キュッチャニアのお狐様伝説

(ヽ´゜ω゜)狐さん・・
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茶の助 @tyanosuke

よーしパパキュッチャニアのお狐様伝説書いちゃうぞー

2016-03-20 22:00:39
茶の助 @tyanosuke

キュッチャン総統率いるキュッチャニアにおいては広くお狐様信仰が見られる。キュッチャニアのお狐様信仰の特色として全土において形は違えどお狐様を自分達救う存在としていることだろう。

2016-03-20 22:03:19
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke 狐は他の文化圏では良いことの前触れであったり、逆に悪いことの象徴だったりと両面性を持つ。ゆえに常に救いの象徴とするキュッチャニアは特徴的と言えるだろう。今回は一例を紹介したい。

2016-03-20 22:14:14
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke 昔昔いたずらが大好きなお狐様がいた。彼女は他を笑わせることが大好きだったがある日行き過ぎたいたずらによって神様を怒らせてしまう。

2016-03-20 22:17:40
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke 「狐よ。少しは他人を思いやることを知りなさい」そう言った神様によってお狐様は何もない荒野に落とされてしまう。お狐様はいたずらする相手を求めて荒野を彷徨うが誰もいない。

2016-03-20 22:19:57
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke ある時足元に小さなモモンガたちがいることに気がついた。植物さえない荒野でお狐様の影を利用していたのだ。

2016-03-20 22:22:17
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke お狐様にとって小指ほどもない小さなモモンガたちは興味がなかった。お狐様は気にせず荒野をさまよい続け、一方でいつ誰かと会っても良いように新しいいたずらの練習をしていた。

2016-03-20 22:24:18
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke ある日の練習中足ににチクチクする痛みを覚えてみてみるとモモンガたちが足を叩いていた。なぜかと問うとモモンガたちは言った。「あなたの芸が面白く、面白さのあまりに地面を叩いていたところ足に当たってしまったのです

2016-03-20 22:26:19
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke お狐様は何もない荒野でついに相手を見つけたのだ。それからしばらくはモモンガたち相手にいたずらや芸を披露するようになった。

2016-03-20 22:28:21
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke ある時モモンガたちの元気がないことにお狐様は気がついた。モモンガたちは言った。「夜毎鬼たちに襲われているのです。しかし、何もない土地ゆえに武器さえ作れないのです」と。モモンガたちを友人と思っていたお狐様は言った。

2016-03-20 22:30:28
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke 「それは辛いでしょう。私には三本の尻尾があります。一本をあげます。それで武器を作りなさい」と。モモンガたちはお狐様の尻尾から剣を作り鬼たちを追い払いました。

2016-03-20 22:32:08
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke その剣はとても丈夫で切れ味が良く鬼たちはひとたまりもなかったという。モモンガたちはお狐様に感謝した。

2016-03-20 22:33:46
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke またしばらく荒野を彷徨っているとモモンガたちの数が増えてきた。観客が増えたお狐様はますますモモンガたちを笑わせたという。

2016-03-20 22:34:39
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke ある日モモンガたちが深刻な表情でお狐様に話しかけた。「夜寒くて子供達が震えています」と。モモンガの子供たちはお狐様にとってとても大切な友人だった。「わかりました。私の尻尾を一つあげます。それを使ってテントを作りなさい」と言った。

2016-03-20 22:37:29
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke モモンガたちは夜暖かく眠れるようになった。またしばらく彷徨うと今度は少し変わった土地についた。雲に覆われており光のささない土地だ。

2016-03-20 22:38:53
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke モモンガたちは言った。「暗くて何も見えません」と。「わかりました。私の尻尾を一つあげます。燃やして灯りになさい」と。こうしてモモンガたちは光を手に入れた。

2016-03-20 22:40:02
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke 一方尻尾を三つとも失ったお狐様はすっかりて力を失ってしまった。自分たちのために力を失ったと知ったモモンガたちはとても悲しんだ。しかし、お狐様は言った。「良いのです。私のために笑ってくれたことへのお礼です」と。

2016-03-20 22:42:16
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke 「もう私には尻尾がありません。ですが少しだけ力が残っています。一人だった私に付き添ってくれたお礼にこの土地で暮らせるようにしてあげます」

2016-03-20 22:44:05
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke 「こぁーーーん」お狐様は鳴いた。すると雲が晴れ光がさした。力を使い尽くしたお狐様はその大きな体を横たえると言いました。「私はここで終わりです。私の血肉を使って農業をなさい。私の涙を水となさい。私の毛皮を服となさい」と。

2016-03-20 22:47:37
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke するとみるみるうちに涙が川となり骨は山脈となり血肉は豊かな土地になった。

2016-03-20 22:48:30
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke それ以来モモンガたちはお狐様を大切に祀ったと言われている。以上がキュッチャニアにおける創生伝説である。

2016-03-20 22:49:57
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke キュッチャニアにおいて以前は大切な人にタッチする風習があると言われているが、それはこの伝説に登場するモモンガたちの行動に由来したという。

2016-03-20 22:54:35
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke しかし、ここで一つ注意する必要がある。現代において総統を叩くというイベントがあるがこれは全く別のイベントであり、総統の政策に対するモモンガたちの反乱にすぎないことを明記する。

2016-03-20 22:56:11
茶の助 @tyanosuke

@tyanosuke お狐様伝説はキュッチャニア各地に残っているが、研究は進んでいないのが現状である。これらを解明することはキュッチャニアにおける文化の歴史を紐解くことになるだろう。(出典 遥かなキュッチャニアを求めて モモンガブックス刊 茶の助著)(全部妄想なので悪しからず)

2016-03-20 22:59:38