「NPOは人と組織を育てられたのか」。
- lovelyoffice
- 1395
- 0
- 0
- 0
何とこれからIIHOEの川北さんとせんだい・みやぎNPOセンターの加藤さんとの対談が始まります。場所はフラスコおおまちです。この内容はIIHOEが発行している4/20に発行するNPOマネジメントに載ります。でも、多少実況中継しますよ。
2011-02-09 10:19:45さぁはじまります。お題は「NPOは人と組織を育てられたのか」。この15年を振り返って、どこまで来ているのかを加藤さんと川北さんが語り合います。
2011-02-09 10:21:58加藤:90年代の前半ぐらいから構想してきたことは、良かれ悪しかれ新自由主義の流れと市民の力をつくるべきだという流れに乗って、NPOは重宝がられ、かなり形になったたことは事実。
2011-02-09 10:24:11加藤:宮城県で言えば400団体で約60億円程度の事業高は生み出している。だから、人と組織は育てられたのではないか。ただ、組織の上位15%ぐらいで事業高の半分ぐらいは締めているようである。イギリスでは上位3%で半分。
2011-02-09 10:26:22加藤:NPOは規模の大小に囚われず、その存在は必要。もちろん、ある程度大きい団体は地方自治行政へのインパクトがつくれている。そして、小さい団体も活動できる環境にはなってきている。
2011-02-09 10:27:39川北:NPOに参加する機会はつくれているが、民主主義の当事者としての市民による社会運営の担い手としては、まだまだ育っていないのではないか。
2011-02-09 10:30:16ああ、あんまりつぶやきすぎると勿体ないので、NPOマネジメント買って読んでくださいね。私のまとめは私からの視点ですから。4月20日発売ですよ。
2011-02-09 10:33:02川北:喜多方の子ども劇場の事例。見に来る子どもの数も抜群に多いのだが、裏方の子どもスタッフを彼らは組織している。受益者から提供者の一部を担うことになってその姿勢を育てている。
2011-02-09 10:41:01加藤:市民としての責務を果たせる主体を増やせていけるか。受益者視点の当事者から、担い手としての当事者まで育つための変換プロセスをNPOが持っているのか。薬害エイズの活動ではそういうことが起きた。しかし、何となく事業をやっていく中では引き超しにくいのでは。
2011-02-09 10:35:40加藤:ロールモデルが無い社会になりつつある現代で、組織や事業の中でロールモデルをつくり、継承していく。受益者(消費者)を生み続けるのではなく、当事者(担い手)に変化する仕掛けはあるか。
2011-02-09 10:44:13加藤:コミュニティ型と機能主義型の融合。だって、コミュニティ型のメンテナンスすら失っている社会だから、小さい団体なんかは特にコミュニティのメンテナンスを大事にしながら、プロジェクトベース(お祭り的に)機能主義的な取り組みを織り交ぜるのはどうか
2011-02-09 10:48:48川北:組織が危機に陥った時のリーダーがメンバーに「みんなは何をしたい?」と聞くのは絶対にやっていけない。これが日本のNPOを弱くしてきた。ニーズとウオンツの垣根がない。
2011-02-09 10:50:27加藤:組織が停滞している時にみんなに聞くと、コミュニケーションが足りないという。しかし、呑んだからって、この停滞した雰囲気が打破された試しがない。
2011-02-09 10:53:48加藤、川北対談はかなり端折ってツイートしてます。この現場に入れるしあわせを感じています。全体像は是非NPOマネジメントを買ってね。→ http://blog.canpan.info/npomanagement/
2011-02-09 10:57:17川北:協働が進まないのはなぜか。目の前の当事者に対してのサービス提供に集中しすぎて、課題の全体像を把握できていない。仮に把握できれば、自分たちだけでやりきれる訳じゃないから、自然と協働に向かうはず。そういう社会システムをつくるのがNPOの仕事じゃないか。
2011-02-09 11:00:36川北:何に困っていますかと聞いちゃうと、相手を受益者にしてしまう。だから、絶対やっちゃダメなのに、日本の行政もNPOもやってしまう。質問をしながらエンパワーする手法があるのに。コミュニティへの接し方、支え方を知らないといけない。
2011-02-09 11:10:58加藤:コミュニティの中の2割程度の人が公共的に振る舞えば、コミュニティの維持・発展ができる。北欧から学ぶべきは福祉のシステムじゃなくて、コミュニティ内のエンパワーメント手法を学ぶべき
2011-02-09 11:15:39加藤:土俵の書き換えを目指す人たちと、土俵の中で戦う人たちとの連携が薄い。土俵そのものを変えようとしている人たちは、一見変なことをしているとバカにしがちだが、彼らが提起している問題にも目を向けるべきだ。
2011-02-09 11:24:24