『進撃の巨人』エントリ投稿後のやりとり

「少年漫画」というフレーズに頼りすぎないように、自問の意味も込めた反省会。 本当に読みたい『進撃の巨人』レビューとは? - ピアノ・ファイア http://d.hatena.ne.jp/izumino/20110222/p1
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みやも(大阪府) @miyamo_7

@iwa_jose そうですね、50~60年代だと「少年●●」と冠した雑誌でも限りなく児童漫画と同義ですよね。少年画報が伸び悩んで1971年に少年キングに合併されたってのはそこで脱皮しきれなかったのかなとか

2011-02-23 02:48:58
泉信行 @izumino

.@iwa_jose @miyamo_7 ああなるほど。学歴尊重時代からモラトリアムが長期化して、「少年」観が変化していった流れなんかも問題の範疇に入ってきそうですね

2011-02-23 02:53:41
H.イワシタとラカクーニ @iwa_jose

@izumino @miyamo_7 「青年マンガ」の登場も大きいですね。劇画の再編入を経て「ストーリーマンガ=こどもマンガ」という図式が通用しなくなってしまう、という状態に1970年頃にはなっているし、『COM』のような「まんがエリート」の雑誌もできる。

2011-02-23 02:59:07
H.イワシタとラカクーニ @iwa_jose

@miyamo_7 @izumino そういう流れの中で「少女マンガ」がストーリーマンガのエッジとして発見されたときに、「こども漫画」内部でのジャンル区分が重要になってくるのだろうな、と。管見の限りでは60年代までは少年マンガと少女マンガの区別はあまり論じられてないです。

2011-02-23 03:01:52
泉信行 @izumino

@iwa_jose って考えると、70年代に「おもちゃ」と「アニメ」(「お色気」もかな)を強力に持ち込んできた永井豪の存在はでかく感じますね。より少年誌を「男の子のもの」にしたというか

2011-02-23 03:09:40
みやも(大阪府) @miyamo_7

@iwa_jose あくまで子供向けという天井が全体を覆っていたんですね。例えば『あんみつ姫』は50年代に「少女」という雑誌に載ってたわけですが、「少女」が今でいう少女漫画誌かっつうとやっぱり「“女のこども”向けではあったろうけど……」とニュアンスに気をつけないといけなかったり。

2011-02-23 03:09:55
みやも(大阪府) @miyamo_7

ああそうか、「家族の傘の下の男の子ども・女の子ども」から「少年それ自体」「少女それ自体」へと尖鋭化していったのか>こども漫画から少年漫画・少女漫画への推移

2011-02-23 03:21:30
H.イワシタとラカクーニ @iwa_jose

@izumino @miyamo_7 「少女」というカテゴリ自体は戦前から強固にあったと思います。ただ、男性の語り手はそもそも読んでいない、ということもあって、少女雑誌のマンガは視界に入らないままひとくくりに「こども漫画」と語られていたという部分があるのかと。

2011-02-23 03:24:28
H.イワシタとラカクーニ @iwa_jose

@miyamo_7 @izumino 「少女」というカテゴリは「こども一般」としての「少年」から女の子どもを区別する過程で明治期後半くらいに出てきてるわけですが、劇画の再取り込みで「こども漫画=ストーリーマンガ」の輪郭が曖昧になった時に、(続く)

2011-02-23 03:27:56
H.イワシタとラカクーニ @iwa_jose

@izumino @miyamo_7 (続き)「少女マンガ」を特殊な領域として位置づけることで「少年マンガ」に代表される「普通のマンガ」が間接的に位置付け直されたという風に考えることができると思います。

2011-02-23 03:30:06
みやも(大阪府) @miyamo_7

@iwa_jose 「りぼん」が1950年代から続く老舗なのはアツいですね

2011-02-23 03:28:58
H.イワシタとラカクーニ @iwa_jose

@miyamo_7 『なかよし』も同じ時期に創刊してますからね。マガジンやサンデーよりも長い。

2011-02-23 03:32:38
H.イワシタとラカクーニ @iwa_jose

「ストーリーマンガ(連続芸術としてのマンガ)」がジャンルとして確立した結果、その中でのジャンルの細分化が必要になってきた、ということなのかと思う。

2011-02-23 03:34:05
みやも(大阪府) @miyamo_7

@iwa_jose どっちも総合的な読み物の雑誌がだんだん漫画ばかりの雑誌になっていったんですよね。外的な記事に頼らず漫画だけで少女という文化を表現しないといけないので内容も濃くなって「少女マンガ」の特殊さに拍車がかかったんじゃないか…とか。根拠レスですが(笑)

2011-02-23 03:45:02
H.イワシタとラカクーニ @iwa_jose

@miyamo_7 50年代の『少女』はかなり目を通してますが、映画小説や写真小説、絵物語、といったマンガ以外の視覚的な物語メディアがひしめいてますね。「少女マンガ」の方法的に大きいのは50年代後半の高橋真琴の登場でしょうが、彼のスタイルは実は挿絵の伝統を継いでるんですよね。

2011-02-23 03:50:49
H.イワシタとラカクーニ @iwa_jose

@miyamo_7 『なかよし』『りぼん』はマンガもはじめからそれなりに力入ってますけど、やっぱり総合雑誌ですよね。今に通じる「少女マンガらしさ」が花開き始めるのは60年前後、牧美也子らが登場した時期な印象です。その頃には手塚の少女マンガは古くさくなってるというか、(続く)

2011-02-23 03:59:03
H.イワシタとラカクーニ @iwa_jose

@miyamo_7 (続き)ハシラとかに「家族みんなでよめる」的なことが書かれていて、「親がこどもに与えても安心なマンガ」という位置付けになっています。このコロからすでに「手塚なら読ませても大丈夫」的地位を獲得してたとなるとそれはそれでスゴいですけど、本人はくやしがってそうw

2011-02-23 04:01:59
みやも(大阪府) @miyamo_7

あ、手塚治虫の『エンゼルの丘』(1960)、なかよし掲載だったか。

2011-02-23 04:10:09
みやも(大阪府) @miyamo_7

@iwa_joseさんの50~60年代の少女雑誌・少女漫画誌についてのツイートがとても勉強になりもうした

2011-02-23 04:16:37
H.イワシタとラカクーニ @iwa_jose

@miyamo_7 『エンゼルの丘』は最高ですね!ふたごでメガネでドジッ子で人魚な殺し屋も出てきますし。完成度的には手塚少女マンガの頂点だと思います。全集版では「少女マンガっぽさ」を多少削ぎ落としてますが。

2011-02-23 04:16:56
おはぎ @ohagi2334

進撃の巨人、@izuminoさんのレビューが凄かった。永井豪的であるというのは、とても腑に落ちる。巨人の存在や主人公が異形であるも含めて、プリミティブな快感を改めて進撃の巨人は発掘したと思う。

2011-02-23 21:21:47
泉信行 @izumino

あ、異形ですかなるほど。ダンテやデビルマン、石川賢の魔獣戦線も「エヴァのリスペクト先」に含めるべきでしたねw RT @ohagi23: 進撃の巨人、@izuminoさんのレビューが凄かった。永井豪的であるというのは、とても腑に落ちる。巨人の存在や主人公が異形である事も含めて、プ…

2011-02-23 21:24:03