- otouto_doko_bot
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「…………」(ぺらり) 【本丸ジャック第二段のお知らせ。27日夜20時より、この場を足りない本丸が一時的に乗っとります。今回は、なんとあの二振りが担当に…? 煩いことこの上ないので、何卒ご注意ください】
2016-04-24 21:20:41「はぁ…。本丸ジャック、始まります」「君、もうちょっと明るく始められないのかい? そう陰鬱だと、みんな戸惑ってしまうよ」「そんなもの、僕に求められたくはありません。ほら、自己紹介ならお先にしたらどうですか」
2016-04-27 20:00:13「はいはい…。今晩は、此処では初めてお目にかかるだろうね。僕はにっかり青江。今夜はこの『足りない本丸』の場を取り仕切らせてもらう刀の一振りだよ。そして…」「……宗三左文字といいます。ご存知の通り、二振り目です。…知っていますよ。どんなになっても、焼き直して手元に置くんでしょう?」
2016-04-27 20:02:55「出だしからキツイね、君って。……性格のことだよ? とはいえ、僕は一振り目の君については、全く知らないんだけどね」「そうでしょうね。むしろ、貴方はこの本丸の三振り目だというのに随分と落ち着いてませんか? 図太過ぎるるでしょう、貴方のその性格」
2016-04-27 20:05:11「フフ、そんなこと、気にする方がおかしいだろう。散々斬り殺しておいて、自分はそうならないとでも思っているのかい?」「まさか。むしろ僕は、早く見限られないか望むばかりですよ……まったく、この本丸は刀使いが荒い癖に、どうして明るさを保っていられるのでしょうね」
2016-04-27 20:07:42「まあ、いわゆる『ブラック本丸』と呼ばれるところではないからね。いいじゃないか、こういうところがあったって。ちょっとくらい折れやすくても、心が折れないなら問題ないんじゃないかな?」「良いこと言ったつもりですか、それ。むしろ臭い台詞ですよ」
2016-04-27 20:11:36「おっと。こういう台詞は、むしろ弟を捜している彼が遣いそうなものだったね。危うく立ち位置を奪ってしまうところだったよ」「やめてください、そこであの方を引き合いに出すの。反吐が出ます」「……君たち、本当に仲が悪いんだね…」
2016-04-27 20:14:30「ですが、今日はその方のことについてとやかく言いに来たんでしたね…。前置きを忘れていました。この場を乗っ取ったからには、今この瞬間から彼への罵詈雑言がひたすら流れ続けますのでそのつもりで。えぇ、僕はあの方が好きじゃないので、ひたすら言いたいことを言わせていただきます」
2016-04-27 20:17:59「僕は別に悪評を書き立てるつもりはないけどね。とりあえず、彼の宥め役としてこの場に列席させてもらっているよ」「何を言っているんです。言っておきますけど、その彼の頭をおかしくした原因の原因はそもそも貴方だから呼んだんですよ?」「えっ、ちょっと待って。それは聞いてないよ」
2016-04-27 20:20:57「どうせですから、あの方々がうちの本丸にやってきた経緯でも話しておきますか。あれはそうですね……江雪兄様が、なかなかうちに来てくれないのが始まりでした」「あぁ、連隊戦の…」
2016-04-27 20:25:04「えぇ。本当に兄様がいらっしゃらなくて…そもそも、うちは薙刀の方がいらっしゃるのに太刀にはめっきり恵まれなかったんですよ。オツムも刀もとことん足りないんですよ」「そこでうちの本丸の名前に触れるのは、少し悲しい気もするね」
2016-04-27 20:27:03「当時は僕も二振り目として大人しい方でしたが、小夜との仲が気不味くもありましてね。江雪兄様を迎え入れるべく、連隊戦に励んだんですよ。お陰で兄様は来ました。小夜との仲まで取り持ってくださって、感謝しかありません」「うちの本丸の兄弟って、笑ってしまうほどブラコンが多いね…」
2016-04-27 20:30:15「そのブラコン筆頭がまず彼でしょう。あの、源氏の重宝の弟の方」「そう命名すると長いね。まあ、誰って膝丸ね。彼も即戦力として迎えられたんだよね」「その彼、口を開けば『兄者』と本当に煩くて堪りませんでした。僕、彼も好きじゃありません」「君が好きなのって、むしろ兄弟以外にいるのかい?」
