戦前のアメリカにて警察とギャングに使われていた銃

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BARではこの要求を満たせないのは明らかでした。あまりに大きく重く、威力・射程ともに過剰。必要なのは、より軽快で、近・中距離戦闘で十分な火力を発揮できる自動小銃でした。

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そこで目がつけられたのがレミントン・モデル8。ウィンチェスターM1907のコンペティターである優れたスポーツ用自動小銃です。

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thegreatmodel8.remingtonsociety.com/?page_id=659 1929年、ミズーリ州セント・ジョセフのPeace Officers Equipment（POE）社は、警察向けに着脱式20連弾倉を装備させた改造モデル8の製造・供給を開始しました。

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警察向けレミントン・モデル8 pic.twitter.com/EWUtA8DAY9

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モデル8は150mまでであればかなり正確な射撃が可能でした。20連弾倉を装備した、この《スペシャル・ポリス》モデルは、大きな近接火力と優れた精度を兼ね備えた、優秀な「タクティカル・ライフル」だったと言えます。

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また、ウィンチェスターM1907ライフルも警察に用いられました。敵と同じ武器を使ったわけです。これにも《ポリス・ライフル》という特別仕様品があり、特製の照門、スリング・スイベル、そして20連弾倉と大型マガジンリリース・レバーが装備されていました。

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このような銃が1920～1930年代に、警察と武装犯罪者の双方で用いられていたという事実は、まったくギャング戦争の苛烈さの反映と言えるでしょう。ほとんど市街戦まがいのガンファイトが、いきなり街角で生起しかねない時代だったのです。

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閑話休題。M1907にせよ、モデル8にせよ、国内では非常にマイナーな銃ですから、BF1による宣伝効果にはたいへん期待しています。一時代を築いた、まことに偉大な銃です。