漫画家・松田未来氏「世傑コルセアスペシャル読了」

コルセア好きの人どうぞ
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松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

世傑コルセアスペシャル読了。「リメイクかよー、どうせなら今まで取り上げられてない機種やってくれよー」とか思っててすみません。やっぱり今やるだけのことはある出来。コルセアに対するイメージがかなり変わる一冊。

2011-02-02 18:54:14
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

一般的に「日本機は凝り性、ドイツ機は合理的、イギリス機は不可思議、ソヴィエト機は無骨、アメリカ機は大雑把」というイメージがあるけど、実は一番ハイテクを使っていたのってアメリカ機なんじゃないかと思う。

2011-02-02 18:57:01
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

コルセアの後期型にFW190で言うところの”コマンドゲレート”であるエンジン統合コントロール装置が搭載されていたことを初めて知りました。ただし、オーバーライドシステムがなかったので乗員からは不評だったそうです(^^;

2011-02-02 18:59:36
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

あと良かったのは、今まであまり語られていなかったコルセアの設計者についての記事があったこと。ミッチェルやハイネマンもそうですが、この時代の有名な設計者は底辺からの叩き上げ出身が多い印象ですね。設計者について理解すると、急に飛行機の見え方も変わってくるから不思議です。

2011-02-02 19:02:02
Хаями🍥Расэндзин @RASENJIN

@macchiMC72 「日本は職人芸、ドイツは異次元、ソ連は合理的、アメリカはハイテク、イギリスは趣味」というイメージです。

2011-02-02 19:00:34
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

@RASENJIN 「イギリスは趣味」ヒドイ(笑)でもそうではないと言い切れない( ゚Д゚)

2011-02-02 19:03:55
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

人物像は設計思想にも関わってくるので、その設計者の生い立ちを踏まえた上で見ると新しい飛行機の魅力が見えてきたりします。人気機種の作り手はたいてい有名人でもありますよね。逆に日本では人気薄のP-47とか設計者の顔がいまいち見えてこない。単に今まで紹介されていなかっただけなんですが。

2011-02-02 19:06:56
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

日本の戦記物なんかでは「シコルスキー」と呼ばれてカモ扱いのF4Uですが、当時最新の空力的テクノロジーを生かした画期的な機体であることが今回の世傑でわかります。一番大きいのは「プレッシャー・クーリング」ですね。これが空冷エンジン機であるコルセアを一流の高速戦闘機にしたハイテクです。

2011-02-02 19:13:32
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

「プレッシャー・クーリング」とは、空冷エンジン機のカウリング内で流れる冷却用の空気の流れをコントロールする技術のことなんですが、FW190にも同じ発想があります。ちなみにこの写真はスーパー・コルセアのエンジン内整流板。http://twitpic.com/3vg3nr

2011-02-02 19:17:57
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松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

複雑に林立しているシリンダーの間をこういったバッフル・プレートで成形することによって空気の流れを速め、外気との負圧の差で吸い出すような工夫がされているわけです。この工夫をしている機体のカウリングは単純な円筒形であることが多いですが、この技術で十分抵抗低減が出来ているからだそうで。

2011-02-02 19:21:57
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

それから、「脚を短くできるから逆ガルになった」理由の他にもう一つ、フィレット作るのメンドクサイし抵抗になるのでポンづけ出来るようにするためだというのは面白かったです。当時の米海軍の中に干渉抵抗を嫌う雰囲気があったとのことですが、顧客の空気を読むことも設計者には必要なんですね。

2011-02-02 19:30:03
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

ただポン付けと言ってもそれは見た目だけで、実際は~型の主桁が胴体内を通して一体になっていて、その製作に加工の難しい超ジュラルミンを使うための工夫がしてあるという記述も興味深かったです。超ジュラルミン系は理想の性能はあるんだけど曲げ加工が難しいそうで。

2011-02-02 19:35:37
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

今だったらNC旋盤とかでブロックから削り出すんでしょうけど。あと、コルセアの外板が妙にきれいなのがリノで見たとき気になっていましたが、リベットではなく点溶接を多用していると知って納得。

2011-02-02 19:38:05
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

逆ガル翼で元々好きだったコルセアですが、ますます好きになりました。逆ガル翼はロマンだよね!

2011-02-02 19:40:43