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はやぶさの話題から宇宙科学議論

松浦さんと野尻さんの議論を中心にまとめてみました。
JAXA 宇宙 ISAS 探査機「はやぶさ」
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尻P(野尻抱介) @nojiri_h
はやぶさのしぶとさは素晴らしいけど、他の衛星に較べてどうなのかはきちんと比較したことがない。どんな衛星でも電源系は冗長化してあるはずだけど、ただ見せ場がなかっただけかもしれない、とも思う。
尻P(野尻抱介) @nojiri_h
もちろんいまも変わらずはやぶさを賞賛し、応援しているのだけど、情緒的に盛り上がるシーンがちょっと多すぎるのは気に入らない。
尻P(野尻抱介) @nojiri_h
あと「はやぶさ2に予算が出ないから日本の宇宙開発はダメだダメだ救いがない」というのも、そろそろ卒業したい。研究者の願いが簡単に聞き入れられないのはアメリカも同じ。
尻P(野尻抱介) @nojiri_h
. @sikano_tu @teehah この脚本は事実であるだけに素晴らしいのだけど、「感動」を求めて集まってくるファンというのが、どうもクールさに欠けると思っています。
Fifth Star @5thstar
@nojiri_h あと、ミネルバの件は、ちゃんとした総括が欲しいですね。
尻P(野尻抱介) @nojiri_h
@yhr_ 発表は特に演出過剰じゃないです。懸念しているのは、はやぶさファンに対してです。
尻P(野尻抱介) @nojiri_h
@5thstar イトカワの形が見えてきた途端、理学系の人たちはぴたっと口をつぐんでしまいましたからね。論文発表まで隠したいのはわかるんだけど、もう少し情報出してもよかったんじゃないかと思います。ホイヘンスなんか最初から生データ公開してましたし。
Fifth Star @5thstar
@nojiri_h そう、論文用のネタは仕込んでおいてもいいけど、アウトリーチ的には拙いですね。味方になってくれる層をみずからシャットアウトしてしまった。その言い訳もまた拙かった。
松浦晋也 @ShinyaMatsuura
はやぶさリンク:はやぶさ、帰還に向けてイオンエンジン再起動 - 松浦晋也のL/D http://bit.ly/Wps5y #twitbackr
松浦晋也 @ShinyaMatsuura
@nojiri_h クールさに欠けるはやぶさファンへの違和感を、はやぶさ本体に向けるのはお門違いでしょう。
尻P(野尻抱介) @nojiri_h
@ShinyaMatsuura どの発言がはやぶさ本体に向けているように読めましたか?
Fumi @Fumi_Y
RT @ohnuki_tsuyoshi: @nojiri_h なるほど、エンジニアリングの素晴らしさを讃えるのはいいけど、感動物語だからという理由で讃えるのはどうかということですか。何もトラブルがなければ感動しないからつまらない、とも受け取られかねないですね。
尻P(野尻抱介) @nojiri_h
@Fumi_Y そうですね。はやぶさに感動している人は、どこまでわかって感動しているのか、というのがあります。そして「感動」を求めるという行動には、ニセ科学やスピリチュアルやフーリガンやカルトと親和性の高い、危ういものがある。
松浦晋也 @ShinyaMatsuura
写真を加えると共に、すこし書き加え、また間違い(イオンエンジンの区別を間違っていた)を訂正しました。「はやぶさリンク:はやぶさ、帰還に向けてイオンエンジン再起動」  http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2009/11/post-1cd1.html
松浦晋也 @ShinyaMatsuura
はやぶさの意義は2点。1)マイクロサイズの小惑星を探査することが惑星探査と同等に科学的意義のあることを示した、2)往復航行に挑むことで、日本が、人類のリーディングエッジとしての探査を行う潜在的能力を持っていることを示した。
松浦晋也 @ShinyaMatsuura
それを、旧宇宙研の年間200億円。探査機+ロケットで186億円というぎりぎりの枠内でとにもかくにも実現しつつある、というのが、はやぶさの恐ろしいところ。これはNASAではあり得ないほどの低コスト。それどころか、旧NASDAでも考えられない。
松浦晋也 @ShinyaMatsuura
と、同時に重要なのは、日本の固体惑星科学による探査は、はやぶさと共に誕生し、育ってきたということ。
松浦晋也 @ShinyaMatsuura
日本の宇宙科学は、プラズマ・磁気圏が前田憲一、X線が小田稔という2人の先達を得て、この2分野が突出してリードしてきた。
松浦晋也 @ShinyaMatsuura
さきがけ・すいせいの科学観測はプラズマ系がリードした。火星探査機「のぞみ」と水星探査機ベピ・コロンボもプラズマ系。金星探査機「あかつき」は、プラズマ・大気系が金星の気象観測を目指している。いわゆる惑星科学でも、星そのものを調べる分野は遅れているのだ。
松浦晋也 @ShinyaMatsuura
1987年に水谷仁氏が名古屋大学から宇宙研に移り、はじめて宇宙研内部に惑星探査の出来る理学部門を立ち上げた。
松浦晋也 @ShinyaMatsuura
ところが水谷教授が進めたルナAは、計画遅延に遅延を重ね、結局中止となってしまう。水谷教授がルナAに忙殺されたため、人が宇宙研に集められた。かぐやのために加藤教授が、そしてはやぶさのために藤原教授が宇宙研にやってきた。
松浦晋也 @ShinyaMatsuura
それとは別に、宇宙研工学系は、「より遠くへ、より工学的にチャレンジングなミッションを」という強い意欲を持っていた。さきがけ・すいせいは、ロケット工学者の秋葉教授の「やろうぜ」の一言で理学系を巻き込んで始まったのはわりと有名な話。
松浦晋也 @ShinyaMatsuura
はやぶさは、工学系がやろうとしたという意味で、さきがけ・すいせいの正当な後継者といえる。上杉・川口という工学系の実力者2代で実現した、ぎりぎりまでに先鋭的なミッション。それに乗ることで、はじめて日本の固体惑星系科学は、アメリカと同レベルの探査への足がかりを得た。
松浦晋也 @ShinyaMatsuura
はやぶさ2がなくなることで、日本の宇宙科学がなくなることはない。しかし、やっと探査が端緒についた惑星科学は人が続かずに瓦解する可能性が大きい。
松浦晋也 @ShinyaMatsuura
落ちてきた隕石を分類研究するグループは残るだろうが、能動的に探査機を飛ばす探査に関しては、また1990年の水準からやり直しということになる。
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