昭和の「時代劇」としての『サザエさん』・そして日本会議の憲法改正DVDにも「理想の家族」として登場!!

既に原作者物故して25年以上・テレビ放映のアニメも既に半世紀近くの『サザエさん』。その『サザエさん』に描かれたサラリーマンと専業主婦の親子同居という今の時代ではまず以て“典型的な家族”ですらない現実を、山内太地氏(@yamauchitaiji)の呟きを枕にしてその反響の数々を。 (6月3日追加)山口智美・モンタナ州立大准教授(@yamtom)がヲチした日本会議の憲法改正DVDにも『サザエさん』が登場!その一部始終も追加。
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山口智美 @yamtom

この後、「これが今や現実のものになります」と言いながら、家族間の殺人事件の新聞記事見出しが映し出される。で、世界の国々の憲法には家族保護の規定がありうんぬんの解説が続く。で、その後。

2016-06-03 16:57:36
山口智美 @yamtom

2)「日本人が大切にしてきた祖先を敬い、親を大切にし、子孫の繁栄を祈るといった、伝統的な家族観は憲法のどこにも書かれていません。そのため、憲法学者の中には、憲法24条のいう個人の尊厳を徹底していけば、家族の解体に行き着くと指摘する人さえいます。」

2016-06-03 16:56:14
山口智美 @yamtom

3)「家族を国が積極的に子供の教育やしつけの場として家庭、家族を見直し、家庭教育を再生することができます。また、高齢者の介護を支える場として、家庭、家族を再評価し、福祉の充実に役立てることも可能になることでしょう。」

2016-06-03 16:58:13
山口智美 @yamtom

4)「家族には男女の合意による婚姻により成立するヨコ軸としての側面だけでなく、祖父母、父母、子、そして孫と続く、縦軸の家族共同体としての側面があります。今この縦軸が求められているのです。今こそ、憲法に家族の保護を明記し、家族の大切さを歌い、家族の強い絆を取り戻す必要があります。

2016-06-03 16:58:26
山口智美 @yamtom

この家族部分の最初と最後で説明されるのが「理想はサザエさん家族」というポイント。「誰もがホッとするサザエさん」と百地氏。でも「一人世帯が増え家族の基盤が歪み始めて」おり、虐待や親族同士の殺人が多く家族崩壊で大変だ!と危機を煽った後、「今の憲法に問題はないのでしょうか」と続く。

2016-06-03 17:00:28
山口智美 @yamtom

と、こんな感じ。先祖から子孫につながる家族の縦の関係性なるものがものすごく強調されています。今の政府の三世代同居推進政策とのつながりが大。さらに教育や介護における家族の役割を見直すべし、という点も言われ、育児、介護の社会化の流れを家族の負担に引き戻そうとしている。

2016-06-03 17:04:02
山口智美 @yamtom

「サザエさん家族」は日本のどこにでも見られた光景だったのに、戦後の日本では失われてしまった!と二度も繰り返されるという。

2016-06-03 17:05:38
能川元一 @nogawam

@yamtom 「妻の両親との同居」だという点はなにげにスルーしてるんですよね。『憲法おしゃべりカフェ』でもそうでしたけど。

2016-06-03 17:06:46
山口智美 @yamtom

@nogawam そこは完全スルーですねえ

2016-06-03 17:07:05
山口智美 @yamtom

このDVDは、日本会議系統の集会などで上映されているものなので、憲法改正を支援する層の人たちをターゲットにしているのかなという感じ。例えば『女子の集まる憲法おしゃべりカフェ』では、一般的に抵抗が少なさそうとされる緊急事態条項を最初に持ってきているのだが、このDVDは9条が最初。

2016-06-03 17:09:54
山口智美 @yamtom

9条→緊急事態条項→家族、という順番で紹介されている。前文も最初にちょっと出てくるが、その後にしばらく強調され続けるのは9条。支持層へのアピールとしてはやはりそこが大きいのかなあと思ったりした。

2016-06-03 17:11:35
elcondor @elcondor

サザエさんがテンプレ化されるなら若い夫婦のテンプレはフグ田夫妻っすよ。それでいいんですかねえ。私はお断りだなー twitter.com/yamtom/status/…

2016-06-03 17:11:52
Yappie @capt_yappie

@yamtom 冒頭の永井一郎の元ネタは多分これ? 「日本」を探す(産経新聞文化部) 担当は桑原聡 books.google.co.jp/books?id=xxiFT…

2016-06-03 17:15:24
リンク Google Books 「日本」を探す 日本の良さが日ごとに失われていく...。この国が大好きな新聞記者たちが切なる思いを胸に、全国に飛んだ!日本の水脈、日本人のアイデンティティを探しに...。