忍殺二次創作【リトル・ビズ・ウィズ・リトル・ガール】♯３
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RiverInWestern
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鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
(これまでのあらすじ: ふとしたことからネコネコカワイイめいた重サイバネニンジャ、ディスコテークに返り討ちとなったテンタクルス。それをきっかけにヤクザ事務所襲撃犯を探す手伝うことになる。彼女はひょんなことから手がかりを掴み、ついに襲撃犯のニンジャと対峙する……！) #4215tk
2016-02-22 20:02:54
鹿奈しかな a.k.a SS
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「ヒ……」相手の放つ殺気に、テンタクルスは怯みかけた。しかしふと昨夜のイクサを思い出す。このモゼーイックとあのディスコテーク。どちらが恐ろしいか？後者だ！即座に判断した彼女は胸を張り、獰猛に笑う！「ゲヒヒヒ！覚悟するのは貴様の方だぞ、モゼーイック＝サン！」1 #4215tk
2016-02-22 20:04:22
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
装束代わりの超自然歪みの奥で、モゼーイックが眉をひそめる。少なくともテンタクルスにはそう思えた。「き、貴様を追っているのは私だけではない！もっと強大なニンジャが控えている！私がここで貴様を引き止めておけばそれで勝負がつくという算段よォーッ！」「なに」動揺の声。2 #4215tk
2016-02-22 20:08:14
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
それを好機とばかり、テンタクルスは畳み掛ける。「つまり状況は貴様の圧倒的不利というわけだ！どうだモゼーイック＝サン？いっそ抵抗をやめ降参しては？もう一人のニンジャは強力かつ無慈悲だが、私の口添えがあればどうにかなるかもしれんぞ？」「……ム」モゼーイックが唸る。3 #4215tk
2016-02-22 20:12:10
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
黙考を始めたテンタクルスを祈るように見つめながら、彼女は後手で携帯端末を操作。ディスコテークは未だ到着せず。状況を知らせ一刻も早く助けに来てもらわねば！「……成る程、面白い提案だな。テンタクルス＝サン」モゼーイックの声に、危うく彼女は飛び跳ねるところだった。4 #4215tk
2016-02-22 20:16:07
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
「ゲヒッ！？そ、そうだろう！さあ、早く降参を」「だが私には無用の提案だ」「な……ナンデ？」「ナンデだと？」ぎらり、とモゼーイックの瞳に殺意の光！「我がヒズミ・ジツは無敵！故にニンジャが何人来ようと削り殺せばいいまでのことだからよォーッ！イヤーッ！」両手を振るう！5 #4215tk
2016-02-22 20:20:09
鹿奈しかな a.k.a SS
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モゼーイックの腕にまとわりついた歪みから小片が剥がれ、スリケンめいてテンタクルスに飛来！「い、イヤーッ！」テンタクルスは側転回避！彼女はちらりと背後を見やった。投擲された歪みの欠片は後方にあった「ふわふわローン」ネオン看板へ衝突。染み込むようにして消滅する。6 #4215tk
2016-02-22 20:24:16
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
そして消滅した後に残ったのは、もはや文字の判別も不可能なまでに削られた看板の残骸！無残！テンタクルスは震え、昨夜見た写真を思い出す。ヤクザ事務所の壁に残された不可解な傷。そしてあの警備ヤクザの……彼女はごくりと唾を飲む。「じょ、冗談じゃ」「イヤーッ！」「エッ」7 #4215tk
2016-02-22 20:29:06
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
テンタクルスは振り返った。いつの間にか、モゼーイックがそこにいた。ノイズめいた残像を残しながら、カラテパンチを繰り出してくる！「イヤーッ！？」テンタクルスは危うくこれをブリッジ回避！ワザマエ！そのまま連続バック転で距離を取る！「ハハハーッ！手も足も出まい！」8 #4215tk
