『警察24時』で放送してた職質の理由があまりにひどかった

『逮捕の瞬間！警察24時』2016年5月1日放送フジテレビ系。
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/taihonosyunkan/

もう少し詳しく書くと、渋谷の文化村通りで、パトカーによる警ら。
「どんな些細な異変も見逃さない」とのナレーション。
警察官二人は対向車が気になった模様。
「パトカーに目が合った瞬間、一瞬目を逸らしたのを見逃さなかった！」（ナレーション）
「あれ、気になるな」（警察官）

パトカーで追跡し、明治通りで停車させます。
ドライバー、素直に応じます。
そこからは、
『なんか危ないもの持ってない？』
「もってないっすよ」
『トランクあけてもらえる？』
『なんか危ないものない？』
「いいですよ」
「ないですよ」

ナレーション『素直に応じるのが怪しい』

もちろん、任意です。
職質自体は「強制ではない」程度の任意性だそうで、引き止めるために腕を掴んだりというのは状況により「適法」の場合もあるそうです。
あとは職質の要件ですね。
『異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由』。

『パトカーから目を逸らした』が、『異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由』に当たるかどうか。

然も、要件に当たるような刷り込みをテレビがやってるのは、かなり問題だと思いますが。

停波ってことはないと思いますが、警察の広報番組で、警察に都合の良い（国民の権利を蔑ろにした）内容を無批判に放送するということは、いかがなものなんでしょうとは思いますね。

さて、引用はしておりませんが、「後ろめたいことがなければ、素直に応じれば良い」「警察に協力することは市民の義務」といったリプも頂戴しました。

しかし、「なんか」持ってりゃ好きに逮捕出来るんですよねえ。

普通に文房具店で売ってるカッター持ってりゃ「銃刀法違反」に問えるって話もありましたっけ。

そこは『常識の範囲』だろって反論を頂戴しそうですけど、そもそも「パトカーから目を逸らした」が職質の理由ですからね。

転び公防じゃないけど、これじゃあ警察官が主観的に「怪しい」と思っただけで逮捕し放題ですよね。

エンジンも凶器になるかも！