

#探偵の死　でツイッター短文を書いてきみのお気に入りの探偵に死をもたらそう！

たなはし @tnhs00

#探偵の死 には物理的な死、社会的な死、主観的な死、客観的な死、偽りの死、比喩的な死などなどが含まれています

たなはし @tnhs00

探偵が死んでいる。およそ10メーターの落差はどんな狡猾な犯人より手際よくその身体を打ち砕き、鮮やかに謎を解いてきた脳細胞を汚ならしく散らばした。哀れ探偵、N夫人もH博士も知らぬところで、推理も知略もないただ単純な重力の作用のもと、一人虚しく死んでいる。　#探偵の死

たなはし @tnhs00

頭が痛くなったと思ったらもう死んでいた。帝都を騒がす大怪盗やら連続殺人鬼やらと渡り合ってきた僕のことだから、もたらされるのはもっと劇的な終幕と決めつけて生きていたが、こんな詰らないことで死んでしまうとは情けないやら無念やら、化けて出て悪の道に走りたいところである。　#探偵の死

たなはし @tnhs00

もっとみんな探偵を殺すといい、国家権力でもない癖に、始終ひとの不幸の傷口を這いまわって膿をすすっている蛆虫なんだから、と彼はタールみたく淀んでどろどろするほど真っ黒いコーヒーをすすってみせる、かくいう彼も探偵だから、蛆虫とコールタール、白と黒とで釣り合いがとれている。　#探偵の死

ぬるぽょ👼🏻🍼 @nlnlkn0801

「人間、生まれるところは選べないが死ぬところは選べる」と言うのが口癖であった彼が死んだ。彼は探偵であった。が、彼が死んだのは事件によって、ではなかった。それは事故で端的に言えば彼の実家である農場でふざけて肥溜めに頭から落ちたのである。誰もがそう思っていた。今までは。 #探偵の死

萩原ぎんいろ @ginirohagiwara

物語の終末。全ての因果は解き明かされ、「君を傷つけた犯人は僕が処刑台に送ろう」という約束のもと、彼は自室で自らの首を括る。#探偵の死

あいなつ りさ @ainaturisa

推理作家は失踪した。人気を博していた探偵シリーズ最終話窮地へ追い込まれた探偵の命運と共に。彼らはどこへ、生死は果たして。 人目を忍んで送られてきた原稿を読み終えた私は、それらを一枚一枚暖炉にくべた。死んだ彼らの影だけは死を知らず、今日も現世で物語に誘うのだろう #探偵の死

たなはし @tnhs00

探偵が死んだ！ついに探偵が死んだぞ！と僕の心臓は胸郭の中で激しくタップダンスした。あの小憎たらしい名探偵どのや名探偵どの、それから名探偵どのがもうこの世に存在しない(あるいは陽炎のように浮かぶかもしれないが)、それだけでもう約束された未来がばら色にかがやくのだ。　#探偵の死

ぴよらっと @piyorat

飛び降り自殺と思われていた。頭部は地面とぶつかり綺麗に吹き飛んでいる。日々の探偵業に疲れたのだろう、恋人に手ひどく振られたのさ、下世話な憶測は飛び交った。しかし同僚の探偵はダイイングメッセージを見逃さなかった。野球怪盗ストライク＝ザ＝ホームラン。それが犯人の名前だ。 #探偵の死

たなはし @tnhs00

もっと殺して頂戴、と女、原稿用紙を前に思案顔の男の肩に、ウットリしなだれかかって、だって貴方妾の事なんか些とも構ってくれないのだもの、殺されて当然よ、その白い指で、なまめかしくのの字をなんかを、クルクルと書いている。すると原稿用紙の上でまた、探偵がひとり死ぬ。　#探偵の死

すわぞ @suwazo

#探偵の死 探偵は自らの死を悟ると探偵の墓場にやってきます。探偵の墓場の場所を知るのは探偵だけです。そこには幾つもの探偵の死骸が風にさらされています。探偵の骨や脳を狙う泥棒も数多くいますが、彼らがそこにたどり着くことは決してないのです。ちなみに近隣には象の墓場があります。

◉ @_wobe

999人目の犯人は私。引き鉄に指をかけて、笑ってみせろ。 #探偵の死

もちもちのたま（veni） @7veni

「その行方は杳として知れずっていう方が、探偵っぽくねえか」「君は探偵の前にセンセやったっちゅうことや」「そうだな」「ガッコのセンセが死ぬのは畳の上がええやろ、せやからまだ、なあ、まだ」 #探偵の死

👤 @N_1room

やはり…私は…間違って…………なかった…が……ま……　#探偵の死

すわぞ @suwazo

#探偵の死 探偵が死んだ。卵から育ててきたのに。とても悲しい。「仕方ないのよ、私たちとは寿命が違うんだから」とママ。僕にわかるのは大切な友達がいなくなったことだけ。僕は庭に「たんていのはか」を作った。この先、どんな難事件が起きても、僕は一人でそれを解き明かさなければならないのだ。

りんごちゃん @ringo_nisiuri

#探偵の死 私は探偵だ 昼に家で寛いでいようが、探偵だ 仕事はしている 大概は浮気の調査などと言ったドロドロとしたものなのだが ある時、一人の少女が私の元を訪ねてきた。 仕事の依頼だった ｢親が誰かに付きまとわれている｣ 調査を依頼された者の娘だった 探偵は死んだ、そして私も

ぬー @ppm__

探偵は海を目指す。黙々と歩いていく。トレンチコートの襟を立て、革靴の底を擦り減らして。一人、また一人と合流し、いつしか探偵は大行列となり、うねる大河となる。やがて辿り着いた崖から、躊躇うことなく次々飛び降りる。この海の向こうに伝説の真犯人がいると、彼らは信じている。 #探偵の死

あいなつ りさ @ainaturisa

｢犯人が分かったのですか！｣助手の指示により一部屋に集められた老若男女は懐疑と期待に満ちていた。安楽椅子に腰掛け俯いた探偵はぴくりとも動かない。やがて後ろから鍵を閉める音と共に助手である少年の声が響いた。｢謎を明かすのは先生ではありません…全員揃いましたね？｣ #探偵の死

長靴 @einmarchen

何故、多くの探偵達が様々な手段で自殺したのか私は捜査の末、一つの結論を出した。「安楽死？」報告書を見た上司は怪訝な顔で私を見た。「謎を解いた時の快感は麻薬と同じような中毒性があります。禁断症状を苦にしての自殺かと」世の中は平和になりすぎて事件などもう無かった。 #探偵の死

あいなつ りさ @ainaturisa

殴れば死ぬだろう。毒を飲めば死ぬだろう。刺しても絞めても潰してもいい。燃やしても冷たい海に落としても死ぬ。少しばかり知識があり勘が鋭いだけで探偵も人、空は飛べまい。彼らは何故凶器を持つ者に挑むのか。足元に転がる知的な男の死体を見下ろせば、思わず笑いが込み上げた #探偵の死