モルヒネさん月吠え感想まとめ

モルヒネさん(@morphinegoodbye)に『月に吠えらんねえ』(著:清家雪子)をおすすめしたら読んで下さり沢山感想や考察を書いてくれて嬉しかったのでまとめました。BL表現やネタバレを含むので苦手な方はご注意下さい。
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@hinerumo

@morphinegoodbye 自分の感性を詰め込んだ、最高傑作が大衆には理解されず、嫌々書かされた「みんなの為の」詩が評価されてしまったら、もう自分の感性も存在も全て必要無いんじゃないか、みんなの欲しい詩を書く為に「本来の自分の作風・感性」は殺した方がいいんじゃないか、という

2016-10-27 08:13:36
@hinerumo

@morphinegoodbye 絶望。あの首つり縄と柵くんの背中がやばすぎた…。 絶対に振り向いてもらえない相手にしか恋は出来ないと言いつつ白さんに迫られてる時は戸惑いは有るにしても満更じゃなさそうだし、白さんのそれは最初から縊死体に操られてたのではって言われた時かなりショック

2016-10-27 08:22:38
@hinerumo

@morphinegoodbye 受けてたから何だかんだ言いつつ朔くんは白さんに愛されることが幸福だったんだよね。 白さんは「みんな」の投影なんだよね。大衆から支持される詩の権化。だから「白さんから愛されること」は「大衆から作品を評価されること」の比喩なの。

2016-10-27 08:26:53
@hinerumo

@morphinegoodbye 作品を評価されたいという欲求と、「俺みたいな天才を理解できない馬鹿な大衆」に支持されたくない、大衆に受ける=低俗な作品だ、っていう朔くんの中での葛藤。 それがそっくりそのまま白さんとの恋愛に重なってるんだろうな。

2016-10-27 08:30:15
@hinerumo

@morphinegoodbye 朔くんは犀に散々詩の在り方を説いてる様に、芸術性を失うのが一番怖いんだと思うのね。作品の中でも語られたことだけど、小説は努力次第でどうにかなるけど詩は才能だけがものを言う。一度失った芸術性、感性は戻らないかもしれない。だから朔くんは時計を巻き戻す

2016-10-27 08:34:02
@hinerumo

@morphinegoodbye 旅館で指が触れ合った後に時計を巻き戻す朔くんの怯えた顔…。やばかったし、一巻で初めてあのシーンが出た後「おれと白さんを二人にしないでよ」から始まる朔くんの台詞もかなり意味合いが私の中で変わってしまった。 思ってた以上に闇が深いぞ朔くん

2016-10-27 08:37:56
@hinerumo

@morphinegoodbye 「期待しながら叶うのが怖かった」「犀、どこかに行っちゃだめだよ。じゃないとおれ、夢に食われちゃうよ」 犀は反面教師としての役割も担ってたんだろうか。彼に芸術性を尊べ大衆受けを狙うなと常日頃から語ることで、自分も夢を見ない様にしてたんだろうか…

2016-10-27 08:42:19
@hinerumo

今回の巻でミヨシさんがいい意味で嫌いになりましたね。 悪意無く朔くんに勝手な自分の知見での「朔先生」を押し付けて否定し、釈先生の目の前で平然と「男性に想いを寄せるはずなど無い」と否定するし、そういうとこ!そういうとこだよホントミヨシさーん。傲慢だね~さすが師匠殴る感情の獣だねぇ~

2016-10-27 08:49:14
@hinerumo

意識取り戻してからの朔くんが若干男っぽくなってる気がするのは私の気のせいだろうか。やつれてるし黒目?が小さくなってるからそう見えるだけなのかな

2016-10-27 08:52:39
@hinerumo

あのラブシーン、まず本さかさまにして朔くんの感じてる顔ガン見したよね……

2016-10-27 08:53:57
@hinerumo

犀をかばって何度でも死ぬ朔くんという図が「創作者」としての何の暗喩なのかが頭悪いから解らない……

2016-10-27 08:59:21
@hinerumo

しっかしホント月吠ブレないというか、軸がしっかりしてるから新しいの読む度に一巻から全部引っ張り出してきてこの台詞がここにかかってたんだこれはあれの暗喩であーでもないこーでもないってやりたくなっちゃうよね…。 清家先生のIQどうなってるんだろうか…。凄すぎる

2016-10-27 09:02:17
@hinerumo

一冊に詰まってる内容があまりに多過ぎてホントにこの本一冊800円ぐらいでいいんですか?って感じだ……3、4000円で買ったクソぶ厚い小説より中身が濃厚に詰まってるし何度でも読み返せるな……。 不用意な映画化はされたくないけど、もっともっと評価されるべき作品だよねマジで

