篠房六郎先生(@sino6)の「のび太と鉄人兵団」解釈に異議あり! という話。
- mikemaneki
- 7946
- 1
- 1
- 0
ううん、見に行くべきか行かざるべきか……別に篠房先生のツイートに影響されたわけじゃないし、内容の不安ってものも旧作見てるドラえもんファンとして以上のものはない(少なくとも原理主義じゃない)んだけど、純粋に財布の中身の問題が……
2011-03-11 09:04:54おそらく私は、F先生の作品に含まれていた「人間賛歌」の部分が好きなのだ。雲の王国でもブリキの迷宮でも敵は人間の悪いところを映した鏡だった
2011-03-11 09:13:19人間は確かに自己中心的で愚かしい存在かもしれない、しかし、そんな性質とともに美しく素晴らしい心を持っているのも人間だ、そういうの。
2011-03-11 09:18:08旧鉄人兵団にそういうのがあったか。メカトピアを前者、リルルを後者と見て取ればあったのかもしれないが……うーん、ちっと間接的すぎないか?って感じ。
2011-03-11 09:19:39篠房先生は"冷静なリアリストで悲観論者である藤子F先生が、もうどうしようもない現実を百も承知で、それでも世界は良くなって欲しい、子供達が明るくなれる物語を伝えたい、という本気の祈りがあるからこそ"と言っているが、人間賛歌が根底にあったなら絶対に神様には頼らない。
2011-03-11 09:43:10人間賛歌のメッセージ性が最も強い雲の王国で、のび太たちを擁護し、それが決めてとなったのは天上人のパルパルではなく、モアでありドードーでありキー坊だった。
2011-03-11 09:45:08あの神様は存在的に海底鬼岩城のポセイドンのほうが近いだろう。全ての黒幕であり、物語の根幹。全てを解決させるもの。ポセイドンががっつり悪役なんでわかりづらいが。
2011-03-11 09:49:11あったとするならそれはリルルだが、リルルのそういうところは明らかにしずちゃん(原作なので)との触れ合いの中で生まれている。リルルがメカトピアの歴史を語るシーンで“ロボット達が人間と大差ない心を持っている”と判定するのは無理がある。
2011-03-11 09:59:10“差別意識や闘争本能が「人間の」根深い基本的な精神構造にまであるとすると、人間は絶対に戦争を止められないし、救われない。” それでもそういうところを受け止め反省し進歩するのが人間なんだ、っていうのが中期~後期大長編の基礎。
2011-03-11 10:01:52あれがF先生の人間賛歌ではないと断ずるのはそこなのだ。人間賛歌なら、F先生は決して差別意識や闘争本能を否定しない。肯定し、全て受けて止めた上で「でもね」と反論する。
2011-03-11 10:06:37ただ、そう考えた場合あの解決方法は不自然なものであり、やっぱり根底にあったのは中期~後期の人間賛歌ではなく、海底鬼岩城の(奇岩じゃないよ!)バギーとポセイドンの構図だったのではないか。のび太が最後にみた幻(?)のリルルは、しずちゃんが大事に握っていたバギーのねじではないか。
2011-03-11 10:14:02