リバーシ

こすもす☆。.:＊・゜ @Kosumosu_Shota

#リバーシ 1 《優希さんが羨ましい！》 そんなことない 「そんなことないよ 私は美波ちゃんが羨ましいよ」 だって私は カゴノナカノトリ だから

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#リバーシ 2 カフェをひらく ずっと昔からの私の夢 そんな夢を叶えることが出来たのは章大のおかげ 章大と家族になって愛美が生まれて夢だったカフェを開くことができて美波ちゃんに出会って… 私は本当にシアワセ？ シアワセってなんなの？

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#リバーシ 3 『なんでそんなやる事遅いん？』 「ごめんなさい」 『誰のおかげでこんな生活出来てると思ってるの？』 「章大のおかげです」 『やったらもっとやらなあかんことあるやろ？』 「はい」

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#リバーシ 4 味方だと思ってた人が突然敵にかわる あなたは敵？ 味方？ あなたの意図が見えないの pic.twitter.com/L5NhB6r2w6

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#リバーシ 5 《優希さんの旦那さんって優しいですよねー！》 「そうかな？ 普通じゃない？」 他の人がどうなんてわからない 私が知ってる男の人は章大だけだから 《そーですよー！ 私の彼氏なんてすぐ照れるし口悪いし笑》

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#リバーシ 6 美波ちゃんに出会ったのも私にとってマイナスかプラスか… 美波ちゃんに出会うまではこれが普通だと思っていたのに 今では美波ちゃんの話を聞くと自分の住んでる世界とのズレを感じる 「亮くんだっけ？」 《はい！！》 「また愚痴あるの笑？」

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#リバーシ 7 《そーなんですよー この間も久しぶりのデートだったからオシャレしていっても全然褒めてくれなかったし笑》 「なんか結局惚気話になってない笑？」 《結局はすきなんですよねー》 私は章大の事をそんなことしたら可愛い顔で話せるかな？

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#リバーシ 8 章大と出会ったのは大学のサークル １個上だった章大とはその時はまだ顔見知り程度 でも就職先の先輩が章大だった そこで再会して付き合って結婚して愛美が生まれた 今までずっと章大と愛美それから私 3人で幸せに暮らしてた それが狂ったのはいつから？

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#リバーシ 9 人生はいつも予定通り ただ1つ狂った事がある それは美波と優希を合わせたこと 優希は俺にとって大事な人 美波は一緒におって楽しい人 そんな優希と美波やったら絶対あうと思った

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#リバーシ 10 やっぱりあった でも計算外は 美波と優希が仲良くなりすぎたこと く 仲良くなるのはえぇねん ただ、俺のことを忘れるのがムカつく 俺は優希の夢を叶えたったのに 美波の居場所を作ったったのに

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#リバーシ 11 人生はゲーム どこまで陣地を広げられるか リバーシみたいに 駒のやつがプレイヤーになれるわけないねんから プレイヤーは俺 美波と優希は駒 2人は何か勘違いしてる

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#リバーシ 12 2人は俺に従っとけばえぇねん だって2人は駒やから 「いらっしゃいませ！ って章ちゃん！ どーしたの？」 『ちょっと近くまで来たから♪』 《ヤスくん！》 『美波も久しぶり♪』

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#リバーシ 13 ゲームはもうすぐ始まる もう始まってるんかも知らんけどな いかに自分の陣地を広げられるか 駒は駒らしく俺に黙って従ってればえぇねん

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#リバーシ 14 章大は私のことどう思ってる？ 私の事本当にアイシテルの？ 私はあなたのことアイシテル… はず… 章大はいつと正しい 『なぁ、カフェもう1店舗出したら？』 「へっ！？ 無理だよ！ 私1人しかいないし今のお店でさえ手一杯なのに」

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#リバーシ 15 『そんなことないって！ 美波もおるし今のお店は美波に任せてさ！』 「でも…」 『いけるって 俺が言うてんねんで？ 別に優希にとったら悪い話ちゃうやん やったら俺の言うこと黙ってきいてたらえぇやん』

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#リバーシ 16 「はい」 章大の機嫌を損ねないように… そのことだけを考えているのに… いつもこう… 『なんでこんなこと言うかわかる？ 俺はもっと優希に優希らしく生きていってほしいねん もっと自分らしく綺麗になってほしいから…』

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#リバーシ 17 「ありがとう」 『愛してるで』 「私も」 あなたの言葉本心？ 裏返しの言葉はなに？ 本当のあなたはどこにいるの？ あなたはなにを考えてるの？ pic.twitter.com/4GEdq2tKIQ

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#リバーシ 18 私に出来ること それはただ章大の言うことをきく それはロボットと同じだと言われるかもしれない 本当の愛ではないと言われるかもしれない でもそれでいいの だって私はシアワセだから 美波ちゃんに会うまでは…

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#リバーシ 19 美波ちゃんの話を聞くと2人でケンカしたり仲直りしたり… それが羨ましかった 私はケンカをしたことがないから いつだって章大の言うことをきいてきたから 私の知らない世界のお話でただただ羨ましかった そこから少しずつ私と章大との歯車が狂っていった

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#リバーシ 20 『なぁ、最近新店舗のほうはどう？』 「順調だよ！」 『そっか！ よかったやん♪』 「あのさ、章大に提案なんだけど新店舗の方も名物メニュー出したいと思ってるんだけど…」 『なにそれ？ そんなんあっちとおんなじでいいやん』

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#リバーシ 21 章大顔色が変わった でも私は負けない 「あっちのと差を出したいなって お客様もそうおっしゃってたし」 『お客？ 誰それ？』 「美波ちゃんの彼氏の亮くん 章大も知ってるでしょ？」

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#リバーシ 22 亮？ なんで関係ないやつが首つっこむん？ 俺のゲームの妨害すんなや 『じゃあ優希は知り合って間もない亮とずっと一緒におる俺やったら亮の言うこときくん？』 「でも私はずっとお店に立って…」

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#リバーシ 23 『なんなん？ 口ごたえ？ わかってる？ 優希は俺がおらななんもできひんねんで？ 今は店も順調と思ってるかも知らんけど優希1人じゃ無理やねんから』 「…はい…」

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#リバーシ 24 『あっそうや あと優希は別れようと思ってるんかもしれへんけど別れられへんで？』 「どうして？」 『優希1人でなんも出来るわけないやん笑』 こんな事ならカフェなんて開かなければよかった 自分で自分が嫌になる

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#リバーシ 25 自由にさせてくれるように見えるのに結局は何も自由じゃない 家に鎖で繋がれてて監禁されてるわけじゃないし ケータイにGPSがついてるわけでもない なのに私の自由はどこ…？ 美波ちゃんなら助けてくれるかな？ でも美波ちゃんに迷惑をかけるわけにもいかない