2016-10-27 09:06:11
@hinerumo

だけど大衆に受けてしまうとそれはそれでやっぱり朔くんじゃないけど葛藤が有るというか…難しいね…。 「マイナーな物を好きな自分」が好きなだけでしょって批判はよく有るし事実そういう人も居るけど、説明過多で単純で低俗なものが大衆受けするっていうのも数字として明らかなのは事実なんだよな…

2016-10-27 09:09:00
@hinerumo

拙いけど私的にはこれが一番のお気に入り!っていう小説よりも何かエロすっげぇ書きたかったから設定とかも超適当だけどノリで書いてみたwwっていう小説の方が圧倒的にブクマもらえたりするとさ、ホント、私の感性とか努力って読み手からしたらゴミなんだな、ってやる気無くなったりするもんな…

2016-10-27 09:11:52
@hinerumo

文学を「食いぶち」と捉えてた犀と「芸術」と捉えてた朔くんとでは既に土俵が違うんだよね。お互いに文学とはこうあるべきだ、なんて議論する余地も無い。マジで不毛。 でも朔くんは、一時だけでも同じ感性になれた犀を愛して、彼がありのままに己の感性を突き詰めてくれることを求めて、死に続ける

2016-10-27 09:18:18
@hinerumo

月吠二巻の五話で「夢とは何だらうか」と語る「詩の原理」を詠んでるページ、朔くんが首吊ろうとしてるんだけどこれも六巻のあのシーンにかかってるんだろうか…。 ただ単に夢の世界への飛翔として肉の器の解脱を表している様にも見えるが、朔くんが己の「感性の意味」と「みんなの夢」の相違に諦念し

2016-10-27 09:28:01
@hinerumo

@morphinegoodbye 六巻の様に「俺の本当の感性はみんなが求める夢を産めないんだ」って絶望して首くくろうとしてるシーンと重なって見える気もする。 いわゆる考え過ぎってやつかな?

2016-10-27 09:29:43
@hinerumo

どんなに浅い穴でも、中から綺麗な宝石とか解り易く輝く金属が出て来たら皆が寄ってたかってほめてくれる。 どれだけ深く深く掘り進めて行ったって、くすんだガラスや変わった形の石、自分にとっては美しいものでも大衆に認められ難い物しか出て来なかったら、嘲笑われるのがオチなんだよね朔くん…

2016-10-27 09:45:14
@hinerumo

散々見て来たから解る。その監督・作者が独自の感性や芸術性を貫いた濃ゆい作品は理解されず、頭の悪い低俗な観客にこきおろされる運命にあるのじゃ。 食っていく為に大衆受けする作品を作っていく内に、その尊い感性はやがて萎んで普遍的なものへと変わってしまう……。嘆かわしいにもほどがある

2016-10-27 09:49:05
@hinerumo

特に商業BLでそれよく見る。 一作目は凄い良かったのに、2作目から明らかに大衆受け狙って突出してた部分がへこんで誰にでも受け入れやすい形に変わってしまってるんだよね…。 編集者とか担当に色々言われるのかな。あるいは本腰入れて漫画家に向き合うからビジネス思考になるのかな

2016-10-27 09:52:07
@hinerumo

@morphinegoodbye でもその人がプロとして食ってくなら、その選択は当然だしその人を養える訳でもない私が「ありのままのあなたの感性で描き続けてほしい」なんて言える訳も無いし。 朔くんの辛い気持ちめっちゃ解る……!才能に惚れてたからこそ余計に悲しいし悔しいんだよな解る

2016-10-27 09:56:02
@hinerumo

感性って命より大事だよな。 至って凡庸な感性しか無いけど、これが自分なんだって自負してるから感性を殺して作品を書く真似だけはしたくない。技量と才能が無いのが第一だけど、その感性で人から生理的に無理って嫌われた所で改善しようとは思えないし、そんなん生きてたって意味が無い。

2016-10-27 10:15:08
@hinerumo

朔くんには己の芸術性を貫いて大衆の意向など知ったことかと一蹴して欲しいので、みんなの夢の象徴である白さんを今度は黒い棘ではなく自分の手と自分の意志でもって殺して欲しい所在でありまする!

2016-10-27 10:34:56
@hinerumo

病的な破綻が売りの作家にとって幸福ほど恋しくて恐ろしいものは無いんだよな。 朔くんとちゅーやには悪いけど、永遠に誰とも向き合えず解って欲しいのに解られてたまるかって葛藤抱えて不幸のどん底で泣きながらいつか自分が入る墓穴を掘り続けて欲しい。死ぬまで。

2016-10-27 10:40:35
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