山田うん「バイト」感想まとめ(Art Theater dB 神戸 2016.6.25-26)

0
wintersommer-mu @weiterweiter

山田うん「バイト」備忘録1、ほぼ真四角に見える黒い床舞台の下手後壁には斜めに穿たれた板、その板一杯にブルーグレーの紙が貼られ扉のよう。その板から白い綿をつるした細い棒が出ている。天井から黒パイブで吊られたレフ板が4枚ほど。下手手前から上手奥へ行くほど吊り下げ長が長くなっている。

2016-06-27 00:23:51
wintersommer-mu @weiterweiter

山田うん「バイト」備忘録2、山田さんの衣装はターコイズ系のグラデーション使いの青に白と黒が派手迷彩調に交わったAラインのミニ丈ワンピース、共生地の腕巻き、一幕では腕巻きとスカート部にブルーグレーの大柄なフリル(チュチュみたいな)が装着されその姿はドードーのよう。

2016-06-27 00:40:45
wintersommer-mu @weiterweiter

山田うん「バイト」備忘録3、今回詳細前後関係が不覚で、構成は大きく3幕(4幕かも?)。 音楽はノイズ/ミュージックコンクレート?的で、ビートが強く、音量も激しいものが全般に多用され、そこに時折ピアノ×弦楽の抒情的な調べがミックスされ、また鳥の囀りが幕の転換に用いられる。

2016-06-27 14:07:32
wintersommer-mu @weiterweiter

山田うん「バイト」備忘録4、時に哀しげ、時に苦しげ、あるいは怒り・・・といった表情を浮かべながら山田さんは身体に内在するそれらの感情に突き上げられるかのように、まるで血が内部から滲み出てくるようにジリジリと、しかし激しく動く。

2016-06-27 14:10:53
wintersommer-mu @weiterweiter

山田うん「バイト」備忘録5、印象に残ったシーンを幕ごとに。一幕目、ドードーの様な出で立ちの山田さんが棒に吊り下げられた白い綿を持ちながら所在なく動くさまがブルーグレーの照明に映し出され、背景に浮かんだ彼女の影は空を彷徨う鳥のよう。

2016-06-27 14:16:22
wintersommer-mu @weiterweiter

山田うん「バイト」備忘録6、二幕目、如雨露と筆洗?をもって登場し、下手後壁のブルーの紙に「閉店」と大書する山田さんの衣装はフリルが外され、衣装と共生地の大きな襟巻に顔の下半分が覆われまるで鎧のよう。如雨露で植物に水をやるような仕草、だけでなく機関銃の如く観客に向けられる場面も。

2016-06-27 14:24:49
wintersommer-mu @weiterweiter

山田うん「バイト」7、三幕目、襟巻を外し、束ねていた髪もほどき、振り乱して激しく踊る。途中、踊りが止み、こちらを誘惑するようにのけぞりながら背景壁に映し出された一条の光にすがる様な場面があり、全般的に激しいこの部隊の中でとても哀しく美しいと感じられた。

2016-06-27 14:27:58
wintersommer-mu @weiterweiter

山田うん「バイト」8、私は躁の中でふっと静に引き戻されるようなシーンに弱いのだな、と備忘録書きながら思う。 全般に渡り、衣装/照明/音楽/舞台装置が見事に考えられているなと感じた。特に一幕目が秀逸。

2016-06-27 14:33:27
wintersommer-mu @weiterweiter

山田うん「バイト」9、入場時に渡されたイェフダ・アミハイの「わたしたちが正しい場所」という詩を噛みしめながら、山田さんが今回見せてくれた、身体の内部から突き上げられたような動きを思い返すと、私個人は今の世界/日本の混迷した状況への言いようのない何かを改めて喚起せずにはおれない。

2016-06-27 14:37:45
wintersommer-mu @weiterweiter

山田うん「バイト」10、観る人に何か疵を残し、思考の飛躍を与えてくれる舞台はいいものだ。この「バイト」という舞台がいろいろなところで再演され、ひとりでも多くの人たちに観てもらえたらいいなと思う。

2016-06-27 14:41:38
DANCE BOX @npo_dancebox

ダンスボックス・ソロダンス・シリーズ vol.1 山田うん「バイト」は、ぶじに終了いたしました。ご来場くださいました皆さま、どうもありがとうございました。 昨日は終演後の打ち上げにて、スイカ割りを行いました。山田うんさんの一振りで、ぱっきり二つに割れました!

2016-06-27 16:31:00