ドボク鎮守府 島風!出動しますっ!
こうして「駆逐艦・島風」は 大型船を助ける機動性と強力な馬力を持った タグボートに憧れるよりも…。 『消防救急艇「しまかぜ」』になったのだ! #ドボク鎮守府
2016-03-11 01:30:27CiNii 論文 - 消防救急艇「しまかぜ」竣工 : 今治市北消防署(伯方島)に配属 ci.nii.ac.jp/naid/110007329… #CiNii #ドボク鎮守府
2016-03-11 01:31:04<<燧灘の○○島で山林火災発生。南東の斜面が延焼中…>> <<地元消防団、え~現場、現場が急傾斜地の為に接近できず。>> <<あ~、崖で近づけない模様。海側からの放水は可能か?>> 冬空の晴れ渡った瀬戸内の島から煙が登っている。 山火事だ。 #ドボク鎮守府
2016-03-11 01:36:12このままでは蜜柑畑への延焼も考えられる。 島唯一の消防ポンプ車娘は行き止まりの林道でホースを必死に伸ばしながら 憔悴していた。 島の財産が燃えてしまう。 #ドボク鎮守府
2016-03-11 01:38:51プッアーーーッ!プアーーーッ! <<通報、おっそーい!!>> その時、山の下の方に見える海からサイレンを鳴らしながら何かが近づいてきた。 あれはなんだ?海保の船? いやなんだ、あの破廉恥な消防服を着た少女は!? #ドボク鎮守府
2016-03-11 01:41:38「救急消防艇しまかぜ!現着ッ””!」 白いセーラ服に赤いストライプ。 そして高速艇らしい短めの白いスカートを履いた少女。 「消防船がきたぞぉ!」 斜面でホースと格闘していた団員たちが叫んだ。 #ドボク鎮守府
2016-03-11 01:46:02「この季節は火災が多くて、山々の木たちがかわいそう。早く鎮火になれぇ~、はやくはやく~っ!」 頭のカチューシャを模した赤い放水銃が、山を舐める炎に向けて消火剤入りの海水を ぶっぱなす。 消防艇しまかぜの初陣であった。 #ドボク鎮守府
2016-03-11 01:49:01サイレンを止めた島風は両腕の腕輪に付けられた赤色回転灯を灯しながら放水活動を続ける。 「さすが消防船の放水力は違うわ‥・」 ポンプ車娘は防火水槽から吸水管が外れそうになるのを手で押さえながら彼女とともに消火活動に加わった。 #ドボク鎮守府
2016-03-11 01:56:24連想砲ちゃんならぬ二台の自律式移動放水砲たちも山に水流のアーチを掛け続ける。 島風にはもう一台、自律式の連想砲がいたが、こちらは救急車を模した自律式救命ポッドに改装された。 消火もできて救命活動もできるのだ。 #ドボク鎮守府
2016-03-11 02:05:50「林野火災がやっと鎮火したよ、遅いかな?」 「いや、貴方のお陰で助かりました」 やがて鎮火が確認されたのち、消防救急艇「しまかぜ」が設営隊の防災基地へ帰ってゆく。 彼女は統合海軍設営隊(ドボク鎮守府)の緊急航路啓開部隊の一員であると名乗った。 #ドボク鎮守府
2016-03-11 02:07:14こうして、2台と1台の「放水砲ちゃん・救急車ちゃん」と彼女が呼ぶ消防救急ロボットたちの防災活動が始まった。 「武蔵にも見せて上げたいな~。しまかぜの放水砲ちゃん」 水飛沫を上げて瀬戸内を駆けてゆく消防艇娘とロボットたち。 #ドボク鎮守府
2016-03-11 02:13:06瀬戸内の島なみの景色の中を災厄を吹き飛ばす島風が駆けてゆく。 消防救急艇しまかぜ 深海棲艦が巻き起こす災厄には艦娘だけでは立ち向かえない。 SOSの電波が届けば悲しみが染まる前に 彼女の緊急航行《疾さ》が必要なのだ。 #ドボク鎮守府
2016-03-11 02:20:52No.71 2007 4月号 - 一般財団法人 日本造船技術センター 消防救急艇「しまかぜ」竣工 - 今治市北消防署(伯方島)に配属 - srcj.or.jp/pdf/SRC%20News… #ドボク鎮守府
2016-03-11 02:22:27誕生日は高圧放水の歓迎で
「「竣工日おめでとう!」」 ウチの武蔵が、横浜の磯子の造船所で産声をあげてから今月の14日で42歳になった。 「はっははは、有難いものだ」 何隻もの作無衣を着た曳船娘を侍らせ、グラマラスな起重機船が祝福されていた。 #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/9GAonk8qRr
2016-03-13 14:05:36船だまりの中での誕生祝賀会の主人公は、いつも連装砲たちを連れたあの駆逐艦が会場にいない事に気がついた。 「なぁ、大和?島風のやつは何処だ?」 配膳係りの艀からコーヒカップを受け取り啜っていた隣の起重機船が応える。 武蔵よりやや背が低いジブを持つドボクの大和。 #ドボク鎮守府
2016-03-13 14:11:56「島風ちゃんは今は今治よ。防災基地配属になったの聞いてない?」 大和は器用にカップを玉掛して吊りながら口へ運ぶ。 ドボクには重量物運搬船と起重機船の2隻の大和が居るが、彼女は二号目の海上クレーンとして生を受けた。 #ドボク鎮守府
2016-03-13 14:19:47なんでも大型建造の時に、ドック内に起重機がレールから外れて転落した為に 起重機船になってしまったのだという。艦娘ドックのドックマスター妖精が首を括る ほどの重大事故であったが…。 #ドボク鎮守府
2016-03-13 14:22:42「わぁい起重機。提督、起重機船だいすき」 の提督の鶴”クレーン”の一声で全てがヨシ!とされた。 そんな状況で竣工した大和は横浜港に配属されている。 それで大和が磯子沖の船だまりに武蔵の祝賀会場を設営したのだ。 #ドボク鎮守府
2016-03-13 14:25:23「今治だけに今もバリバリ活躍中という訳か、向こうで。はははっ」 「大和、寒冷地対応型じゃないので現場の気温下げないでくださいね?」 ギャグをいなされた武蔵はジブをショボンと俯角に下げた。 それを見てキャキャキャと笑う曳船娘たち。 #ドボク鎮守府
2016-03-13 14:36:56「ねぇムッチャン、沖から何か高速艇がくるよ」 「くるよ速い船がくるよ」 「なにあれ」 武蔵の足元に戯れていた曳船娘のうちの一隻が、沖合から駆け抜けてくる一隻の船を見つけると船団で騒ぎ出した。 #ドボク鎮守府
2016-03-13 14:42:22「沖を見ろ! 」 「あれは何だ!」 「冲波はここに居ます…はい」 「アンタじゃないよ!」 「ジェットフォイルか!」 「テクノスーパーライナーか!」 「 いや、あれは島風だ!!」 #ドボク鎮守府
2016-03-13 14:53:41白いアルミニウム合金製の消防服を羽織った消防艇娘が、スピーカーで登場を高らかに宣言すると武蔵に向けて高圧放水を放った。 「武蔵、竣工日おめでとーっ!」 #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/TJDlbRjQlr
2016-03-13 15:11:20