2016-04-27 20:33:22「そんなことはどうでもいいでしょう。それで、終わったと思った連隊戦の延長が続いたのが悪夢でしたね。あれ、足りない僕たちの隊ではかなりキツかったんですよ…!」「それはまあ、聞き及んでいるよ」「ただ、折れないというのは救いでしたね…。ただ、それが油断でした」
2016-04-27 20:37:00「おや、不穏」「貴方が通常戦で折れました」「急展開だね」「連隊戦で油断していたんでしょうね。疲労もありましたし、お守りも忘れて戦場に出ていましたし」「前の僕はうっかり青江だったのかな?」「……話を戻しますと、その隊にいたんですよ。彼、源氏の重宝の弟の方」
2016-04-27 20:40:04「それはなんだか恥ずかしい話だね……僕、最後の瞬間まで見られてしまったのかい? ……折れるところの話だよ?」「見ていたでしょうね。それに、三振り目の貴方が顕現する瞬間も、隈なく。まあ、でも確実に彼、トラウマになったでしょうね。貴方のこと、若干避けてましたし」
2016-04-27 20:42:55「僕、避けられていたんだ…それは知らなかったよ」「まあ、でもその時は貴方も知っての通り、まだあの兄の方は来ていなかったんですよね。連隊戦最終日に彼、ようやくうちに来たことですし。本当に地獄でした、あの無意味な戦は」「君、その時の思い出も含めて彼のこと嫌っているのかい…?」
2016-04-27 20:45:22「来た時は、まあ普通でしたよ。弟の方は随分とはしゃいで、飛びついていたりしましたが」「まあ、稀に見るはしゃぎようだったよね。でも、彼があんなに喜んでいたの、後にも先にもあれ一回きりか」「顕現した兄の方の世話を、弟に任せたのも間違いでしたね。……はぁ、思い出すだけでも頭が痛い…」
2016-04-27 20:49:46「多分、彼らの掛け違いってあれだっけ。手合わせの…」「えぇ。特付きの弟と、顕現したての兄の手合わせ。それだけは、思い返せば気持ちのいい話ですね。弟の方が力加減できず、庭先まで吹っ飛ばされた源氏の重宝の兄の方、良い気味でした」「あれか……弟の方、顔面蒼白だったよねぇ」
2016-04-27 20:54:13「弟の方、それで咄嗟に貴方のことが頭に浮かんだんじゃないですか。自分の兄が折ってしまうかもしれない危機感で、あの方を戦場から遠ざけて…墓穴を掘った」「…なんか君、異様にあの兄弟について詳しくないかい。二振り目だから、って理由を抜きにして、さ」
2016-04-27 20:59:02「全て僕の視点の推測ですよ、お気になさらず。ただ、その後のあの兄の方の行動が、何もかも理解できないんですよ。戦場に出るなと弟に言われて頷いて、それからほとんどうちの本丸の方と関わろうとせず部屋に引きこもって、かと思えばうちの本丸に置いてある書籍を全て読み漁ったりして…」
2016-04-27 21:02:36「うちの源氏の重宝の、えっと兄の方だね。彼が異様に口達者なのって、その所為かもね」「この前なんて、へし切長谷部と異国宗教について語り合ってましたよ。うちにそんな本ありましたっけ? どこからそんな知識を仕入れてきたことやら…」「勉強熱心なのは、いいことだと思うけど」
2016-04-27 21:07:21「あの方と口喧嘩で勝てたことが今の所あの一回きりなので、早く彼の弱点を探りたいです。あぁ、なんかもう、本当にイライラしてきました。僕はもっと悪評を並び立ててやるつもりでしたのに…!」「落ち着きなよ。ほらほら、自分の兄弟のことでも考えて…」
2016-04-27 21:10:06「それで思い出しました。僕、彼にぶん殴られた時、打ち所が悪くて兄様と小夜の勇姿を見れていないんですよ。にっかり青江、詳しく教えてください」「とんだ脇道に逸れたね…。それは後でじっくり話してあげるから、話を修正しようか。そういえば彼、初期はかなり内向的だったよね。今は外向的だけど」
2016-04-27 21:14:43「ハッ、…あれは外向的なんじゃありませんよ。現実逃避です。僕からしてみれば、あの方が短刀たちと遊んだりするのだって、人でいう子供返りのようなものでしょう。あとは、自分が弟を捜すという名目で出歩くのを、多めに見てもらうための打算です」
2016-04-27 21:18:13