- wild_fridge
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ジャベール自殺シーンも好きだな。 潔癖ってか頑な過ぎだったよなこの人。 真っ直ぐ行きすぎて道誤っちゃうタイプ。 キリスト教が自殺禁止だって知らなかった昔は自殺も当然と思ったけど、知ってから見ると絶望の大きさがどれ程のものかと胸が痛むわ。 違う出会いをしてたらいい友達だったかもね
2016-06-04 22:13:49イギリス版レ・ミゼラブルほんと好きなんだけど、「イギリスで全力のレ・ミゼラブルが製作される」っていう自体そのものがヨーロッパ感あっていいよね。英仏の互いに互いの文化が気になって仕方がない感
2016-06-04 22:30:03The confrontationのシーンは今でも繰り返し聞いてるくらいすき。バルジャンとジャベールが互いに声を重ならせ合って歌うあのシーンほんとやばい。ジャベールが自分のことを代名詞の「me」じゃなくて、「Javert」って客観的な如く表現するのもほんといい
2016-06-04 22:32:11というかイギリス映画版レ・ミゼラブルはジャベール警部がラッセル・クロウなのでただでさえ贔屓目で見てしまうのだけれど、それを差し引いてもジャベールのキャラクターが素晴らしい。自分はクズで、クズだからこそ法という正義に縋って生きるあの強さと弱さはあまりにも魅力的で鼻血出る
2016-06-04 22:34:02You know nothing of Javert I was born inside a jail I was born with scum like you I am from the gutter too! っていうConfrontationの歌詞。ほんとジャベール最高
2016-06-04 22:34:40あの潔癖さはさ、クズの中に生まれてしまったということの裏返しなんだよね。「クズどもは平気で嘘をつく、裏切る、逃げる」っていう考えが根底にあって、そして自分自身がクズに生まれてしまったという強烈なコンプレックスが、むしろ自分自身に「嘘をつかない、裏切らない、逃げない」を課し続ける
2016-06-04 22:37:12だから結局「クズに生まれてしまった」という強烈すぎる呪いを「法に従う」という方法でどうにか屈服させてきたジャベールは、「法に従わない正義」という意味でのジャン・バルジャンを認めた時点で「自分自身はクズに戻ってしまった」という認識にならざるを得ないんだよね。ほんと好きだよジャベール
2016-06-04 22:38:43当たり前だけどジャベールの強烈な呪いには19世紀っていう時代的背景が強烈にあって、当時はけっこう「クズはどうがんばってもクズ」「生まれつきクズと真っ当な人間がいる」っていう生得説的な価値観が強かったんだよね。そこになんとか折り合いをつけようとがんばってたジャベールはほんとああ無常
2016-06-04 22:40:49何度も引用してるけど当時の時代性をよく表す言葉として「人間には生まれつき抽象的な思考ができる者とできない者がいる」ってものがあって、要するに難しいこと考える素養のある人間と、今日の飯のことしか考えられないバカ人間の二種類がいる、ってこと。要は教育の有無なんだけど、当時はマジ生得説
2016-06-04 22:43:14だからそういう「クズは最後までクズである」っていう考え方に大してジャベールは「私は考えない、粛々と法に従うのみ」で対抗する。何故ならジャベールの中ではジャベールは生まれついてのクズなので、自分で考えた行動は"必ず間違う"。何故ならクズだから。ジャベールはクズと自己規定しているから
2016-06-04 22:47:31だからある意味、ジャン・バルジャンが時代とか世界とか愛とかスケールのデカいところに立ち向かってるのに対して、ジャベールは徹頭徹尾「自分自身との戦い」しかしてないのよね。そこが好き。「自分自身は本当はクズである」「だからこそクズに落ちたくない」っていう必死の戦い。ほんと愛おしい
2016-06-04 22:49:27だからジャベールは、まさに下水道(自分自身の生まれ”I am from the gutter”=ドブ)から出てきたバルジャンが、本当に致命的だったんだと思うよ。クズのバルジャンが、ドブを這いまわって、しかしそれでも尚正義なんだもん。自分自身が必死で否定し続けたものこそがバルジャン
2016-06-04 22:53:02ジャベールについて語り始めるとほんとなかなか止まらないけどさ、「個人の確立」っていう意味でも極めて近代的なんだよね。自分自身の自己規定と戦い続けて、挙句の果てに自己規定のために自殺する……って極めて近代的じゃない?そういう意味でのジャベールは物語の中でも象徴的だよね
2016-06-04 22:56:26今ひとりでLook down!Look down!って歌い出したい気分。今放送してると思しきレ・ミゼラブル見てないのにね。テレビ映んないからね
2016-06-04 22:58:43Valjean, at last, We see each other plain Monsieur le Maire You'll wear a different chain のこの歌い出しがほんと皮肉が効いててすき。これをラッセル・クロウが歌うんだからもうね
2016-06-04 23:00:52ラッセル・クロウ版ジャベールが愛おしすぎて忘れてたけどエポニーヌもほんといい子だよね。なんというか作品の紹介とかで「ジャン・バルジャンが真実の愛を知る!」みたいなこと語られてるけどどー考えても最強にして真実の愛はエポニーヌでしょ。ジャン・バルジャンより強いよアレ
2016-06-04 23:03:14ラッセル・クロウのほかの
ほかのラッセル・クロウ作品つったらオーブリー&マチュリンシリーズに決まってんだろ!?映画版の『マスター&コマンダー』のオーブリー役がラッセル・クロウ。むしろ他のはしらねえ。
2016-06-04 23:12:29あっちのラッセル・クロウもな……オーブリー役にハマリ役なんだ……。海じゃ有能艦長だけど、海じゃ役立たずの昼行灯。本来は明るめの性格だけど、艦長だからけっこう孤独……っていうそんな感じを、ラッセル・クロウがあの笑顔とか困り顔とかでやるんだよもうほんとこれ
2016-06-04 23:13:55