- adenoi_today
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んー、これまたイッチョカミって感じでアレな話ではあるんだけど、いろいろ思う所あるのでうすた京介ジャンプ+の件について呟いてみる。
2016-05-08 00:58:11とりあえずコレは単なる言葉の定義の問題ではあるんだけど、少なくともアレは「炎上商法」って奴ではない。炎上商法はわざと不快に思わせたり怒りを煽る事をして悪名で宣伝効果を狙ったりアクセス数を稼いだりする商売方法のこと。
2016-05-08 01:04:09今回の件は確かに炎上はしたけど、そもそも仕掛けてる本人達は「世間から叩かれよう」と思ってやってはいないだろう。話題にさせようとは考えていただろうが、わざわざ「炎上」までは狙ってない。ので今回のは宣伝活動が普通に炎上しただけ。
2016-05-08 01:04:20じゃあ何やろうとしたかって言ったらいわゆる「プロレス」という奴。「こういうのをプロレスと言うな」と言いたいプロレスファンの気持ちは分かるが、現状クオリティはともかく「本気でケンカしてる体で行われる対戦型のショー」を一言で簡便に表す日本語が「プロレス」以外に存在せーへん。
2016-05-08 01:08:17でまあプロレスに失礼は承知でここではとりあえず仮に「プロレス」と呼ぶとして、プロレスをやろうとしたのに炎上しちゃった、というのが今回の件で、それは何故か?という話なんだが、まあザックリ言うと「ブックが雑」って話よね。
2016-05-08 01:12:31いや要はさ、「揉め事演じて耳目を集めつつイベントを盛り上げる」って「おっ何何?揉め事?揉め事?」って下衆な好奇心と野次馬根性をワクワクさせてくれなきゃ意味が無いじゃんって話で、揉め事自体がハタから不快に映るようじゃ逆効果だろって話よ。
2016-05-08 01:16:58世の中マジな揉め事を自ら暴露してエンタメに昇華なさってる御仁もいる訳で(ここでろくごまるに先生を例に挙げていいものかは迷う所)、そういうのは「例の件続きどうなったよ??」ってワクワクする訳じゃん。
2016-05-08 01:20:21今回の件って皆、そもそも揉め事自体がマジの揉め事だったとしても「気持ちわりい事してんなあ。せめて裏でやれよ」ってふうに思った訳じゃん。だから炎上してるんですよ。
2016-05-08 01:21:36で、一方ちょっとイロイロ考えて「あー」って思ったのは、今回のTwitterでのやり取りをそのままの台詞をうすた漫画で脳内再生したらそんなに悪くないのな。
2016-05-08 01:26:06何か最初は冗談っぽくやり取りしてたのが段々険悪になってきて、怒りを笑顔で隠しながら必死に上から目線で罵り合いしようとする2人。とか結構うすた漫画として想像しやすくない?
2016-05-08 01:26:29いやマジで「最後に「実は宣伝でした」って茶番オチに急速に持ってく」まで込みでうすた漫画っぽいなって思ったんだよな俺は。最後数コマで途端に雑な絵になってキャラが「テヘ」みたいな表情するあの感じ。
2016-05-08 01:31:02で、そこまで考えてさらに思ったのは、このシチュエーションをうすた絵で想像できる人はジャガー中期以降を読んでる人だよなって事。マサルさん〜初期ジャガーまでしか読んでない人はピンと来ないんじゃないかと思う。
2016-05-08 01:31:11ちょっとギャグ漫画一般の話をするんだけど、ギャグ漫画っていくつかパターンみたいなのがあって、その中でいわゆる「枠を壊す」とか「構造を解体する」とかいう類の内容があるんだけど、そういうのって普通は長続きしないんだよね。わざわざ具体例挙げずとも思い当たる例は結構皆あると思う。
2016-05-08 01:35:25マサルさんで一世を風靡した頃のうすた京介は明らかにそういう類の作家だった。で、普通そういう漫画家ってしばらくするとギャグ漫画からフェードアウトしてくか、上手く量産体制に切り替えて行くかのどっちかで、うすた京介は後者だった。
2016-05-08 01:38:55(ちなみにうすた京介にはフードファイターが始まった時に、短期連載でも良いからショルダータックルヤスザキマンみたいなのを長めのストーリー漫画で描いて欲しかったりしたクチ。閑話休題)
2016-05-08 01:41:09元々「構造解体・破壊」系だったギャグ漫画家が、そっから量産モードにシフトする時にどうやるかってまあ勿論人それぞれなんだけど、1つ言えるのは「フォーマットを確率する」ってのがあって、一番分かりやすくそれやってるのは久米田康治とかなんだけど。
2016-05-08 01:44:44で、じゃあうすた京介はどういう方法とったかって言ったら、世の中にいる痛々しい人、怠惰な人、口だけの人、去勢を張る人、そういう人間の「弱さ」のあるあるネタだった。というのが個人的な見解。他にもイロイロ要素はあるだろうけど、個人的にはコレが一番デカい。
2016-05-08 01:48:29しかもうすたの描く人の「弱さ」「情けなさ」はかなりリアル寄りで、ギャグ漫画として可能なギリギリの不快感を読者に与えていた。というか結構不快感オーバーランして読まなくなった人もいたんじゃないだろうかと思う。
2016-05-08 01:51:58そういううすた京介の変遷が一番影響したキャラクターがハマーだったのだと思う。初期のハマーは「ダメ忍者」という、設定からして割と典型的な「漫画キャラ」で、その「ダメ」要素もどこか如何にもギャグ漫画的な「ダメ」さだったように記憶している。
2016-05-08 01:56:52だから初期のハマーはダメ忍者でありつつも、基本的には愛嬌がある「面白い」奴だった。それが連載が進むごとにハマーのダメさはどんどんとリアルな方向へとシフトしていき、不快なキャラへと変化していった。(勿論意図的な不快さだ)
2016-05-08 02:00:11えーと、そろそろ何言おうとしてるか自分でも分かんなくなってきたな。 まあとにもかくにも今回の「プロレス」は間違い無く不快だったし、最後のネタバラし的なツイートも怒りを煽るだけだった。率直に言ってセンスねえなって思う。
2016-05-08 02:04:26