不眠の子

2
ミロク @mi69_sousaku

@rizuouji 幼い士郎と切嗣さんがいました。それは第4次聖杯戦争が終わってすぐあとのことでした。切嗣さんは褐色肌の青年をつれてきました。彼は士郎の生き別れのお兄さんということでした。

2016-04-04 22:42:20
ミロク @mi69_sousaku

@rizuouji 青年、いや少年でした。幼い士郎より5歳ほど上ぐらいの少年でした。そして切嗣さんはいいます。彼とここで暮らしてほしい。自分は旅に出る。たまに帰ってくるけど、このお兄さんを主に頼ってほしいと。

2016-04-04 22:43:44
ミロク @mi69_sousaku

@rizuouji お互いに自己紹介をすると、お互いにシロウだという名前に気付きます。幼き士郎は彼を「シロ兄」とよび、彼は「シロ」と呼ぶようになりました。寝室は隣。士郎は常に赤い夢を見ます。大火事、赤い辛い怖い夢をいつも見るようでした。それで何日か不眠になりショタ士郎の調子は

2016-04-04 22:46:13
ミロク @mi69_sousaku

@rizuouji 少しずつ悪くなっていきます。それを見かねた兄は添い寝をすることにしました。背中をとんとん、そして頭にキスを落とします。そうするとショタ士郎は少しずつ眠れるようになりました。ですが、傍に兄がいなければ寝れなくなりました。だから、二人の部屋は同じ部屋になりました。

2016-04-04 22:47:54
ミロク @mi69_sousaku

@rizuouji 何年かし、切嗣さんが死んでしまいました。葬式をして数日後、兄は伝えました。「私は旅に出てくる。もうここには戻ってこない」そういって出て行きました。士郎はただ家ぽつんと残りました。藤ねえという保護者的存在もいたので生活面では困りませんでした。ですが、夜。

2016-04-04 22:51:16
ミロク @mi69_sousaku

@rizuouji 士郎は全く眠れなかったのです。夢にうなされ、寝ても数分。起きる時間のほうが何倍も多く、眠れない日々が続きます。そう、ずっと兄に添い寝をしてもらっていたので、嫌な夢の消し方が全く分からなかったのです。士郎は藤ねえに添い寝を頼みます。ですが、それでも寝れません。

2016-04-04 22:53:24
ミロク @mi69_sousaku

@rizuouji 病院で睡眠薬をもらいますが、全くききません。どちらかというともっと寝れなくなりました。寝るとしても1~2時間。仮眠程度の長さの眠りしか士郎はできなくなりました。当時中学生の士郎はあだ名として「不眠の子」と名付けられました。目の下のクマがとてもひどかったのです。

2016-04-04 22:56:07
ミロク @mi69_sousaku

@rizuouji 士郎は化粧を覚えます。クマだけでも消そうと必死になりました。病院もいたるところ通いましたが、全く治りませんでした。そして高校2年生。セイバーを召喚してしまいました。(ここら辺は本編と同じです)

2016-04-04 22:57:58
ミロク @mi69_sousaku

@rizuouji セイバーは塀の外へ出て行きます。士郎が追う先にはセイバーと戦う赤い男の姿がありました。士郎はセイバーを令呪で動きを止めます。そして士郎は赤い男に駆け寄ります。「シロ兄!」大きく叫ぶと同時に、その男は士郎に刃を向けます。「誰だ貴様。気安く触るな、たわけが」

2016-04-04 23:01:36
ミロク @mi69_sousaku

@rizuouji 一時休戦ということで衛宮家に入ります。士郎曰く、「アーチャーは自分の兄にそっくり」だということでした。凛は士郎をみて答えます。「貴方、不眠の子?」学校ではもっぱら噂になっている名前を出すと、士郎は小さく頷きました。

2016-04-04 23:04:15
ミロク @mi69_sousaku

@rizuouji 話は飛んで、やっと凛とアーチャーとセイバーは士郎の異常さに気付きます。常にふらふら。クマは朝一番ひどく、鍛錬なんてできる気力などどこにもない。精神的にも、身体的にも酷く危ない状態でした。もちろん、部屋においてある睡眠薬は異常なほどありました。

2016-04-04 23:07:19
ミロク @mi69_sousaku

@rizuouji まず聖杯戦争で勝つには士郎の健康状態を先にどうにかするべきだと判断します。現状況ではほんとに役立たずでしかありません。セイバーはマスターを守りたい、だがそれには士郎が弱すぎました。自滅する可能性すらありました。

2016-04-04 23:09:53
ミロク @mi69_sousaku

@rizuouji まずアーチャーがご飯をつくり、凛は身体面のケア、セイバーはなるべく魔力を費やさないように動かないことを徹底します。士郎がアーチャーのご飯を食べた瞬間でした。士郎の瞳から涙が溢れます。自分でも予想外だったのか慌てて部屋に逃げます。そのあとを追うアーチャー。

2016-04-04 23:12:14
ミロク @mi69_sousaku

@rizuouji そこには気絶した士郎の姿があります。あわててアーチャーが駆け寄り抱き寄せます。士郎はアーチャーの服をつかみます。アーチャーは混乱しつつ眠れるのならと背中をトントンとたたきます。士郎はやっと穏やかな呼吸を繰り返し、やっと3時間以上寝れるようになりました。

2016-04-04 23:14:53
ミロク @mi69_sousaku

@rizuouji 凛はアーチャーに命令します。添い寝をしてみろと。 士郎は思いっきり喜んで慌ててタンスからパジャマを取り出します。それをアーチャーに渡します。士郎は「ありがとう」初めて見る笑顔でした。

2016-04-04 23:20:06
ミロク @mi69_sousaku

@rizuouji 士郎は言います。背中をトントンしたあとにキスを頭に落としてほしいと。士郎はアーチャーに寄り添います。においも、姿も、声も、全てが兄に似すぎて涙を流します。どうして消えたのか。どうして最期さえもみとることを許してくれなかったのか。アーチャーにぶつけてしまいます

2016-04-04 23:22:14
ミロク @mi69_sousaku

@rizuouji 士郎の体調は良くなります。話は飛び聖杯戦争終結。またアーチャーが消えればまた士郎は不眠にもどります。がんばって引き止めてEND!

2016-04-04 23:27:36