永劫モール・オブ・ザ・デッド 1章:学校サボって制服デート?

twitter小説「永劫モール・オブ・ザ・デッド」の1章です。
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ディシジュアス・プレイヤーズ @DCDS_PLYRS

唯照サイコ「永劫モール・オブ・ザ・デッド」 1章:学校サボって制服デート?

2016-07-06 02:07:10
ディシジュアス・プレイヤーズ @DCDS_PLYRS

あなたは16歳の少年だ。隣町の高校に電車通学している。普段は真面目な生徒だ。だが今日は違う。地元の駅に着いたとき、あなたの登校意欲は雲散霧消した。駅からは、ショッピングモール<永劫>へ向かうバスが出ている。あなたはバス停に並ぶ。今日は遊ぶことにしたのだ。ふと、名前を呼ばれる。 1

2016-07-06 02:12:26
ディシジュアス・プレイヤーズ @DCDS_PLYRS

「おはよ、○○君」声の主はそう挨拶した。彼女の名は無印よしの。あなたと同じ園芸委員会の先輩である。園芸委員の行事で何かと一緒になり、親しくなっていた。あなたは挨拶を返した。「ね、なんでバス乗ろうとしてんの? 学校は?」あなたは登校意欲の消失と予定変更を告げた。「ふーん……」 2

2016-07-06 02:16:12
ディシジュアス・プレイヤーズ @DCDS_PLYRS

「ね、私もついて行っていい……?」おずおず、とよしのは言った。「や、サボるなら一人でサボれ、って話かもだけど、なんか、君がどういう風にサボるのか興味が出たって言うかさ……一緒に遊んでみたいんだけど、ダメかな?」あなたは快諾した。「やった! じゃ、今日は楽しくやろうね」 3

2016-07-06 02:17:45
ディシジュアス・プレイヤーズ @DCDS_PLYRS

バスがやって来る。列の先頭から、人々はバスに乗り込む。あなたが乗り、よしのが続いた。並んで座ると、バスは動きだした。「うわわ……ほんとにサボっちゃった……!」よしのは驚愕と興奮を込めてつぶやいた。バスが動き出したことが信じられない、とでもいうように。よしのはあなたの方を向く。 4

2016-07-06 02:18:13
ディシジュアス・プレイヤーズ @DCDS_PLYRS

「で、これからどうする予定?」よしのは顔にかかってきた長い黒髪をかき上げた。あなたは<永劫ショッピングモール>へ行き、店を見て回ったり、映画を見たり、ゲーセンに行ったりするつもりだ、と予定を告げた。「ふーん。なんだ、別に普通なんだね。君のことだから、なんか、もっと、こう――」 5

2016-07-06 02:19:41
ディシジュアス・プレイヤーズ @DCDS_PLYRS

「――すごいことするのかと思ってた」遠くを見るようにして言った直後よしのは慌てて否定した。「あ、別に君の言ったのがイヤだってわけじゃないよ。学校サボって遊ぶなんて、私初めてだし」あなたは相槌をうつ。「……てか、ついてきちゃって大じょぶだった、私?」再びあなたは頷く。「そっか」 6

2016-07-06 02:21:14
ディシジュアス・プレイヤーズ @DCDS_PLYRS

「よかったぁ。邪魔になってたら悪いしね」安心したように、よしのはほのかな笑みを漏らす。美しく並ぶ歯が見えた。歯列の清潔な白さに、悪い印象を持つ者は少ないだろう。健康な肌の白さと同じように。少なくともあなたは、よしののことを魅力的な異性の先輩だと思っている。サボってみるものだ。 7

2016-07-06 02:21:57
ディシジュアス・プレイヤーズ @DCDS_PLYRS

「あ、ねえねえ、次で降りない?」目的の永劫モールは次の次のバス停だ。あなたはその旨を告げた。「そだけどさ。ちょっと寄りたいところがあるの。ダメかな?」別に障りはない。そもそも、強い目的があって永劫モールに行くのではない。楽しく遊べればそれでいい。あなたは承諾した。「やった!」 8

2016-07-06 02:24:49
ディシジュアス・プレイヤーズ @DCDS_PLYRS

「ありがとね、色々わがまま聞いてもらって」よしのに応じながら、あなたは降車ボタンを押そうとした。「あ、待った!」よしのがボタンを押した。ピンポーン♪「えへ。押してみたかったんだ、これ。バスのボタンってちょっと興味があってね。ほら、普段バスなんて乗らないじゃん?」 9

2016-07-06 02:26:38
ディシジュアス・プレイヤーズ @DCDS_PLYRS

「君は違う? 私はふだん、永劫モール行くときは親の車かチャリだからさ、一度これ押してみたかったんだぁ」気持ちはわかる、とあなたは告げた。やはり永劫モール方面へ行くこのバスへ乗るのは初めてだからだ。「あ、えっと、じゃあ、もしかして楽しみにしてた? ごめん……」さほどでもない。 10

2016-07-06 02:27:37
ディシジュアス・プレイヤーズ @DCDS_PLYRS

「……ごめんね。代わりと言ってはなんだけど、帰りは君が押していいからさ……」よしのはわりと真面目に謝った。あなたは頷いた。「次は~広円公園前~広円公園前~」バスが停車する。よしのは席を立った。あなたも続く。よしのは軽やかにバスステップを降りると公園に入り、駆けだした。 11

2016-07-06 02:28:21
ディシジュアス・プレイヤーズ @DCDS_PLYRS

「きゃー!」垂れ下がるロープを掴み、よしのは駆ける。向かう先にはロープウェーの台がある。小気味よい音を立てて木製の段を軽やかに登ると、よしのは地を蹴り、ロープにしがみつく。滑車が勢いよくワイヤーを滑る。ちょうど、あなたの方へ向かって宙を進んでくる格好だ。 12

2016-07-06 02:28:53
ディシジュアス・プレイヤーズ @DCDS_PLYRS

ところで、あなたやよしのの学校には制服がある。紺のブレザーで、ボトムスは男子がスラックス、女子はチェックの入ったプリーツスカートだ。よしののスカート丈は服装規定に触れるか触れぬといったところ。つまり学校の女子生徒の平均であり、一般にはミニスカートと認識される程度であろう。 13

2016-07-06 02:30:14
ディシジュアス・プレイヤーズ @DCDS_PLYRS

そのような格好でロープウェーに登ればどうなるか? 場合によっては、スカートの内側が見えてしまうかもしれない。今回がそうだ。あなたはよしのの下着を、一瞬だが確かに視認した。満面の笑みのよしののスカートの内側にある下着は――

2016-07-06 02:38:13
ディシジュアス・プレイヤーズ @DCDS_PLYRS

卍おつかれさまでした卍 今夜の更新は以上です。このようなノリで進行する話です。よろしければアンケートにご回答いただき、今後もお付き合いくださればと存じます。アンケートの回答期間が終わってから続きです。 卍おやすみなさい卍

2016-07-06 02:41:34