◆ブーブス・バンド第69シーズン第１４わ「ブーブス・トレジャー」◆

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

「こいつら、島の衛星写真にマーカーを引いてるぞ」ジェーンがプリントアウトを見つけ出した。「ドールの地図と重ねあわせれば……あっちだ！」ここから山の上に滝が見える。四人のセクシーキャンディーガールズはさっそく岩壁にしがみつき、アクティブに登っていく。「キャッキャッ！」

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その時、サメまみれの海に潜望鏡が突き出した。浜辺の様子を偵察しているようだ！『シュコーッ、あれはブーブス……なぜこの島に奴らが……！』怪しい潜水艦だ！船体には「U」の文字。潜水艦といえばドイツが有名。これはもすや・・・・！『ブリッツクリーグ！』プロロロー！潜水艦はどこかへ消えた！

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岩棚に辿り着いたブーブスは、上から垂れた頑強な蔦を使って遠くの岩棚にジャンプだ。「キャッキャッ！」細い道もなんのその。両手でバランスを取って渡ろう。「気をつけて！」ブランコ・アクションの準備はいいか？「レッツゴー！」ワイヤーをジップラインで滑り降りよう！「しっかりね！」

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輝く滝の前の広場に辿り着いたブーブスは、茂みにそっと身を潜めた。海賊がいるのだ！「あいつら、こんなところにまで！」「宝を取られないようにしないとね！」「シーッ！静かに」フォクシーは匍匐して彼らの様子を伺う。捕虜らしき人間が木に縛り付けられているぞ。「お前たち……バカな真似はよせ」

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「命令できる立場か！？」海賊はナイフを取り出し、捕虜らしき男の喉元につきつけた！「ヒイ！助けて！」探検サファリ服姿のブシェーミじみた男は今にも失禁しそうな顔で震えた。海賊はツタに覆われた象牙色の石柱を指差す。「今すぐこの文字を解読しないと殺す！」そこには見たこともない象形文字！

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「わかった！俺の胸ポケットの手帳を取ってくれ！そこにアルファベット対応表がある！俺はこの島の謎を解くために妻子も顧みず三十年間研究していた！」ブシェーミが懇願する！「ボス、どうします」海賊はスマホでどこかに連絡！『シャイセ！言う通りにさせろ！急げ！ブーブスに宝を取られかねんぞ！』

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「ブーブス？」『ロックンロールにうつつを抜かす四人のフンディンどもだ！だが侮ってはならん。奴らは邪魔の才能がある』「そういえばビーチのナタデココ調達係から応答がありませんが……」『それがブーブスのしわざだ！コップフツェルブレッヒェン！イディオティーシュ！』「わかりましたよ！」

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海賊はブシェーミを蹴った。「全く人遣いが荒い旦那だぜ」「もっとも前金ガッポリくれたし邪険にはできねえ。宝を手に入れたらトンズラしようぜ」「まったくだな！」海賊たちは軽口を叩きながら、石柱の文字をもとに、滝の裏のダイヤルを左に2回展、右に5、左に11回転させた。ゴゴゴ…「開いた！」

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「さあ助けてくれ！もう俺は海賊の宝なんてコリゴリだ！家でランニングワイルドのCDでも聴いてビールでも飲んでりゃ満足だ！だから！」ブシェーミが泣く！「いや、お前は始末する。何故なら」海賊がバンダナを取るとスキンヘッドに……ナチ刺青！「そんな！ナチスだなんて！」絶望しかけた、その時！

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「待ちな！」後ろから降ってきた声にナチ海賊が振り返り、今降りてきた洞窟の階段の上を見た。滝の洞窟入り口に、腰に手を当てた四人の影！影だけでもそのキュートな美しさは明白だ。ブーブスだ！「こいつをくらえ！」入り口に残した見張りの手下の非ナチ海賊が緊縛状態で転がってきた！「ウワーッ！」

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ゴロゴロゴロゴロゴロ！「ウワーッ！」ゴロゴロゴロゴロゴロ！「ウワーッ！」樽のように落ちてきた手下海賊に巻き込まれ、ナチ海賊は下敷きになった。「お助け！」泣き叫ぶブシェーミを解放すると、フォクシーは前を指差した。「話は聞かせてもらった。三十年の研究の成果を確かめようじゃない」

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「暗い！」「松明をつけよう」ブロンディが松明を掲げて洞窟をどんどん進む。「ちょっと、これ…」ドールハウスが指差す壁には、石柱と同じサメ象形文字が彫られている！「なぜサメが」「サメのことはもうどうでもいい、忘れな」とフォクシー。「鍾乳洞だ！何かあるぞ！」ジェーン９が赤外線暗視した！

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「これは……なんだ？」ジェーン９は息を呑んだ。「ギターとか、アンプがたくさんあるぞ。ジミヘンのポスターも！」「伝説と同じだ！」ブシェーミは悲鳴を上げた。「かつてサメ危機に瀕した島民は島の守り神の助けを求め洞窟に降りた。そして７日７晩演奏して守り神に願ったのだ！」「ジミヘンを？」

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「なんかおかしくない？」ブロンディでも疑問に思った。ブシェーミは首を振った。「こういうのはよくある。ケチャを知ってるか？あれだってもとはテレビ局が……」ZGOOOM！大地が鳴動した。「アブナイ！」更に洞窟の松明に次々に火が灯り、ロックンロール秘宝機材群を照らし出す！「一体何が！」

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◇「一体何があったの！？」子どもたちが目を輝かせながらアイス売りのおじさんに問う。「それは次回のおたのしみ！今日はこれでおしまい！」おじさんはラム酒をかけたバニラアイスを食べながら、手ぬぐいで汗をぬぐった。「暑いしな！」「そんな！」「いいところなのに！」◇来週のブーブスに続く◇