2016-02-22 20:32:31
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
勝ち誇るモゼーイックの声。「お前のようなジツも持たぬサンシタに負ける私ではないということだ！むしろ降参すべきはそちらでは！？」「……ッ、のッ」テンタクルスの顔が赤く染まる。怒り！「舐めてんじゃねえぞこのファック野郎テメッコラー！イヤーッ！」9 #4215tk
2016-02-22 20:37:10
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
着地と同時、テンタクルスは腕を横薙ぎにした。おお、見よ！その腕が瞬時に伸長、触手へと変貌する！「なに、グワーッ！？」モゼーイックは胴体に触手の一撃を受け吹き飛ぶ！インガオホー！「ゲハハハハ！どうだ！これが私のヘンゲヨーカイ・ジツ……あ？」10 #4215tk
2016-02-22 20:40:02
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
触手の先に残る奇妙な感覚に、テンタクルスは高笑いを中断した。視線をモゼーイックから自分の触手へ移す。先端にノイズめいた歪みがへばりついていた。「ンアーッ！？」染み込んでくるような痛みに、テンタクルスは悲鳴を上げる！思わず触手を自切！ヘンゲヨーカイ・ジツ解除！11 #4215tk
2016-02-22 20:44:35
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
「ゲホ、ゲホーッ！おのれ、卑怯な手を……！」モゼーイックの声に、テンタクルスは慌てて飛び退った。モゼーイックがよろよろと立ち上がる。衝突したと思しき壁面にもまた、削られたような奇妙な傷が浮かび上がっている！「だがゲホッ！今のでわかったろう！我がジツの無敵さが」12 #4215tk
2016-02-22 20:48:19
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
全身のノイズを揺らがせながら、モゼーイックはテンタクルスを指差した。「成る程、ヘンゲヨーカイ・ジツ？実際大したものかもしれんな。だが結局は私に触れなければ攻撃できん！私に触れるということはヒズミに触れるということ！削られる運命が待つということだ！ワカッタカ！」13 #4215tk
2016-02-22 20:52:02
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
「ゲッ……な、なんだそれ！卑怯だぞ！」テンタクルスはたじろぎ、うろたえた。モゼーイックの言葉が嘘でないことは、先ほど身をもって知っている。触ればこちらの体が削られ、相手は一方的にこちらを攻撃できる。これはつまり……（オ、オーテ・ツミってやつでは？）14 #4215tk
2016-02-22 20:56:16
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
「イヤーッ！」「ウワーッ！？」モゼーイックの投擲するヒズミ・スリケンをしゃがみこんで回避したテンタクルスは、そのまま転がるようにして逃走開始！（冗談じゃない！死んだら終わり！姐さんもそう言ってたし、ここは一旦退却して）「逃がすか！イヤーッ！」15 #4215tk
2016-02-22 21:00:03
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
「ウワーッ！」慌てて跳ねたそのすぐ下にヒズミ・スリケンが着弾！地面に荒々しい削り跡が残る！「クソッ、このファック野郎！なんで追ってきやがる！」「ナンデだとこのドロボーめ！私の大トロ粉末を持ったままトンズラする気か、そうはいかんぞ！」モゼーイックの怒声！16 #4215tk
2016-02-22 21:04:24
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
「アッ、忘れてた……！」テンタクルスは小さく呟く。先ほどモゼーイックに襲われたとき、とっさに大トロ粉末を懐に入れていたのをすっかり忘れていたのだ。「そうでなくとも仲間に合流されたら厄介、ここで仕留める！イヤーッ！」「ウワーッ！？」ヒズミ・スリケン側転回避！17 #4215tk
2016-02-22 21:08:12
鹿奈しかな a.k.a SS
@RiverInWestern
テンタクルスは考える。どうする？大トロ粉末を捨て、それを回収している隙に逃げるか？いや、そんなことでは相手の気を逸らせないだろう。なにより金目の物を捨てることには非常に抵抗がある！「ウワーッ！」次々に飛来するヒズミ・スリケンをテンタクルスは連続回避！18 #4215tk
2016-02-22 21:12:51