【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようと言うコーナー。第98話「汝南の古城」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」01】 第98話です。 一人の柴刈りのおじさんが道を歩いていると、なにやら旅の一行が。もちろん関羽達です。柴刈りのおじさんは、呼び止めます。関羽がなぜかと尋ねると、先にある古城を指さします。果たしてその古城とは…

2016-07-13 12:31:41
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」02】 柴刈りのおじさんが言うことには、昔は千人あまりの山賊が住み着いていたが、ある日張飛という男が乗り込んで退治し、自分が住み着いたとか。城の堀を深くし柵をめぐらし、近くの村から兵糧や兵を集め、今では三千人もの家来を従えているようです。

2016-07-13 12:33:33
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」03】 今では役人でも恐れて誰も近づかない城。悪いことは言わないから南の道から遠回りしなされ、と親切心から関羽に忠告する柴刈りのおじさんです。しかし、関羽は張飛という名を聞いて、内心心踊っています。おじさんに礼を言う関羽。

2016-07-13 12:35:26
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」04】 おじさんはそのまま去って行きました。さて関羽。張飛はあの義弟の張飛に間違いないと確信。離れ離れになった義兄弟でしたが、こんなところに身を隠していたとは。関羽は部下に、古城に向かって張飛に奥方様をお出迎えするように伝えろと命じます。

2016-07-13 12:37:24
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」05】 早速関羽の部下は古城へ向かいます。城を守る兵士に、関羽の使いだと言って張飛への取り成しを願います。それが張飛に伝えられると、早速通すように言われ、部下は張飛の前へ。さぞかし喜んでくれるかと思いきや、なんだか様子が変です。

2016-07-13 12:40:19
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」06】 不機嫌というか固い表情の張飛は、すぐ近くまでいる関羽が、玄徳夫人の出迎えをするようにと伝えられると、すっくと立ち上がり槍を持って城を出発します。なぜ、出迎えに武器を持参するのか不思議な部下ですが、厳しい表情で張飛は駆けます。

2016-07-13 12:42:57
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」07】 関羽は張飛の姿を認めると、にこやかに近づきますが、張飛は関羽を見つけると「おのれこの裏切り者」と槍を繰り出します。関羽はあわてて槍で受け止めますが、張飛は関羽が曹操のもとにいたことに腹を立てているようです。

2016-07-13 12:44:55
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」08】 関羽としては、玄徳夫人を守るためにやむなく曹操のもとにいたわけです。事情は奥方に聞けばわかると言う関羽に対し、夫人も丸め込んだんだろうと聞く耳をもたない張飛。思わず玄徳夫人も関羽に助け舟を出しますが、なおも関羽につっかかります。

2016-07-13 12:47:26
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」09】 関羽と張飛がやりあっているところに、後ろから軍勢がやってきます。どうやら曹操軍。張飛は、やはり兵を隠していたな、自分をおびき寄せて攻めるつもりだったな、とさらに不穏な発言。待て、誤解をするな、という関羽に対しさらにヒートアップ。

2016-07-13 12:49:28
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」10】 つまり、関羽が玄徳や張飛を裏切って曹操のもとにつき、自分たちを攻めてきたのが許せん、というのが張飛の言い分です。携帯電話もない時代。関羽がどんだけ苦労してここまできたのか、なんて事情は知る良しもありません。

2016-07-13 12:51:17
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」11】 関羽とて、張飛がここにいるのをもっと前に知っていたら、前もって手紙なり使者なりを送っていたはずですが、なにせ知ったのはたまたま会った柴刈りのおじさん情報なわけです。とはいえ、張飛の誤解は解かねばなりません。

2016-07-13 12:52:52
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」12】 どうすれば信じるのかと尋ねた関羽に対し、曹操軍の大将の首をはねてこい、それならば曹操の命できたのではないことを信じてやる、という張飛。承知した関羽は馬を曹操軍の方へ向け駆けていきます。やってきた曹操軍の大将は蔡陽と名乗ります。

