【ブーブス・トレジャー】後編

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

ギャルルル……ドリフトするジープ！「航空戦力をコールしろ」「ヤー、プロフェッサー」デジーはひみつ番号をプッシュする。無線送信された指示に従い、周辺海域を旋回していた年代物の鉄十字戦闘機が編隊を組んでブーブスのライブに迫った。あぶない！ロックンロールが！……「ウワーッ！」

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MUNCH！巨大な影がブーブスを守るように近づき、鉄十字戦闘機を……食べた！CRUNCH！CRUNCH！岩のような牙で、悪いナチ戦闘機はどんどん鉄屑に変わってゆく。これは一体！？「SHARKLOPS」「おまえが守ってくれたのか……！」ジェーン９が驚く。ロックンロールの奇跡だ！

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「なんということだ」「か、彼こそが……島の守り神…だった」ブシェーミが息も絶え絶えに呟いた。「ロックンロールを捧げ……お返しに人々を助ける……愛とユニティの姿……良かっ」ブシェーミは満足気に目を閉じ、息絶えた。ギュオオオーン！激しいギターソロに乗ってシャークロプスがナチスを粉砕！

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「マインフューラー！」プロフェッサーKのジープも衝撃波に飲まれる！「ウバーッ！この……ままでは……！」Kとデジーの視界がロックンロール衝撃波で真っ白に変わってゆき……KA-DOOOM！「アーン！ペインリーッヒ！」刺激的なアフリカコーアルックのデジーが、衝撃波で全裸になり吹き飛ぶ！

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「キャッチだ！」ブロンディがジャンプし、ひらひらと落ちてきたニンジャスレイヤー物理書籍帯四つ目を無事にゲットしたぞ！「おのれ、おのれブーブス・バンドめーッ！貴様らさえいなければーッ！」「おとといきやがれ！」ブーブス・ファックサイン！サメ人間モッシュピット！踊るシャークロプス！

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沈む夕日に愛とユニティのロックンロールが反響し……「待った」フォクシーがブレイクのところで思い至り、青ざめた。「投函しないと！このままじゃ時間切れになっちゃうぞ」「まずい！」「どうすれば！」四人は焦った。演奏をやめるわけにもいかない！「どうすれば…」どうすれば！すると、その時だ！

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ブロロロロロー。サメまみれの海を抜け、海岸に一隻のクルーザーが。あのクルーザーは！「ミャオーウー！」猫！「わしに任せろ」リカルドおじいちゃんも！「生きてたのか！」「よく来れたな！」「サメたちも本当はロックンロールが大好きで、水面ジャンプしてヒレを叩いたりしていたから来れたのじゃ」

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「なるほどね！」「郵便物を渡しなさい」「これ！」ブロンディは四つの帯をヴォーカル・パートが無いうちに急いで切り取り、ハガキに貼って、リカルドおじいちゃんに渡した。「でも、なんでわしに任せろなの？」「ワシは本業は郵便局員なのじゃ」「マジで！」おじいちゃんはハンコを押した！やった！

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これでもう何も案ずることはない。世界は守られた。24時間やってる郵便局の中には、日付が変わる直前までその日の消印を押してくれるとこがあるみたい……！世界は今日もロックンロールとブーブスによって守られたのだ！「ヘル・イェー！これで心おきなく次の曲ができるよ！」ブロンディが客を煽る！

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「ウォー！」「ウォー！」「SHARKLOPS！」今やライブもたけなわ！そう、この島はいわばワイト島みたいな凄さの盛り上がりだ。海賊行為の愚かさに気づき漁業を始めることにきめた海賊や踊るサメ人間やシャークロプスがユニティし手を叩いた。ライブが終わると、皆で会場のゴミ拾いを始めた。

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「すごい！」「美しい海と島を汚しちゃいけないもんね」ブーブスたちは納得し、彼らの様子を見守った。ゴミ拾いをする人々の中にはブシェーミの姿もある。フォクシーは駆け寄った。「アンタ、死んだんじゃないの？」彼は頷き、空き缶を見せた。「力尽きそうだったが、ナタデココの栄養で蘇ったぜ！」

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フォクシーは肩をすくめた。「お宝はオーディオドラマひとつか。あれ？ブロンディ、おっぱいデカくない？」確かに今気づいたが二倍デカい。何事？「えへへ」彼女が水着を剥ぎ取ると金貨や宝石が大量にこぼれた。「ちょっとだけど、しまっといたんだ！」「ワーオ！」夜空に花火が打ち上がり、祝福した。

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【ブーブス・トレジャー】おわり