@hisyabun_sk 質問と回答13 Q.事前RPでマヌエラやウリエルに話しかけたいです A.ええで。 返信亀だけど、マヌエラなら出せるよ。ウリエルに話しかけようとすると高確率でヴァルハラかスノラエッダが出てくると思うな。 #焔が見せし夢
2016-02-11 23:48:56@hisyabun_sk 質問と回答14 Q.むしろヴァルハラさんやスノラエッダちゃんにちょっかい出したいです A.物好きやな。ええで。
2016-02-11 23:51:41@hisyabun_sk 質問と回答15 Q.MOBキャラだけど事前RPしてみたい A.ええで でも魔境には首突っ込むなよ生きて帰れんぞ
2016-02-12 00:59:08@hisyabun_sk 質問と回答16 Q.事前RPで調べたい事があるよ! A.内容をリプしてくれればこっちの手が空いた時に内容でっちあげとくよ。要するに大禍災方式だよ。 #焔が見せし夢
2016-02-14 22:38:15POD終了時、少女の話
マヌエラは傷ついた身体を引きずり、自らが住む古城へと戻ってきていた。 時空災害は姿を消し、世界は漸く正常に戻りつつある。1ヶ月超に渡る戦場の日々は終わりを告げたのだ。後は、時間が解決するだろう。 #炎雷槍使い #焔夢事前RP
2016-02-11 20:52:06混沌――レネゲイドの侵食に耐えきり無事生還を果たした玲也は体力を使い果たしたらしい。帰る道すがら気を失ってしまった。仕方がないのでオルガノンに担いでもらい、今は客間に寝かせている。元々一人で暮らすには広すぎる邸だ、起きたら適当に空き部屋を自室として与えればいい。
2016-02-11 20:56:33リオネルは、まだ戻ってこない。確か彼は混沌核相手の戦いには参加していなかったはずだ。彼と自分を繋ぐ指輪からはまだ魔力の波動を感じるし、連絡も来ない。放っておいても大丈夫ということだろう。 「……暇ね」 戦いで忙しくしていた毎日も過ぎ去ってしまえば刹那。
2016-02-11 20:59:03借りは返した。目ぼしい混沌災害もない。これから暫くは退屈な日々が続くことだろう。 マヌエラは懐から、例の氷の花を取り出した。マイカを看取った際に彼女から貰い受けたものだ。玲也が以前にその能力で作り出した氷花であり、マイカの遺品となったそれ。
2016-02-11 21:02:54マヌエラが持っていろ、と玲也には言われたが、どうしたものか。氷の花なのだからおそらく水に差す必要は無いのだろう。管理という点は極めて楽だ。 「そういえば花瓶が無いわね。……今度買ってこなければ」 花を部屋に活けるという発想など存在しない武人である。花瓶などあるわけもなく。
2016-02-11 21:07:53溜め息をつきながらとりあえず机の上に氷花を置く。花瓶を手に入れ次第そこに差すとしよう。 「…………」 テーブル上へ目を向ければ、嫌でも目につくものがある。 それは箱――俗に《希望の箱》と呼ばれるもの。
2016-02-11 21:10:35先の大戦でパンドラのアジトへ潜り込んだ際に偶然手に入れたものだ。この掌に収まる大きさほどの箱には不思議な魔力が宿っており、自身や他人の傷を癒す力があるらしい。リオネル曰く、生命魔法の類いがかけられたアーティファクトに近い存在。 マヌエラは大戦時、この箱を何回か使った記憶がある。
2016-02-11 21:15:52秘密結社パンドラの実態は不可視だ。故にこの箱も得体が知れない。念のため時空災害に挑む時にはこの箱を置いてきた。 当然、中身は知らない。
2016-02-11 21:17:43箱には蓋があり、その鍵は随分と錆び付いていて、マヌエラが少し力を加えればすぐに破壊できるだろうことは分かっていた。その気になれば、箱の中身を知ることもできる。 「……」 好奇心と、恐怖。
2016-02-11 21:19:23リオネルは箱を空けるなとは1度も言わなかった。単に興味が無いだけかもしれない。 玲也は時空災害の終盤、箱を見つけてはそれを破壊することで更なる力と戦果を手に入れていた。 危ないものではない、とは言い切れない。だが、この箱が自分の手に渡ったのも。何かの因果のような気がしていた。
2016-02-11 21:21:27箱にかかった鍵を摘まみ、力を加える。パキ、という軽い音と共に、赤茶けた金属は簡単に外れた。 蓋へ手をかける。 (私は何を恐れているの?大戦でも、時空災害でも、希望の箱は何回も見たし、私も世話になったというのに) そういえば、箱は、一つとして同じ形のものはなかった。
2016-02-11 21:24:07息を呑む。 後ずさる。 箱の中身、『それ』の端が目に映った途端、マヌエラはあまりの衝撃に固まった。 「嘘……でしょう?」 目眩がする。 嘘だ。あり得ない。こんなこと。違う。そんな馬鹿な。いや、でも。 どうして。 どうして……!
2016-02-11 21:31:18この箱の、中に。 その先は言葉にならない。 激しい動悸がする。倒れそうだ。歯の根が合わない。 嘘、嘘よね。だって。だって、お兄様は私を庇って死んだのに。私が殺したのに。 どうして。お兄様の死体は私が屋敷と一緒に燃やしたのに。 ――何故?
2016-02-11 21:34:28震える指で、それに触れる。冷たい。ひやりとした金属の感触。相応の重さ。 (幻覚じゃ、無い……) 『それ』は実体として存在した。手の中で赤銅色の鈍い輝きが跳ね返る。 「お兄、様、」 鷹を模した、赤銅色のブローチがそこにはあった。生前、マヌエラの兄ウリエルが、身につけていたそれが。
2016-02-11 21:38:37違う。良く似たレプリカだ。 そう思いたい。質の悪いからかいだと思いたい。 けれど。 その色、その形、微かについた傷凹みまで。 ブローチは、残酷なほど、マヌエラの記憶と一致する。 「どうして……」 本物だ。紛れもなく。これはウリエルお兄様のブローチ。
2016-02-11 21:41:16ざり、と、手の中でブローチが擦れる。表面を汚すようにつけられたそれは乾いた血だ。誰の血かは知らない。知らないけれど、もし、もしこれが……ウリエルの血だとしたら? 「お兄様……ウリエルお兄様、生きて、いるの?……どこかで、生きているの!?」 悲痛な叫び。
2016-02-11 21:44:16