2016-07-13 12:57:49
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」13】 関羽が滑州の渡しで打ち破った秦琪は蔡陽のおいでした。仇を討つために関羽の後を追ってきたと言います。関羽に襲いかかる蔡陽。しかし、無駄なことを、とつぶやいた関羽は一撃で蔡陽の首をはねてしまいます。

2016-07-13 13:01:11
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」14】 蔡陽の部下たちは一斉に関羽に襲いかかりますが、関羽は青龍偃月刀を振り回して応戦。その様子を見た玄徳夫人は、あれでもまだ関羽を信じないのかと言われ、張飛はようやく誤解していたことを認めます。

2016-07-13 13:03:26
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」15】 張飛は部下たちに曹操軍を皆殺しにしろと命じ、蔡陽の軍に襲いかかります。関羽は、疑いをはらしてくれたか、と張飛に言うと、張飛はおう、すまねえ、と関羽に加勢。関羽一人でも手こずっているのに、張飛までは相手にできないと退却する蔡陽軍。

2016-07-13 13:05:40
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」16】 こうして、曹操軍を撃退した張飛は、玄徳夫人を城に迎え入れます。玄徳夫人がから詳しい話を聞いた張飛は、自分のそそっかしさに冷や汗が出る思いです、と平謝りします。張飛は跪き、関羽に詫びをいれます。

2016-07-13 13:07:27
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」17】 こうして、関羽と張飛は再会を果たすわけですが、あそこで都合よく蔡陽の軍勢が現われなければ、張飛は誤解したまま関羽と対峙していたわけです。張飛の誤解が早々に解けたところで、久しぶりに酒を酌み交わす義兄弟。つもる話に花が咲きます。

2016-07-13 13:10:20
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」18】 張飛が立てこもっていた城には三千の兵がいるようですが、張飛が住んでから三ヶ月でもうそれだけ集まりました。人を寄せ付ける魅力が張飛にはあるんでしょうね。この調子ではまだまだ集まってきそうです。

2016-07-13 13:12:50
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」19】 兵を集めて、一州、いや十州でも二十州でも平らげ、玄徳が生きていたら献上しようと思っていたと話す張飛。もし、関羽に発見されなかったら、本当にそれくらいはやってのけたかもしれません。その玄徳が袁紹のもとにいると聞いて驚く張飛。

2016-07-13 13:14:31
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」20】 早々に迎えに行くとう関羽に、自分も行くと腰を上げる張飛。しかし、関羽は張飛にこの城と玄徳夫人を守るように言います。この城は自分たちの重要な城となるため、人に奪われぬよう張飛が守るのだ、と言います。

2016-07-13 13:16:55
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」21】 さらに、大げさに河北に行けない理由がある、と関羽は言います。なんだ、と聞く張飛。関羽は、袁紹の将の顔良と文醜を討ち取ったのです。その自分が大きな顔で袁紹のもとに乗り込んで行ったら、玄徳の身に迷惑がかかると。

2016-07-13 13:18:44
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」22】 関羽は、ここは忍んで行って、玄徳を連れだしてくる、と言います。張飛はなるほど、といって納得します。張飛は別に袁紹の恨みは買ってないと思いますが、関羽がここを守って張飛に迎えに行かせる、という選択肢はない模様です。

2016-07-13 13:20:37
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」23】 明朝出発するという関羽に、安心して行けい、と杯をカチンと合わせる張飛。完全に義兄弟の契りを取り戻しました。 さて、翌朝。玄徳夫人の馬車を連れて行く必要がなくなったため身軽になった関羽一行は、旅を続けます。

2016-07-13 13:22:44
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」24】 山中にて、関羽は周倉に、帰りにまたこの道を通るから、その時周倉が残してきた山賊達が出迎えれば玄徳の印象もいいだろうといいます。つまり、ここで山賊達と合流しよう、というのです。

2016-07-13 13:26:49
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【横山光輝「三国志」講座98「汝南の古城」25】 単に合流するだけなら、張飛の城に呼び寄せておく、ということも考えられますが、関羽の知らないところで周倉の山賊と、張飛が集めた兵達がトラブルを起こしてもしょうがないので、一段階、玄徳を交えた合流を考えたのかもしれません。

2016-07-13 13:28:30