ドント式、サンラグ式など、いずれも「得票数を整数で割る」という算数をします。これはその党の1議席あたりの得票数を計算する行為で、1票の格差みたいなのを算出する作業なんですね。
2016-07-13 00:32:12例えばドント式では1,2,3,…と割っていったものを比較しますが、それは「自民党に19議席目を与えた後の1議席あたりの得票数と、民進党に11議席目を与えた後の1議席あたりの得票数を比べて、多い方に次の議席を与えよう」という計算になります。
2016-07-13 00:34:32ドント式、一見公平に見えますが、1つ問題があります「議席を与えた後の得票数を公平にする」という方法で、例えば参院選は100万票で1議席ぐらいの割合ですが、90万票をとった政党だと「90万票で0議席は少なすぎる、90万票で1議席はちょっとだけ多いかな」というときに0議席にするんです
2016-07-13 00:41:31特に比例じゃなく、都道府県への議席配分で大問題が生じます。「鳥取に1議席与えたら1議席あたり55万人?、多すぎるから鳥取は0議席、選挙権なしな」というわけにいかないからです。なのでアダムズ式というのがありまして、これは「議席配分前の今の段階で少なすぎるところに議席を与える」
2016-07-13 00:46:43方法としてはまず全47都道府県に1議席を与え、1議席あたりの人口が最も多い東京に2議席目を与え、3議席目も与え、すると神奈川が次に1議席あたりの人口が多いので2議席目を与え…というプロセスになります
2016-07-13 00:48:331,2,3と割っていくことで、議席を与えた後の1議席あたりの票数や人口を比べるドント式に対し、アダムズ式は1議席を与えた後で1,2と割っていって比べる方式です。これは1,2,3で割っていくのと、0.000000…01,1,2で割っていくのと同じことになります。
2016-07-13 00:52:20さて、そのドントとアダムズ式の中間になるのがサンラグ式です。1,3,5…で割っていくと言いますが、それってつまり0.5,1.5,2.5,…で割っても同じ事。
2016-07-13 00:56:051,2,3…で割るドントは議席配分後に与えすぎにならないようにする。0,1,2…で割るアダムズは議席配分前に最も議席不足にならないようにするわけですが、0.5,1.5,2.5で割るサンラグはその中間をとる制度なのです
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